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屍鬼(上) の商品レビュー

4.1

198件のお客様レビュー

  1. 5つ

    75

  2. 4つ

    68

  3. 3つ

    41

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

    2

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2010/11/13

上巻はわりとゆっくりと進んでいきます。 閉鎖された村の中で原因不明の死の連鎖… 感想は下巻のほうで。

Posted byブクログ

2010/11/08

物語がスローペースで始まるので,グッとくるまでに時間がかかるかもしれませんが,一度入り込むとどんどん読めると思います。 途中に出てくる作中作(物語の登場人物が書いている小説)は,後々まで重大な意味を持っているので読む事をお薦めします。個人的にはこの作中作こそが,屍鬼のテーマだと思...

物語がスローペースで始まるので,グッとくるまでに時間がかかるかもしれませんが,一度入り込むとどんどん読めると思います。 途中に出てくる作中作(物語の登場人物が書いている小説)は,後々まで重大な意味を持っているので読む事をお薦めします。個人的にはこの作中作こそが,屍鬼のテーマだと思うので。 とても登場人物が多く,訳が分からなくなる場合は,アニメで登場人物の人物像を頭に入れてから読むと混乱しません!

Posted byブクログ

2011/01/28

作品の名前はずいぶん前から知っていたのですが、アニメ化を機に手に取りました。 まず最初に感じたことは、田舎の狭い窮屈なコミュニティをすごくリアルに描いているなあということ。内輪の結束が固いこと、よそ者に対して排他的なこと、人の生活ぶりを観察することがある意味娯楽的になっていること...

作品の名前はずいぶん前から知っていたのですが、アニメ化を機に手に取りました。 まず最初に感じたことは、田舎の狭い窮屈なコミュニティをすごくリアルに描いているなあということ。内輪の結束が固いこと、よそ者に対して排他的なこと、人の生活ぶりを観察することがある意味娯楽的になっていること…、よく小説やドラマに田舎町が出てくると「人のつながりがあって温かくていい」とよい部分ばかり取り上げられがちだけど、小野さんはどこか小さな町にお住いになったことがあるのかなと思うくらい、登場人物の暮らしぶりがリアルでした。 そして徐々に村が死に取り囲まれていく場面、正体不明の病気が蔓延していく描写も、村の医師がまず気付いて、伝染病を疑って…、と取っ掛かりがきちんと現代社会の常識に沿っていたため、まさかオカルト小説だったとは最初のうちは気付かなかったくらいです。 何かが起こっているのは確かなのに、何が起こっているのかよくわからない、という物語の中盤部分が一番怖くておもしろかったかな、と思います。

Posted byブクログ

2010/10/14

作品の存在自体はずっと知っていたけれど、手に取ったのはテレビアニメ版をみ始めてから。 まだまだ先は長いですが、ゆっくり読んでいきたいです。

Posted byブクログ

2010/10/08

田舎というコミュニティをうまく描いていて感心しました。 土葬が今でも慣例となっている田舎の片隅で正体不明の病気が流行のですが 最初のアプローチが科学的で、現代のオカルトとして非常にうまく良く考えられて作られている気がします。 最初オカルトとは思えなかったくらい。 でもだんだんと雲...

田舎というコミュニティをうまく描いていて感心しました。 土葬が今でも慣例となっている田舎の片隅で正体不明の病気が流行のですが 最初のアプローチが科学的で、現代のオカルトとして非常にうまく良く考えられて作られている気がします。 最初オカルトとは思えなかったくらい。 でもだんだんと雲行きが怪しくなっていく様は読んでいてとてもドキドキさせられました。 またたくさんの登場人物がいるのですが一人一人の書きわけが見事で、あまり混乱せずに読めました。 さすが小野不由美さんですね。

Posted byブクログ

2010/08/23

アニメを見てたら原作を読みたくなって図書館で借りたら上下巻で分厚かったのでビックリした。けど、その分読み応えはありました。 事件としては冒頭から始まっているのだけど、ジワジワと進行していく感がホラー感を煽って、早く続き読みたい。という気分に。 閉塞的な田舎の村を舞台にした吸血鬼伝...

アニメを見てたら原作を読みたくなって図書館で借りたら上下巻で分厚かったのでビックリした。けど、その分読み応えはありました。 事件としては冒頭から始まっているのだけど、ジワジワと進行していく感がホラー感を煽って、早く続き読みたい。という気分に。 閉塞的な田舎の村を舞台にした吸血鬼伝説による死亡事件というテーマで見ると在り来たりではあるのだけど、物語が始まってから事件が明らかになり、終盤に向かうまでをあらゆる視点からゆっくりと進行しているのが面白いかなと。 スピード展開にはあまりならないので、複数の人物が同時期に同じ行動を起こしていても、(しかも閉鎖された村という限定された場所で)上手く繋がってトントンで進まないので、多少焦れったい気もするかもしれません。 ちなみに上巻・下巻の境目がアニメの7話ぐらい。

Posted byブクログ

2010/08/22

怖くはないけどドキドキする。続きが気になって根性で読んでしまう作品。アニメだけ見ている人はこちらも読むべし。静信や敏夫の心理描写がリアル。

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2011/07/27

死が村を蹂躙し幾重にも悲劇をもたらすだろう――人口千三百余、三方を山に囲まれ樅を育てて生きてきた外場村。猛暑に見舞われたある夏、村人たちが謎の死をとげていく。増え続ける死者は、未知の疫病によるものなのか、それとも、ある一家が越してきたからなのか。 長ったらしい。文章はあまり難し...

死が村を蹂躙し幾重にも悲劇をもたらすだろう――人口千三百余、三方を山に囲まれ樅を育てて生きてきた外場村。猛暑に見舞われたある夏、村人たちが謎の死をとげていく。増え続ける死者は、未知の疫病によるものなのか、それとも、ある一家が越してきたからなのか。 長ったらしい。文章はあまり難しくなかったが設定を説明する文章量が多くて疲れた。

Posted byブクログ

2010/08/15

「村は死の中に孤絶している。」三方を樅と山に囲まれた人口1300余りの外場村。樅で卒塔婆や棺を作り、死人を土葬にしてきた風習を持つ村。猛暑が続くある夏、村人たちの不信な死がつぎつぎと起こる。未知の伝染病なのか、それとも村を見下ろす洋館に越してきたある一家のせいなのか・・・。 外...

「村は死の中に孤絶している。」三方を樅と山に囲まれた人口1300余りの外場村。樅で卒塔婆や棺を作り、死人を土葬にしてきた風習を持つ村。猛暑が続くある夏、村人たちの不信な死がつぎつぎと起こる。未知の伝染病なのか、それとも村を見下ろす洋館に越してきたある一家のせいなのか・・・。 外界から孤絶した村という雰囲気、老人ばかりの村、村から出たくても出られない人々という雰囲気がすごく怖くて、原因不明の死も最初から恐ろしかった。吸血鬼のような屍鬼という実態がわかってからは、屍鬼を狩る人間の残酷さがあらわになって恐ろしかった。でもその分、あいまいにされてしまった最後にすっごいがっくりきた。

Posted byブクログ

2010/08/10

中学校の図書室で出会い衝撃を受けた作品です。 上巻は人物を追うのにやっとですが、そこで挫けずに読み進める価値有り。 善悪を二極化する事は出来ない。何が善で何が悪なのか決めるのは、結局己の主観であり、それを他人に強制は出来ないものだと考えたのを覚えています。(約10年も前の話で...

中学校の図書室で出会い衝撃を受けた作品です。 上巻は人物を追うのにやっとですが、そこで挫けずに読み進める価値有り。 善悪を二極化する事は出来ない。何が善で何が悪なのか決めるのは、結局己の主観であり、それを他人に強制は出来ないものだと考えたのを覚えています。(約10年も前の話ですが) あれだけ排他的な村を舞台にした事でそれがより強く浮かび上がってきている印象。

Posted byブクログ