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ヴェネツィアの宿 文春文庫
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ヴェネツィアの宿 文春文庫

須賀敦子(著者)

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ヴェネツィアの宿 文春文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 1998/08/10
JAN 9784167577025

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ヴェネツィアの宿

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商品レビュー

4.1

57件のお客様レビュー

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2024/08/15

『ヴェネツィアの宿』読了。 昨年の古本市で購入した本です。深いところから湧き上がる美しく透明感のある言葉の数々に度々溺れていました。イタリア文学者である著者のエッセイ集で時系列はバラバラであるが戦中・戦後の日本、フランス、イタリアを舞台に描かれておりました。 実際のところ戦後の混...

『ヴェネツィアの宿』読了。 昨年の古本市で購入した本です。深いところから湧き上がる美しく透明感のある言葉の数々に度々溺れていました。イタリア文学者である著者のエッセイ集で時系列はバラバラであるが戦中・戦後の日本、フランス、イタリアを舞台に描かれておりました。 実際のところ戦後の混乱ですごく大変な思いや苦労をされた時代に生きてきた方だと思う。この著書では須賀敦子さんと著者の記憶の中で登場する彼らはそんなことすら微塵も感じない関係性を築いており、美しい言葉に昇華しているような印象を受けました。心の蟠りが溶けていくよう、汚い言葉で罵るのではなく、その時代を懸命に生きてきた人を讃えているような。どうすることもできない事に対し苛立つのではなく、残されたものとして許し許されるように生きているような。俯瞰し、追体験しているような内容でした。 うちの祖父母と同じ時代を生きた方なので、こんな感じだったのかなと想像してしまう。 今日は終戦記念日ですがお祖母ちゃんの誕生日です。91歳。その辺にいるお祖母ちゃんと違い、お祖母ちゃんっぽくなくあまり好きになれなかった。祖母は大学進学をしたくても女だからという理由で叶わず、資格取得しバリキャリで働き結婚出産がその当時では遅すぎると言われた年齢でしたが、まだ生きている。 好きになりたかったが、なれなかった。が正しい表現かもしれない。うちの祖母が歩いてきた人生は変わっていて普通ではなかった。祖母は分かっていたのかその孫である私が辿る人生も普通ではないと示唆しているようなところがあった。それでもいい。嫌なことされたこともあったが好きになってもいいと読んでいるうちにそう思ってしまった。事実を捻じ曲げ美化していくのは好きではないけど。美化というよりも許すことになるのか?(またずぶずぶと深みハマる…)まーいいや。 いつの時代において唯一無二の人生が転がっている。ひとりの女性が生きた戦後の国際色強めな人生を垣間見れて面白かったです。 2024.8.15(1回目)

Posted by ブクログ

2024/03/18

全体的に物悲しくも、それでいて読み手を作者の思い出の中に強く引き込むようなエッセイ集でした。 どこか小説っぽさがありました。かなり時間が経った過去の出来事を冷静に見つめなおしながら書かれた作品なのではないかなと思いました。

Posted by ブクログ

2023/11/07

読書の胆力が足りない、私には、まだ。 母の苦しみ、父の身勝手さ、その辺りだけは惹かれるものの、イタリアの舞台にいまいちしっくり馴染めず。 いつかきっと、いつかもっと。

Posted by ブクログ

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