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幻色江戸ごよみ の商品レビュー

3.7

168件のお客様レビュー

  1. 5つ

    26

  2. 4つ

    66

  3. 3つ

    54

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

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時代短編集。不思議で…

時代短編集。不思議でほのぼのした感覚です。

文庫OFF

切ない…

江戸の下町に住む、ごく普通の人々を描いた12の短篇です。四季折々の江戸を舞台に、お金はなくても情のある人々が奏でる物語たち。全部がハッピーエンドではないけれど……切ない読後感も、心地よい。

yama

2024/08/31

入院中、病院の図書室で借りて読む。 江戸物の短編集だが、1編が短く、やや怖いストーリーで、情景説明のみで結論は描かないタイプの物が多い。 紅珊瑚の職人の話など切ないラストが多いが、人情味のある展開。 入院中なので少しずつ読んで置いておくには向いていた。

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2024/07/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

オーディブルにて。 不思議な昔話集という印象。 ○器量のぞみ 器量のないお信が美男子に見そめられた話。 超短編だからさらっと聞けるけど、時代感もあって、個人的にはうーん。と。

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2024/03/10

多分この作品を初めて読んだのは中学生のときとかだったか…その時には分からなかった“粋”や“風情”が分かるようになって、より沁みた。江戸の四季折々の風情を背景に描かれる十二の物語はどれも“名も無き”人々の人生やよろこび、悲しみを描いていて味わい深い。『神無月』のお話が特に余韻が残っ...

多分この作品を初めて読んだのは中学生のときとかだったか…その時には分からなかった“粋”や“風情”が分かるようになって、より沁みた。江戸の四季折々の風情を背景に描かれる十二の物語はどれも“名も無き”人々の人生やよろこび、悲しみを描いていて味わい深い。『神無月』のお話が特に余韻が残って好きだった。

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2023/12/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

やっぱり有名な人はそれだけ 文章に力量があるんだなと 痛感させられた作品です。 ハッピーエンドを迎える作品は 正直少ないかもしれません。 中にはとことんまでに救いのない作品も。 特に「紅の玉」は不条理の極みでしょう。 基本的には切ない作品のほうが 多いですね。 「まひごのしるべ」なんかは 途中に出てくる違和感があるのですが その意味を知ってしまったときに 何とも言えない気持ちになるに違いありません。 だけれどもあっという間に読めるんですよね。 さすがとしか。

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2023/08/03

12編の短編集。時代小説。 どの話も面白く、サクサク読めた。 ハッピーエンドが少なく、何もかも貧乏が悪いってなって切ない。

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2023/06/12

『本所深川ふしぎ草子』『かまいたち』に続く、宮部みゆきの短編時代小説集三作目。あと2冊も楽しみに読みます。

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2023/04/28

江戸の四季折々の行事や情景を含ませながら、長屋住まいの、貧しくも健気に生きる人達を 怪異等の幻色に染めて描く短編集。巧いなあと思う。 短編とはいえ、一編ずつ江戸の庶民の生活の趣向を変えて、濃いお話になっています。江戸時代の厳しさもあり、全てがハッピーな話ではありませんが、全体のバ...

江戸の四季折々の行事や情景を含ませながら、長屋住まいの、貧しくも健気に生きる人達を 怪異等の幻色に染めて描く短編集。巧いなあと思う。 短編とはいえ、一編ずつ江戸の庶民の生活の趣向を変えて、濃いお話になっています。江戸時代の厳しさもあり、全てがハッピーな話ではありませんが、全体のバランスが良いかと思います。 第二話の紅の玉が、切なく良い。貧しい飾り職人が、高額な飾りかんざしの作成を引き受ける。丹精込めた作品に、自分の名を入れる。しかし、そのかんざしは、仇討ちの際に使われてしまう。病気がちな妻を残して、男は捕えられることになる。理不尽な悲劇。 12話あるので、12ヶ月かなと思って、月を確定できる行事を気をつけて読んだつもりですが、 7月と9月が複数あるかな。第二話は、王子の初午が出てくるので、2月だと思います。 江戸ごよみですので、四季を楽しめます。

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2022/09/26

元々、怖い系の物語は好き好んで読まないが、本書は程よい具合にヒヤッとハラハラとでき、どの物語も楽しんで読めた。というのは、時代が江戸で現代とはかけ離れていて、非日常的に捉えることができたからなのだろうか。また、怖さのなかに感動がある物語や希望が見える物語も含まれていたからか。どち...

元々、怖い系の物語は好き好んで読まないが、本書は程よい具合にヒヤッとハラハラとでき、どの物語も楽しんで読めた。というのは、時代が江戸で現代とはかけ離れていて、非日常的に捉えることができたからなのだろうか。また、怖さのなかに感動がある物語や希望が見える物語も含まれていたからか。どちらにせよ、解説の縄田氏のおっしゃる通り、過去の時代は私たちの先祖が生きた証であるから日常のように捉えられることによってはじめて時代を知ることになるのだと感じた。 多様な物語で、どの人の世界も味わい深かったが、特に「器量のぞみ」と「庄助の夜着」が印象に残っている。

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