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幻色江戸ごよみ の商品レビュー

3.7

168件のお客様レビュー

  1. 5つ

    26

  2. 4つ

    66

  3. 3つ

    54

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

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2022/08/15

再読なんだろうか。家にあった。読んだ記憶なし。 短編集。 短編なので読みやすいが、救いのない話が多い。 短編が最終的に1本の長編になるかと思いきや、完全に短編だった。

Posted byブクログ

2022/07/01

12本の短編集。 ほとんどが、この時代なら…な不思議話。 最初の話の女性の信じない精神が素晴らしいです。 けれど最後の現象は…な展開も。 2話は、やはりお武家様、な展開でした。 自己満足にとばっちりを受けた町人は どうすればいいのでしょうか? やるせないけれど読後感すっきり、...

12本の短編集。 ほとんどが、この時代なら…な不思議話。 最初の話の女性の信じない精神が素晴らしいです。 けれど最後の現象は…な展開も。 2話は、やはりお武家様、な展開でした。 自己満足にとばっちりを受けた町人は どうすればいいのでしょうか? やるせないけれど読後感すっきり、でした。

Posted byブクログ

2022/04/07

妖しげな幽鬼がただよう江戸下町を舞台背景に、困窮生活に喘ぐ薄幸の老若男女の人情と哀歓を、切々と語り紡いだ<宮部ワールド>12編の短編集です。 「神無月 (第十話)」と「紙吹雪 (第十二話)」に登場する人物には、憐みをこえた深い想い入れに胸が焦げつきます。 生きていたなら〝情状酌量...

妖しげな幽鬼がただよう江戸下町を舞台背景に、困窮生活に喘ぐ薄幸の老若男女の人情と哀歓を、切々と語り紡いだ<宮部ワールド>12編の短編集です。 「神無月 (第十話)」と「紙吹雪 (第十二話)」に登場する人物には、憐みをこえた深い想い入れに胸が焦げつきます。 生きていたなら〝情状酌量〟のお裁きを願いたくなる、そんな哀切あふれる作品です。

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2022/03/31

1月から12月までの風物詩に合わせた、12本の江戸の庶民の暮らしを背景とした短編集。関連が上記のみであり、各短編ごとに印象は結構異なるものであった。 特に良かったのは、神無月だろうか。神がいない月が原因で運が悪かったと考えたことに怒り、盗みを働く庶民のお話。その後の展開を想像させ...

1月から12月までの風物詩に合わせた、12本の江戸の庶民の暮らしを背景とした短編集。関連が上記のみであり、各短編ごとに印象は結構異なるものであった。 特に良かったのは、神無月だろうか。神がいない月が原因で運が悪かったと考えたことに怒り、盗みを働く庶民のお話。その後の展開を想像させる書きっぷりがなかなか良かったと思う。

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2021/12/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

宮部 みゆき作品 20作品目。 ある日突然、時代小説を読みたくなる。特に江戸時代の人情もの。原点回帰か、現実逃避かもしれないけれど。そんな渇きを潤し、陶酔させてくれる、12の短編集。 涙あり、笑いあり、その切なさ、その暖かさ、そのおもいやり。交錯する感情を味わいつつも、織り込まれている想いで一杯になってしまいます。(短編のわりに時間がかかるのはそのせい?) 報われる悲しみと、報われない慈しみと、それぞれのエンディングの先のどこかに幸せがあることを祈ってしまう。 『紅の玉』:エンディングに涙が止まらない。武士と庶民の大義・生き様のすれ違いに。武家の生き様を、広げてはいけなかったのに。武家以外に心意気も大義もない筈なのに。通わない想いが辛い。 『神無月』:犯人を捕まえて欲しい想いと、今回は逃げきって欲しい願いが入り混じって、今年だけは、捕まらないでと、願う。きっと、その翌年も。 解説にあった、時代小説作品集の2冊目を飛ばしてしまったので、次は『かまいたち』に挑戦。

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2021/10/04

決して歴史に名が残ることはないであろう江戸の庶民たちの、不思議で物悲しくちょっと怖い・・・そんな全十二話からなる短編集。 とても読み応えがあり、一話終わるごとに思わず本を閉じて余韻に浸ってしまいました。 「紅の玉」「器量のぞみ」「まひごのしるべ」と印象に残った話は多いけれど、一...

決して歴史に名が残ることはないであろう江戸の庶民たちの、不思議で物悲しくちょっと怖い・・・そんな全十二話からなる短編集。 とても読み応えがあり、一話終わるごとに思わず本を閉じて余韻に浸ってしまいました。 「紅の玉」「器量のぞみ」「まひごのしるべ」と印象に残った話は多いけれど、一番はやっぱり「神無月」。特に終わり方がとても好きだなと思います。

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2021/04/30

時代物のミステリー短編集。推理系ではなく、どちらかというとホラー、オカルト。ほとんどの話にあるのが、貧しさ。ハッピーエンドが恋しくなる。

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2021/04/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

なんかもうちょっと読みたい! 余韻を残しすぎ!!それが狙いなのはわかるのだけど もっとすっきりしたいw

Posted byブクログ

2021/01/18

全体的に不思議な話が多かった。怪談の話で最後までゾクッとするようなものもあれば、最後ははっきりするようなもの、幸せに終わっているようなものもあれば、絶望しかないようなものまで。全体的に江戸の街の庶民の暮らしを色々な視点で書くとこういうふうになるのかなという印象。面白かった。

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2020/10/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

江戸時代の庶民と幽霊などの怪奇現象の取り合わせ。火消しにあこがれてなるが、家事の現場では動けなくなるといったちょっとした話に未消化のエンディング。残酷なままスッと終わったり、あえて起承転結をつけないところがうまい。濃淡があっていいですね。さすが語り部宮部みゆきと思います。 『いっそあきらめてしまえば、はるかに楽かもしれないのに、希望がそれを許さないのだ。希望は強いものであり、また残酷なものである。』

Posted byブクログ