屍鬼(上) の商品レビュー
これから読む方へ。 前半が、とにかくキツイ。次から次へと登場する人名が多いのです。でもそれを乗り切ると、、、目が離せなくなります!
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早くどうなるか先が知りたい。読んでるこっちは原因がわかるのがもどかしい。この閉鎖的な田舎は覚えがあるのでだいぶ共感できた。あたしは夏野と同じタイプ。立場的には恵に近いかな。早く外に出たかった。
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ずっと読んでなくても結構覚えてるものだなあ。 「あああ、それ言ったらダメ~~~」と何回言いたくなったことか。 知っていても「来るぞ来るぞ」が怖い。 (10.07.29) アニメ見てたら読みたくなった。 描写が細かい。 (10.07.23)
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図書館で借りて読了。 ある冬の、人口1300人の外場村を焼き尽くす山火事。物語は村の消滅から始まり、はたして村で何があったのか、半年前に遡る。 普段と何も変わらない夏、村で死人が出る。徐々に死者の数が増え、疫病ではないかと調べ始めるも…という群像劇。 まだ上巻しか読んでないの...
図書館で借りて読了。 ある冬の、人口1300人の外場村を焼き尽くす山火事。物語は村の消滅から始まり、はたして村で何があったのか、半年前に遡る。 普段と何も変わらない夏、村で死人が出る。徐々に死者の数が増え、疫病ではないかと調べ始めるも…という群像劇。 まだ上巻しか読んでないので何とも言えないけれど、怖い。 物語の初めはたくさんの登場人物がそれぞれの視点で村の情景や人間関係を語り、その多さにまず人間関係を把握するのが大変だった。それと同時に序盤は話が遅々として進まないので読むのが辛かったけれど、じっくりと村の様子が語られたことで、少しずつ迫り寄る異変、起こる異常、そして恐怖がくっきりと印象に残る。 一体村で何が起こっているのか、上巻ではまだ私はさっぱりわからないけれど、この長さで飽きさせない圧倒的な筆力に舌を巻く思い。 特に文章の区切り、終わり方がうまいなぁと思う。忍び寄る恐怖が、状況としては漠然としているにもかかわらず、恐怖だけが明瞭。 普段怖い話はあまり読まないのでびくびくしながら読んだけど。 下巻も早く読みたい。
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前半はなかなか読むのがしんどいので星4つ。 それでも、ここで拡げられたお話が、 上巻の終わりから畳み掛けるようにして進んでいく、 そのスピードに12歳のわたしはついて行くのがやっとでした。 それから10年後の22歳の夏に、もう一度読みました。 16歳までは毎年夏に読...
前半はなかなか読むのがしんどいので星4つ。 それでも、ここで拡げられたお話が、 上巻の終わりから畳み掛けるようにして進んでいく、 そのスピードに12歳のわたしはついて行くのがやっとでした。 それから10年後の22歳の夏に、もう一度読みました。 16歳までは毎年夏に読んでいたのですが、 17歳からこっちは読んでいなかったので、 その間に感じたこと、考えたことがクリアになりました。 例えば、共感するだけしか出来なかった夏野に対して、 距離をもって冷静に「まぁ落ち着けよ」って思えたこと。 当時はあまり好ましくないとしか思えなかった恵に対し、 あぁ、そういう時期ってあるよねってながせたこと。 正雄の痛々しく、迷惑な行動にも彼なりの理由があって、 彼はそうせざるを得なかったことなどなど。 また、年齢を重ねたら、尾崎や静信の気持ちもより深くわかるんでしょうね。 この本のおかげで、年をとるのが楽しみです。 下巻のレビューはまた後日。 23歳の夏も屍鬼を読むつもり。
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約10年ぶりほどに、再読しました。うーむ、やっぱりすごい。 文字通りに「屍鬼」の恐怖を描いたホラーだけど。これって、有り体な怪物ホラーじゃないですね。 もちろん屍鬼は怖い。人ならぬ怪物だから、怖い。次々増える死人や怪しい気配、怖い要素はたくさんあります。だけど一番怖いのって、自分...
約10年ぶりほどに、再読しました。うーむ、やっぱりすごい。 文字通りに「屍鬼」の恐怖を描いたホラーだけど。これって、有り体な怪物ホラーじゃないですね。 もちろん屍鬼は怖い。人ならぬ怪物だから、怖い。次々増える死人や怪しい気配、怖い要素はたくさんあります。だけど一番怖いのって、自分が取り残されてしまうことなんじゃないかと。人間にしろ屍鬼にしろ、自分がマイノリティになることへの恐怖が主題じゃないかと思いました。 だもんで、圧倒的なマイノリティであることを運命付けられた屍鬼の哀しいこと。考えようによっては、これほど弱っちい怪物って他にないかもしれません。そして終盤の惨劇は、はたして誰が「怪物」なのかを疑問に思いたくなります。
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この本の厚さ、そしてこの重さ、開くとページいっぱいにぎっしり詰まった文字文字文字。 それでもおずおずとこの物語の中に足を踏み入れさせてしまうのは著者の文章力か。 「みんなのプレビュー」を見ると(上)巻は退屈のような感想が多いのだが、私はこの村に何が起こっているのか分からない状態の...
この本の厚さ、そしてこの重さ、開くとページいっぱいにぎっしり詰まった文字文字文字。 それでもおずおずとこの物語の中に足を踏み入れさせてしまうのは著者の文章力か。 「みんなのプレビュー」を見ると(上)巻は退屈のような感想が多いのだが、私はこの村に何が起こっているのか分からない状態の(上)巻の方が好きだ。
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はじめはおどろおどろしい題名と表紙に怖いだけのホラーだと思ったが、これほど読前と読後の印象が異なる本も珍しい。 この本が並みのホラー本と異なるのは、駆除の対象である『鬼』の心情が事細かに描かれているところだ。まるで普通の人間のような彼らに、ヒトと彼ら、どちらが『鬼』なのか分から...
はじめはおどろおどろしい題名と表紙に怖いだけのホラーだと思ったが、これほど読前と読後の印象が異なる本も珍しい。 この本が並みのホラー本と異なるのは、駆除の対象である『鬼』の心情が事細かに描かれているところだ。まるで普通の人間のような彼らに、ヒトと彼ら、どちらが『鬼』なのか分からなくなってくる。双方に同情の余地があり、読者の心は最後まで宙ぶらりんだ。 かなりの良作だった。 しかしもう一度読み返す気力はまだ湧いてこない。
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上下巻ともに怖い。上巻と下巻で怖さの内容が違うので退屈しない。上巻の半分程度を割いてある「被害者リスト」をのりきれば。
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ページをめくる度に加速するように次々と死が襲ってきました。上巻は死に覆われたところまで。下巻…ドキドキします。村の住民一人一人の心境も丹念に描かれてるので死への恐怖がリアルです。
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