屍鬼(上) の商品レビュー
とにかくおもしろかった! 小さな村の出来事なのに登場人物が100人以上!というスケールの大きさで重厚感たっぷりです。でもその丁寧さが、かえってこの村のリアリティに繋がっている気がします。 文庫だと1巻はそれほど動きがないので、せめて3巻あたりまで手元にある状態で読むのがオススメ。
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重くて手が痛くなってもハードカバーで読むべし!読むべし! じわじわとジェットコースターを上ってくように不安が積み重なっていく上巻の感じが好きです。
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4,5年前に読んだ。 ホラーというよりは、群像小説と感じる。 人と人が家族ぐるみで濃密につながりながらも、決して家族ほど濃密ではない、どこにでもある田舎の村が急速に崩壊していく様子。 登場人物は当時集計したところによると約190人。誰が誰と親戚で、あそこに住んでたのは誰で、あ...
4,5年前に読んだ。 ホラーというよりは、群像小説と感じる。 人と人が家族ぐるみで濃密につながりながらも、決して家族ほど濃密ではない、どこにでもある田舎の村が急速に崩壊していく様子。 登場人物は当時集計したところによると約190人。誰が誰と親戚で、あそこに住んでたのは誰で、あの時死んだ誰が誰と家族でと、人間関係が絡まってるので余計大変だが、「田舎の人間関係ってそんなもんよね」って感じで読むといいと思う。 作中作関係は読み飛ばし気味だったが、人物の多さは丸ごと村に入り込んだようなスケール感で好きだった。 文庫よりはハードカバーで一気に読んだほうがいい。途中同じ様な話が続くから。 (★の数が先に点数つけた漫画版より低いが漫画版より評価が低いわけではない。ランクが10段階あったらいいのに)
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惰性で読み進めました。 薄気味悪かったです それを意図してでしょうけど。 (上)058/100 (下)059/100
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死が村を蹂躙し幾重にも悲劇をもたらすだろう―人口千三百余、三方を山に囲まれ樅を育てて生きてきた外場村。猛暑に見舞われたある夏、村人たちが謎の死をとげていく。増え続ける死者は、未知の疫病によるものなのか、それとも、ある一家が越してきたからなのか。
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これはスゴイ作品だ。 平和な村が徐々に死に蝕まれて行く様子を緻密な人間描写で描き まるで自分自身が死にゆく村の村人になったかのような不安を覚えさせられる。 言葉足らずで申し訳ないが、ホント凄いんだってば。 なんで、不安にまでなるのかちょっと考えてみた。 その理由は話の綴りかた...
これはスゴイ作品だ。 平和な村が徐々に死に蝕まれて行く様子を緻密な人間描写で描き まるで自分自身が死にゆく村の村人になったかのような不安を覚えさせられる。 言葉足らずで申し訳ないが、ホント凄いんだってば。 なんで、不安にまでなるのかちょっと考えてみた。 その理由は話の綴りかたによるんじゃないかと思う。 主要な登場人物の一人に村の殆どの家を檀家に持つ寺の住職がいるんだが その住職は人間は自分自身の世界を生きていると悟り、それでも世界に失望せずに生きている。 寧ろ、人は自分自身の世界に生きていると言う当たり前の空虚な事実を受け入れているからこそ、彼は他人に憤ることなくそして世界に怒ることなく生きられているのだろう。 とまぁ、住職の性格については置いといて 重要なのは、作品全体を通してその空虚で当たり前な事実が貫かれていると言うことだ。 人は自分自身の世界を生きている、と。 だからこそ、この作品は異常なリアリティを持って読者を飲み込む。 どこにでもあるような聖人でも天才でもない普通の人の世界の捉え方を、幾重にも重ねることによってこの作品は構築されているのだから。 それは、世界とよく似ているのだから。
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怖いからなのか面白いからなのか緻密な文章に酔っていたからなのか、背中がずっとゾクゾクしっぱなしだった。 ・・・いや、とにかく怖かったんだ。
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11月8日、外場の集落は炎に包まれ、消滅した。 そこから4ヶ月さかのぼり、外場の異常が描かれる。 何が起こっているのか分からない不安感。 でも、確実に、11月8日の消滅に向かっていることは分かる。 私には、ミステリーなのかホラーなのか、意外と医療ものなのか(それはない・・)、物語...
11月8日、外場の集落は炎に包まれ、消滅した。 そこから4ヶ月さかのぼり、外場の異常が描かれる。 何が起こっているのか分からない不安感。 でも、確実に、11月8日の消滅に向かっていることは分かる。 私には、ミステリーなのかホラーなのか、意外と医療ものなのか(それはない・・)、物語のジャンルすら分からない。 膨大な数の登場人物、それが一人一人死んでいく。 どうなっていくんだろう。 上巻で、だいぶ物語も進んできたのに、まだ下巻もある。 ゆっくりと進む物語。 どこに向かっているのか分からない不安感。 最後のページで確定。 ホラーだ!!
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(内容) 人口わずか千三百、三方を尾根に囲まれ、未だ古い因習と同衾する外場村。猛暑に襲われた夏、悲劇は唐突に幕を開けた。山深い集落で発見された三体の腐乱死体。周りには無数の肉片が、まるで獣が蹂躪したかのように散乱していた―。闇夜をついて越して来た謎の家族は、連続する不審死とどう関...
(内容) 人口わずか千三百、三方を尾根に囲まれ、未だ古い因習と同衾する外場村。猛暑に襲われた夏、悲劇は唐突に幕を開けた。山深い集落で発見された三体の腐乱死体。周りには無数の肉片が、まるで獣が蹂躪したかのように散乱していた―。闇夜をついて越して来た謎の家族は、連続する不審死とどう関わっているのか。殺人か、未知の疫病か、それとも…。超弩級の恐怖が夜の帳を侵食し始めた。 はじめてハードカバーで読んだ時はこの厚さに引いてしまいましたが、読んでしまうとあっという間。 再読したいのだけど、友達に貸してて返ってこなーい。
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とにかく怖くてせつなくて色々な感情が湧く一冊です。 読んだ後に落ち込んだりしましたが…おもしろい!と思える。 好きだと思える本です。
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