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屍鬼(上) の商品レビュー

4.1

198件のお客様レビュー

  1. 5つ

    75

  2. 4つ

    68

  3. 3つ

    41

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

    2

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2010/03/14

小野不由美といえば「十二国記」シリーズで有名であり、同著者の書いた長編ホラー「屍鬼」は、最近だと漫画化やアニメ化でも話題になった。 ハードカバーの上巻では、死が村を静かに包囲していく過程が緻密で生々しく描かれている。どこにでもあるような変わりない日常が、少しずつ歪められ壊れてい...

小野不由美といえば「十二国記」シリーズで有名であり、同著者の書いた長編ホラー「屍鬼」は、最近だと漫画化やアニメ化でも話題になった。 ハードカバーの上巻では、死が村を静かに包囲していく過程が緻密で生々しく描かれている。どこにでもあるような変わりない日常が、少しずつ歪められ壊れていくのだが、上巻ではまだ加速するほどもない。 例えるならば、前進しようとアスファルトに噛むタイヤの軋みがか細く途切れることなく遠く聞こえるようなもの。 あまりの厚さと進まない展開に心が折れそうになるが、ここで負けてはいけない、諦めてはいけない。 長すぎるほどの村と住人達の日常生活の描写があるからこそ、下巻の急激な加速とエンディングに繋がるのだ。 上巻は気張って読むべし! さすればあなたの腕力ももれなく鍛えられるでしょう。

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2010/02/03

下巻になると一気に面白くなるのだが、残念ながら上巻は退屈。 全編読んで、やっぱり上巻のエピソードの半分くらいは必要なかったと思う。 小野不由美の編集者はもっと推敲を作者にさせたほうがいいと思う。 これは編集者が悪い。

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2010/02/27

姉が買ってきて「読んで概要を教えろ」と言った本。ひどい。 内容はまさに小野不由美といった感じのサスペンスホラー的な話。正直怖い。

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2009/11/28

漫画を先に読み、興味を持ったので読んでみた。日本版ゾンビもの(いや、吸血鬼かな) 村の構成(地理、歴史、人間関係図)など丁寧に書かれていて、それがより物語に引き込んでいく。小野さんは「悪霊」シリーズの頃から、ライトノベル(しかもX文庫作品)のはずなのに、民俗学や宗教など中高生には...

漫画を先に読み、興味を持ったので読んでみた。日本版ゾンビもの(いや、吸血鬼かな) 村の構成(地理、歴史、人間関係図)など丁寧に書かれていて、それがより物語に引き込んでいく。小野さんは「悪霊」シリーズの頃から、ライトノベル(しかもX文庫作品)のはずなのに、民俗学や宗教など中高生にはややハイレベルなネタを織り込んでいたので、すごいと思った。今こうしてみると、やっぱり才能のある作家さんだったんだね。 この本のちゃんとした感想は〈下〉の方で。

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2009/11/13

ダルい! ひたすらダルい!! 延々と村の情景と死んだ人だけが同じパターンでだらだらと描写されます。 さらに登場人物も酷い。基本的に陰鬱で汚い考えの持ち主ばかり。 読んでいて気分が悪くなります。 このような人物描写も加わり、じわじわと迫る恐怖をあおる演出は上手いとは思いました。...

ダルい! ひたすらダルい!! 延々と村の情景と死んだ人だけが同じパターンでだらだらと描写されます。 さらに登場人物も酷い。基本的に陰鬱で汚い考えの持ち主ばかり。 読んでいて気分が悪くなります。 このような人物描写も加わり、じわじわと迫る恐怖をあおる演出は上手いとは思いました。 しかし展開はつまらない。上巻はひたすら忍耐です。 村の日常→誰か死ぬ→今年は良く死ぬわねえ→村の日常→誰か死ぬ→また死んだわねえ→村の日常 延々ループ。 さすがにもうおかしいだろうというレベルに人が死んでるのに、村人はスルー。 この前半があるからこそ後半の狂気が引き立つのですが、いくらなんでも展開が遅すぎます。 しかも私は一度読み、しばらく放置してどこまで読んだか忘れて二度読んだのでさらにそう感じてしまいました(自業自得) 極論、上巻は読まなくても問題ありません。村で異常な数の不信死が多発しましたよということだけ把握していればOKです。 伏線が・・・と思われるかもしれませんが、ミステリーではないので問題なし。思い切って読み飛ばしましょう。

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2009/11/07

読むまでにかなり覚悟を必要とする作品。 なぜならあまりにも分厚いから。 でも、読み出すと止まりません。 とにかく怖くて怖くて仕方ないのに、 続きが気になる。 その世界にどっぷり浸かりたくなる。 閉鎖的な村の、人々の様子が事細かに描かれ、 まるで現実に見ているかのように描写され...

読むまでにかなり覚悟を必要とする作品。 なぜならあまりにも分厚いから。 でも、読み出すと止まりません。 とにかく怖くて怖くて仕方ないのに、 続きが気になる。 その世界にどっぷり浸かりたくなる。 閉鎖的な村の、人々の様子が事細かに描かれ、 まるで現実に見ているかのように描写されるので 余計にここで起こる事態が目の前に迫ってきます。 とにかく上巻では目の前で起きている、 じわじわとした恐怖を常に感じながら進むのみです。 合間に挟まれる劇中小説がまた、正体不明な怖さを倍増します。 とにかく諦めずに読むだけです。

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2009/11/26

文庫版もフジリューマンガ版も持ってますが全部登録するのも面倒なので(…)最初の上下巻だけ登録ということで。 最初に買ったときには、こんな分厚い本読めるのかなと思ったものですが、なんだかんだ読みきってしまいました。 夏になるとなんとなく読み返したくなるんですが、冒頭部分でせつなくな...

文庫版もフジリューマンガ版も持ってますが全部登録するのも面倒なので(…)最初の上下巻だけ登録ということで。 最初に買ったときには、こんな分厚い本読めるのかなと思ったものですが、なんだかんだ読みきってしまいました。 夏になるとなんとなく読み返したくなるんですが、冒頭部分でせつなくなって進まないことが多いです。読み返して初めて、終わりから始まってるんだなと気づかされるんですよね。

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2009/10/16

長編小説・・・ 苦手ではないんだけど 最初のほうが本当に退屈で読むのが苦痛になりつつありました。 ホラーものは得意なのになぁ・・・ (下巻もまとめて上巻に感想かきました)

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2009/10/07

怖いんだけど優しくて、でもやっぱり怖い、みたいな。 人間の業とか情とか、いろいろ詰まってます。 武器にすると結構重いです。←

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2012/08/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

かなり怖いです。 小野不由美先生の話は『十二国記』しか読んだことがなかったので、びっくりしました。 不死の者の苦悩と、その周りの者、というテーマは昨今ではそれほど珍しいとは思いませんが、 多数の登場人物それぞれの視点で書かれていたので最後まで飽きずに読むことができました。 勝手に夏野のことを主人公として読んでいたので、物語半ばで亡くなった時は衝撃でした。 上下巻でとても分厚く、読み応えがあります。

Posted byブクログ