ヴェネツィアの宿 の商品レビュー
読みやすい。 こうして過去を振り返れる著者がうらやましいと同時に、たくさんの思索の後に書かれた本なんだと伝わってくる。
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「ヴェネツィアのフェニーチェ劇場からオペラアリアが聴こえた夜に亡き父を思い出す表題作、フランスに留学した時に同室だったドイツ人の友人と30年ぶりに再会する「カティアが歩いた道」。人生の途上に現われて、また消えていった人々と織りなした様々なエピソードを美しい名文で綴る、どこか懐かし...
「ヴェネツィアのフェニーチェ劇場からオペラアリアが聴こえた夜に亡き父を思い出す表題作、フランスに留学した時に同室だったドイツ人の友人と30年ぶりに再会する「カティアが歩いた道」。人生の途上に現われて、また消えていった人々と織りなした様々なエピソードを美しい名文で綴る、どこか懐かしい物語12篇。」 端正なエッセイです。
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一貫して激しさとは無縁のような文章の須賀さん。でも伝わってくるものは熱い。涙が止まらなかった。 あこがれの存在というのでもない、これを読んで、あぁイタリアに行きたいなというのでもない、だけど一生読んでいたい本だ。 彼女の文章は、おそらく100年たっても心に深く 突き刺さって...
一貫して激しさとは無縁のような文章の須賀さん。でも伝わってくるものは熱い。涙が止まらなかった。 あこがれの存在というのでもない、これを読んで、あぁイタリアに行きたいなというのでもない、だけど一生読んでいたい本だ。 彼女の文章は、おそらく100年たっても心に深く 突き刺さっていくだろうなぁ。 その深さはその時々で違うだろうけれど。 100年後は私生きてないや。
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須賀敦子さんの若い頃を綴った物語のようなエッセイ。 透明で崇高な美しい文章は迫力あります。迷える若者に。
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著者の中のヨーロッパと、亡き父の中のヨーロッパが撚り合わされ、幼い頃の友人の面影が、ヨーロッパの友人たちの記憶とすり合わされ、そうして、静かに、丁寧に紙の上を鉛筆でなぞると浮かび上がるレリーフの模様のように、浮かび上がってくるものがある。解説は関川夏央。夏っちゃんは須賀敦子さんの...
著者の中のヨーロッパと、亡き父の中のヨーロッパが撚り合わされ、幼い頃の友人の面影が、ヨーロッパの友人たちの記憶とすり合わされ、そうして、静かに、丁寧に紙の上を鉛筆でなぞると浮かび上がるレリーフの模様のように、浮かび上がってくるものがある。解説は関川夏央。夏っちゃんは須賀敦子さんの「温厚な表情の裏側にひそむ強いなにものか」について言及しています。
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同じ著者の『トリエステの坂道』を読んで引き込まれてしまいました。フランス留学やお金持ちのお嬢様という、僕とは全くかけ離れた生活環境に暮らしていただけに、ところどころ理解できないところもありましたが、『トリエステの坂道』に続いて、一遍一遍の物語がゆるやかにつながっていく様子に時間の...
同じ著者の『トリエステの坂道』を読んで引き込まれてしまいました。フランス留学やお金持ちのお嬢様という、僕とは全くかけ離れた生活環境に暮らしていただけに、ところどころ理解できないところもありましたが、『トリエステの坂道』に続いて、一遍一遍の物語がゆるやかにつながっていく様子に時間の流れを感じ、また引き込まれてしまいました。
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ヴェネツィアのフェニーチェ劇場からオペラアリアが聴こえた夜に亡き父を思い出す表題作、フランスに留学した時に同室だったドイツ人の友人と30年ぶりに再会する「カティアが歩いた道」。人生の途上に現われて、また消えていった人々と織りなした様々なエピソードを美しい名文で綴る、どこか懐かしい...
ヴェネツィアのフェニーチェ劇場からオペラアリアが聴こえた夜に亡き父を思い出す表題作、フランスに留学した時に同室だったドイツ人の友人と30年ぶりに再会する「カティアが歩いた道」。人生の途上に現われて、また消えていった人々と織りなした様々なエピソードを美しい名文で綴る、どこか懐かしい物語12篇。
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