村上春樹、河合隼雄に会いにいく の商品レビュー
村上春樹の小説に流れている乾いているけれど、何故か優しい感じ。 あれはなんなのかと日々感じていたが、この本は理解の参考になった。 河合隼雄さんに惹かれる原因になった1冊。 須藤元気、村上春樹、ケルト、山田太一etc ここ最近関心を持ったコト・モノが河合隼雄で繫がった。
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村上氏と河合氏の対談を書いたものである。 対談の内容としても十分に楽しめたが、『ねじまき鳥クロニクル』の解釈を考える上でひとつのヒントとなった。
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小説家と心理療法士のニ夜にわたる対談集です。社会に対するコミットメント、ディタッチメントから始まり、秘められた暴力性とか現代人の病、などなど、難しいよね。難しい上に比喩で話してるからさらに難しい。こういう知識がある程度ある人や興味がある人には面白いと思う。わからないなりにへぇーふ...
小説家と心理療法士のニ夜にわたる対談集です。社会に対するコミットメント、ディタッチメントから始まり、秘められた暴力性とか現代人の病、などなど、難しいよね。難しい上に比喩で話してるからさらに難しい。こういう知識がある程度ある人や興味がある人には面白いと思う。わからないなりにへぇーふむふむとは思ったけど、対談集は苦手である。
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村上春樹が心理学者の大御所と対談。 話題はおのずと村上春樹の作品分析へ。 普段あんまり自分の作品を語らない春樹さんが、物語のカギをちょくちょく提示してくれる貴重な本。
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村上春樹と河合隼雄の対談。 二人とも学生闘争を見ていた時代の人で、当時の若者と現代の若者の違いや 若者のあるべき姿(コミットメント)についてを中心に話を進めている。 ところどころ共感するけど、やっぱり世代の違いからくる価値観の違いを感じずにはいられない。 二人が共感を示してる...
村上春樹と河合隼雄の対談。 二人とも学生闘争を見ていた時代の人で、当時の若者と現代の若者の違いや 若者のあるべき姿(コミットメント)についてを中心に話を進めている。 ところどころ共感するけど、やっぱり世代の違いからくる価値観の違いを感じずにはいられない。 二人が共感を示してるところが、あまり分からない。 理解できる人には理解できるんだろう。
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対談集は、カウンセリングを 覗き見しているような気分になりますね。 「宗教と心理療法」と 「殺すことによって癒される人」が 興味深かったです。
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対話式。興味深く読んだ。 両者のインテリジェンスの高さに 少しついていけない感がある。 村上春樹も河合隼雄も単独だと難しくない 平易な読みやすさでかかれるが 二人集まるとどうも難しくなる。
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「おもしろい」ことほど、痛みを伴うものでしょ? 「気持ちよくありつづける」ってカンタンじゃないよ、努力しなきゃ それを怠ると売春とかドラッグとかかな フィクションと現実は勝ち負けではなく補完関係でしょう この仕事をしなかったらぼくはおかしくなっていると思います この仕事をす...
「おもしろい」ことほど、痛みを伴うものでしょ? 「気持ちよくありつづける」ってカンタンじゃないよ、努力しなきゃ それを怠ると売春とかドラッグとかかな フィクションと現実は勝ち負けではなく補完関係でしょう この仕事をしなかったらぼくはおかしくなっていると思います この仕事をする必然性があったんだと思う ・下手な説明はニセ科学になる ・愛し合ってる夫婦が結婚して幸せになると信じてるから辛くなる。自分の欠落を埋めるのは自分しかない ・井戸掘りを拒否して、3度も4度も結婚する人 ・家族・一門のつながりが大事な韓国、中国 ・親と、社会と違う生き方をするデタッチメントとしての春樹の小説(日本でも海外でも) ・急にパートナーが分からなくなる 今まで一緒に住んでて分かってると思ってたのに ・アメリカ人の夫婦ー自分たちの関係が本物ではないという意識があるから?仲いい時はベタベタ、別れるときは子供とかあまり関係なくぱっと別れる ・ロマンティックラブをベースにする西洋、性的関係があると長続きしない ・若い間は性的関係は大事で治癒作用を持ってるけどね… ・異性を通じて自分の世界を広めることをすっかりやめちゃう? 生きた人間じゃないものにエロスを向ける人は多い けどどっちがいいって話じゃない でも自分のやってることは自覚はしてて たとえばダンナが本で奥さんが夫婦関係を求めてるなら ダンナは奥さんに危害を加えてることになる ・場で責任を受け止める日本人 ・やんでても表現するだけの力がなけりゃ形にはならん 芸術家は時代や文化の病も引き受ける力を持っている=普遍性が生まれる ・僕は偶然待ちの商売をしている みんな偶然を待つ力がない 何か必然的な方法で治そうとして全部失敗する 待つのもつらいけど ・紫式部(泉鏡花) 社会システムから身をひいている ある程度時間もカネもある がんばれば自分の地位が上がることはない=出世に無関心 そして賢い、業を癒すために物語を書く
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現代を生きる人びとが「分からなくなっている」のは、リアクションの在り方なのかも、と考えながら読んだ。
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河合隼雄さんはあまりにトレンディな方でしたので、当時すべて避けていました。 でもこの対談を読んでたいへん心惹かれました。 少し著書を読んでみます。 「ぼくは何をしているかというと、偶然待ちの商売をしているのです。みんな偶然を待つ力がないから、何か必然的な方法で治そうとして、全部失...
河合隼雄さんはあまりにトレンディな方でしたので、当時すべて避けていました。 でもこの対談を読んでたいへん心惹かれました。 少し著書を読んでみます。 「ぼくは何をしているかというと、偶然待ちの商売をしているのです。みんな偶然を待つ力がないから、何か必然的な方法で治そうとして、全部失敗するのです。ぼくは治そうとなんかせずに、ただずっと偶然をまっているんです。」(P148)
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