幻色江戸ごよみ の商品レビュー
江戸を舞台にした12編の短編集。物の怪らしきものが絡むものもあり人の情の話あるが、人こそ怪異なものである。 30ページ前後の短編はどれもキレがあり読ませる。
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さすがぐんぐん読ませるなあ。 でも読んだあとに感想書こうと思うと…どんな話があったっけ?? 奉公先の蔵に、首吊りの神様がいる話がちょっとおもしろかったな。
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この表紙と後のあらすじを見て、読むのをためらってしまいました。ホラーは苦手なのですが、昼間なら大丈夫かなぁと読んでみました。全然心配はいりませんでした。おどろおどろした話は無く、どれも人の情が感じられる味わい深い話でした。 『器量のぞみ』は好きな話です。『庄助の夜着』『まひごのし...
この表紙と後のあらすじを見て、読むのをためらってしまいました。ホラーは苦手なのですが、昼間なら大丈夫かなぁと読んでみました。全然心配はいりませんでした。おどろおどろした話は無く、どれも人の情が感じられる味わい深い話でした。 『器量のぞみ』は好きな話です。『庄助の夜着』『まひごのしるべ』『神無月』は切なくなる話でした。『首吊り御本尊』は心に沁みると同時に元気をもらえる話でした。こんな話がいろいろと書けるのだから宮部さんの心は深く柔らかいのだろうと思いました。満足です。
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江戸に暮らす貧しい人々のお話。時代小説といえば武士や上流階級の人達が歴史を動かすような別次元の話をイメージしていましたが、時代こそ違えどその時を一生懸命生きている人達は今を生きている私にも親近感と心に訴えるものがありました。
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高校生時代、はじめて読んだ宮部みゆきさんの著書がこちらでした。当時は新潮文庫も「YONDA?」というパンダグッズがもらえるのもあってよく小遣い貯めて買っていました。 余談は抜きにして、 著者の暖かい視線が行き届く短編の数々。 といっても、ストーリー展開はなかなか「悲しいもの」「...
高校生時代、はじめて読んだ宮部みゆきさんの著書がこちらでした。当時は新潮文庫も「YONDA?」というパンダグッズがもらえるのもあってよく小遣い貯めて買っていました。 余談は抜きにして、 著者の暖かい視線が行き届く短編の数々。 といっても、ストーリー展開はなかなか「悲しいもの」「理不尽なもの」も多い。 東京の下町寄りのエリアに住んでいるので知っている地名が出るのも嬉しい。
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すごく良かった。最後までまったく飽きずに読めてしまう。 背筋がスッと冷たくなるお話もあれば、ほっとするお話もあり、最後まで救いのない悲しいお話もある。 妖怪だけでなく、江戸時代の人情や人間関係、貧困などを絡めた、深いストーリー。 宮部みゆきさんの書かれる江戸の物語がすごく好き。
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ゾクッとする話は引きこまれるけど、貧しくて暗い長屋人情はちょっとしんどいものがある。 作者の文章はわかりやくて読み進めるのはたしか。
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1998年発刊(文庫)、宮部みゆき氏の時代小説短編集。 宮部みゆき氏の時代小説を読むのは、今回が初めてでしたが、安定の面白さでした。親しみやすい雰囲気はあるけれど、もはや大御所、さすが大御所。いろんなジャンルが安定して書ける作家さんですね。 本作は、短編12編で構成されていま...
1998年発刊(文庫)、宮部みゆき氏の時代小説短編集。 宮部みゆき氏の時代小説を読むのは、今回が初めてでしたが、安定の面白さでした。親しみやすい雰囲気はあるけれど、もはや大御所、さすが大御所。いろんなジャンルが安定して書ける作家さんですね。 本作は、短編12編で構成されていますが、またそれぞれのお話も多彩。『幻色江戸ごよみ』のタイトル通り不思議な話が中心ですが、単純な怪奇譚だけではなく、構成もひと工夫。 恐怖だけではなく、哀愁、希望、勇気、いろんな感情が作品ごとに入れ換わる面白い作品でした。
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江戸庶民のつつましい生活の中に、ちょっと怖い様な妖怪話にゾッとしたり切なくなったり。 宮部さんの描く江戸時代、妖物は上手いな~って思う。 ぐいぐい引き付けられて読んでしまう。
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