幻色江戸ごよみ の商品レビュー
時代小説は長いと慣れない言葉続きで読めなくなるので短編が調度良い。 捕物、怪談、人情が主で全て読みやすく読後の良し悪しのバランスも良かった。 神無月が一番たまらない。
Posted by
宮部みゆきの時代物の短篇集。 全体的に不思議な話が多く、人情味があり切ないなぁと思う。 希望を感じられる話も多いのも良いね。
Posted by
宮部みゆきの江戸もの短編集。あやかしが出てくる話もあるけど、むしろ人の心の機微をぞわりとさせる話の方が怖い、というか心にしみる。
Posted by
短編作品でしたが一つ一つがよく考えられているなぁと。神無月が良かったです、何だか夜道を行く市蔵の背中が見えるようでした。
Posted by
今をときめく宮部みゆきさん。実は初めてです。 初めてならば、得意な時代物から入ってみようかと、この”幻色江戸ごよみ”を買ったのですが。。。 ちょっと期待はずれ。どこが悪いというわけではありません。でも逆に、どこが優れているわけでもないし。すらすら読めるし、暇つぶしにはなるかと...
今をときめく宮部みゆきさん。実は初めてです。 初めてならば、得意な時代物から入ってみようかと、この”幻色江戸ごよみ”を買ったのですが。。。 ちょっと期待はずれ。どこが悪いというわけではありません。でも逆に、どこが優れているわけでもないし。すらすら読めるし、暇つぶしにはなるかというレベル。 だだ、幽霊が多く出てきたのが特徴ですね。”だるま猫”と”小袖の手”はちょっと気味悪かった。 やっぱり代表作も読んでみないと、評価できませんかね。
Posted by
12の短編からなる一冊。切なさ、悲しみ、そういうものが詰まった一冊でした。怪異は味付け。庶民の悲哀を描いています。個人的には『神無月』が上手いなあと思っていたら、解説で詳しく触れられていました。ともあれ、良かったです。
Posted by
タイトル通り、四季それぞれの江戸の人々の暮らしが書かれた短編集です。 この本で描かれているのは、決して教科書に載ることのない、名も無き民たち。 「水野忠邦の天保の改革」倹約を勧めた、という事がどういうことなのか。 贅沢品の禁止と妻の病に窮する簪売りの苦しみに思いを馳せたこと...
タイトル通り、四季それぞれの江戸の人々の暮らしが書かれた短編集です。 この本で描かれているのは、決して教科書に載ることのない、名も無き民たち。 「水野忠邦の天保の改革」倹約を勧めた、という事がどういうことなのか。 贅沢品の禁止と妻の病に窮する簪売りの苦しみに思いを馳せたことなんて一度もありませんでした。 歴史の授業では決して考えることの無かったことに、気づかせてもらいました。 そんな数え切れない普通の人々の暮らしが、やさしく描いてある一冊です。 もちろん不思議や謎もいっぱい詰まっています。
Posted by
江戸怪異の短編集。もやっとしたり、怖かったり泣けたりと読後感は様々。 お気に入りは「器量のぞみ」。器量よしが不細工に見えて、不細工が器量よしに見える呪いにかかった家に嫁ぐことになった主人公の話。婿殿は一目ぼれで主人公のことを好きになったけれども、中身ごと好きになったということにほ...
江戸怪異の短編集。もやっとしたり、怖かったり泣けたりと読後感は様々。 お気に入りは「器量のぞみ」。器量よしが不細工に見えて、不細工が器量よしに見える呪いにかかった家に嫁ぐことになった主人公の話。婿殿は一目ぼれで主人公のことを好きになったけれども、中身ごと好きになったということにほっこりした。
Posted by
再読。 一篇一篇味わいがあって、ほっこりするもの、怖いもの悲しいもの、ごった煮な感じがとても柔らかでいい。 この作家はうまいなあ、とつくづく思わされる。
Posted by
母の本を借りたままずっと積んでいたのを、友人と同時読み企画のためにやっと読了。 江戸物系は初めて読んだけれど、最近高橋克彦作品や浮世絵についての本を読んでいたからか、はたまた宮部みゆき作品だからかすっと入り込めた。 江戸ならでは、というか、当世ではまず有り得ない時代こその苦しみ...
母の本を借りたままずっと積んでいたのを、友人と同時読み企画のためにやっと読了。 江戸物系は初めて読んだけれど、最近高橋克彦作品や浮世絵についての本を読んでいたからか、はたまた宮部みゆき作品だからかすっと入り込めた。 江戸ならでは、というか、当世ではまず有り得ない時代こその苦しみや、憐れさ、滑稽さ、しかしどこか温かくなる人の情もあり、しんみりしたり、ほっこりしたり、ゾッとしてみたり。 『紅の玉』 やり切れず思わずぐっと拳に力が入るような悔しさを感じる。 『器量のぞみ』 自分に重なる部分がありはっとする文章。 人は自分が思っているほど面相は醜くはなく、人のことばかり揶揄している人の方がよほど醜く見えるのかもしれない。 『首吊り御本尊』 時代物らしく辛い序盤。 かと思いきや、ユーモラスな描写に思わずクスリとくる。 『神無月』 泥棒と岡っ引きと居酒屋の親父の話。 親父がなかなか鋭く、的を射ていて、さすが商売柄人を見ている人なのだなと思う。 神無月、神様がいないうちに。 『侘助の花』 奇妙な、けれど少し悲しい話。 因果、えにし、巡り巡って要助のついた嘘が引き連れたおゆき。 父親に、どんな夢を見たのだろう。 娘として、どうありたかったのだろう。
Posted by