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幻色江戸ごよみ の商品レビュー

3.7

168件のお客様レビュー

  1. 5つ

    26

  2. 4つ

    66

  3. 3つ

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2020/09/20

宮部みゆきさんの江戸物、 やっぱり良いなあ。 ゾクッとする怖い話から、不思議な話しまで。 1話1話が短いのにぐっと引き込んでくれるのがお見事。 好きだったのは最終話「紙吹雪」。 そのために生きてきた女の晴れ舞台。

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2020/08/27

江戸を舞台に、下町の町人達の暮らしの中で起こる、切なかったり、不思議だったり、怖かったり、理不尽だったり、でも希望を持ったりする出来事を語る12編。中でも一番救いがある「器量のぞみ」が好きです。

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2020/07/07

この本読んだかな?読んでないかな・・・ 宮部さんにはこういう時代物の短編集が結構あるから、手に取り迷ってしまいましたが、読んだでたらまあやめればいいやと。 かなり以前に出版されたものですが、なんと未読でありました。 母親と死に別れて奉公に出た女の子、飾り職人の拵えた簪が引き起こす...

この本読んだかな?読んでないかな・・・ 宮部さんにはこういう時代物の短編集が結構あるから、手に取り迷ってしまいましたが、読んだでたらまあやめればいいやと。 かなり以前に出版されたものですが、なんと未読でありました。 母親と死に別れて奉公に出た女の子、飾り職人の拵えた簪が引き起こす騒動、醜女と器量よしの基準がずれた話、火事で幼子を失った母親の悲哀、長らく使い込むほどに取りつくという付喪神の話、などなど、等々。 どれもこれも、江戸の庶民が主人公の話です。 悲しい、切ない、哀れ、人間の負の感情をえぐる話ばかりです。 中でも「神無月」年に一度、国々の神様が出雲においでになるという10月に盗みを働く男、人は傷つけない、大層な額は盗らない、そんな男と、不審に思う岡っ引き、男の事情を知れば同情せずにはいられない。 どうか今年も捕まらず、無事家に帰って欲しいと願ってしまうのです。

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2020/05/16

江戸庶民の暮らしの中の出来事を描く12の話からなる短編集。 第一話 鬼子母火・・・小火の原因は?母の、子の想いが胸を打つ。 第二話 紅の玉・・・御禁制のかんざしを注文した侍の真の目的。 第三話 春花秋燈・・・二つの行灯、それぞれに秘められた話。 第四話 器量のぞみ・・・醜女のお信...

江戸庶民の暮らしの中の出来事を描く12の話からなる短編集。 第一話 鬼子母火・・・小火の原因は?母の、子の想いが胸を打つ。 第二話 紅の玉・・・御禁制のかんざしを注文した侍の真の目的。 第三話 春花秋燈・・・二つの行灯、それぞれに秘められた話。 第四話 器量のぞみ・・・醜女のお信が嫁いだ家の呪い。器量とは? 第五話 庄助の夜着・・・幽霊に恋した庄助。だが本当の想いは。 第六話 まひごのしるべ・・・この子何処の子、迷子の子。母の悲哀。 第七話 だるま猫・・・火事場で勇気を与える猫頭巾の怖ろしき代償。 第八話 小袖の手・・・妖か、霊か?古着の小袖から覗く白い手。 第九話 首吊り御本尊・・・辛抱を教える御本尊が現れる姿は首吊り! 第十話 神無月・・・娘のために。捕らえるために。行動する理由。 第十一話 侘助の花・・・淡い恋の想い出が赤の他人に影響を・・・。 第十二話 紙吹雪・・・一世一代の晴れ舞台。過去はこの日のために。 暦を例えに、12の江戸庶民の生活を描いた短編集です。 神仏や妖、霊が身近に感じられた時代、締め付けるお上も妖怪か。 江戸庶民のささやかな生活に潜む、不可解な出来事、不条理。 短い話の中に、日常を非日常に変える一瞬が描かれています。 人だからこその喜怒哀楽。願うささやかな幸福。 だが、一瞬で壊れてしまうモノ有り、一瞬で知る真理有り。 憑りつかれて死ぬ一瞬は果たして幸せだったのか。 短編の特性を活かした無駄の無い文章は、 奥が深いし、味わいのあるものでした。

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2020/05/07

宮部みゆきの時代小説。江戸時代の下町の人情あふれる話から背筋がぞっとする怪談話までを集めた12編。宮部みゆきは久しぶりに読んだがやはり面白い。これを機にもう少し読んでみたい。詳細→http://takeshi3017.chu.jp/file7/naiyou11005.html

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2020/01/08

江戸に暮らす様々な人の生活に起きる少し不思議なことをいくつか。一人語り口調だったり、会話主体で進んだり、形式はそれぞれだけど、一番魅力的になるようにできてて相変わらず宮部さんはすごいんじゃ

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2019/11/30

江戸人情ものプラスちょっと怪異(じゃないものもあり) 12か月によせた短編12作 宮部みゆきの真骨頂 どの話も短いのに心にズシンと残ります

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2019/07/13

お江戸の町で幸せ不幸せな人生を日々必死に生きている人々の物語を奇譚風に綴った宮部みゆきさんの絶品時代短編集。『鬼子母火』安心して成仏してね、おっかさん。『紅の玉』最悪の魔が差したね。『春花秋燈』行灯の怪異譚。『器量のぞみ』素晴らしい安堵の結末。『庄助の夜着』庄助が今幸せだといいね...

お江戸の町で幸せ不幸せな人生を日々必死に生きている人々の物語を奇譚風に綴った宮部みゆきさんの絶品時代短編集。『鬼子母火』安心して成仏してね、おっかさん。『紅の玉』最悪の魔が差したね。『春花秋燈』行灯の怪異譚。『器量のぞみ』素晴らしい安堵の結末。『庄助の夜着』庄助が今幸せだといいね。『まひごのしるべ』辛いけど最善の結末。『だるま猫』逃げて正解。『小袖の手』真っ白な腕。『首吊り御本尊』忍耐の大切さを教える神様。『神無月』実は鋭い居酒屋の親父。『侘助の花』気の毒な女。『紙吹雪』ぎんさん、あの世で家族とお幸せに。

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2019/05/08

怖そうだぞ!と身構えて読んだ、『かまいたち』と『本所深川ふしぎ草紙』がそうでもなかったので、油断して読んだらけっこう怖かった 笑 怪談めいた話で妖とかが登場するのが怖いのは勿論ですが、人間の心の闇みたいなのも恐怖でした… やはり1番怖いのは人間ということか?!と思った一冊です。

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2019/02/13

今まで読んだ宮部みゆきの作品は心がポッと温かくなる作品だったけれど、この本は哀しいお話ばかり。 不条理な世の中に引きずり込まれる人々。 でも、きっとこれが世の中の真実なんだろうな。

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