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中国行きのスロウ・ボート の商品レビュー

3.8

235件のお客様レビュー

  1. 5つ

    51

  2. 4つ

    70

  3. 3つ

    65

  4. 2つ

    11

  5. 1つ

    1

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2022/01/06

五つか六つからなる短編集。 あらすじ書くにも書きようがないのよ。なんつーか、全編通して言いたいことがさっぱりわっかんねw じっくり読むと潜在する問題提起も覗けるのかもしれないけど、電車で読んだからあんま考えずにもうすらっと読んでしまいました。 村上春樹好きな人でもこれはさす...

五つか六つからなる短編集。 あらすじ書くにも書きようがないのよ。なんつーか、全編通して言いたいことがさっぱりわっかんねw じっくり読むと潜在する問題提起も覗けるのかもしれないけど、電車で読んだからあんま考えずにもうすらっと読んでしまいました。 村上春樹好きな人でもこれはさすがに難しいんじゃないでしょうか。 別に全然悲しい話とかではないんだけど、なんとなく読んでてテンションが下がる作品でした。摩訶不思議。

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2021/12/12

中国人との3パターンの出会いについて。 いやー、むずい! 結局どのように感じればいいのだろう。 「私はここにいるべきではない」と言った中国人の女の子は、 なぜそう感じたんだろう。 みんなで考えたい。

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2021/10/27

やはり私は村上春樹さんの作品が苦手。申し訳ない。 狙っている感というか、一文一文がお洒落過ぎる。 しかし最初のお話は面白かったです。 結局マッチを捨ててしまう男性が「うっかり」なのか、最初から結末を分かっていたのか。 私自身も中華系の方と国際恋愛をした経験があるため、男性の気...

やはり私は村上春樹さんの作品が苦手。申し訳ない。 狙っている感というか、一文一文がお洒落過ぎる。 しかし最初のお話は面白かったです。 結局マッチを捨ててしまう男性が「うっかり」なのか、最初から結末を分かっていたのか。 私自身も中華系の方と国際恋愛をした経験があるため、男性の気持ちや行動が理解できる部分があった。

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2021/06/14

忙しくばたばたとしてしまう日が続くと、どうも読みたくなる村上春樹作品。彼の作品は没入感が強く、どっぷりと今いる場所とは異なる場所へ行くことができる。寝る前にベッドに入って、ちびちびと1つずつ読んだ短編集。最近の楽しみだった。1980〜82年に書かれており、青春三部作の頃に書かれた...

忙しくばたばたとしてしまう日が続くと、どうも読みたくなる村上春樹作品。彼の作品は没入感が強く、どっぷりと今いる場所とは異なる場所へ行くことができる。寝る前にベッドに入って、ちびちびと1つずつ読んだ短編集。最近の楽しみだった。1980〜82年に書かれており、青春三部作の頃に書かれた作品。いかにもこの頃の作品よろしく、やたらにクセが強い。何度も声を出して突っ込んでしまう、「いやなんやねんそれ」的な内容がありつつも、確かに強く魅了される何かがあり、ハッとさせられる一文がある。またもう少し歳をとってから読めば、また違った味がしそうだ。

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2023/08/21

3人の中国人の話が大好き 8/21 もう3回ぐらい読みましたかね。 毎年春になると読みたくなる本です!

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2021/03/05

1983年に刊行された初の短編集です。 乾いた感情表現。 そこはかとなく漂う孤独感。 そこには肯定も否定もありません。 どちらかというと物語は単調で平板です。 それでもじわりと 胸に染みこんでくるものがあります。 例によって ここでも比喩が多用されていますが、 文章にうまく溶け...

1983年に刊行された初の短編集です。 乾いた感情表現。 そこはかとなく漂う孤独感。 そこには肯定も否定もありません。 どちらかというと物語は単調で平板です。 それでもじわりと 胸に染みこんでくるものがあります。 例によって ここでも比喩が多用されていますが、 文章にうまく溶け込んでいて、 気になることはありません。 言葉をチョイスするセンスのなせる業ですね。 いま読み返しても古さを感じない、 とてもクールな作品集でした。 べそかきアルルカンの詩的日常 http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/ べそかきアルルカンの“スケッチブックを小脇に抱え” http://blog.goo.ne.jp/besokaki-a べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ” http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2

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2020/11/04

エッセイらしくもある短篇集。 著者が実体験した出来事かな、と思うも、奇妙さが色濃く残る物語ばかり。現実と空想の境を攻めるのがうまい。絶妙。その不安定さが魅力なのだと思うけど、時にどっちつかずでモヤモヤすることも。ただ、村上春樹の小説を読んでいると、現実と空想の境は実は曖昧なのでは...

エッセイらしくもある短篇集。 著者が実体験した出来事かな、と思うも、奇妙さが色濃く残る物語ばかり。現実と空想の境を攻めるのがうまい。絶妙。その不安定さが魅力なのだと思うけど、時にどっちつかずでモヤモヤすることも。ただ、村上春樹の小説を読んでいると、現実と空想の境は実は曖昧なのではないかと思えてくる。そんな少し不思議な物語ばかり。SFじゃないけれど。

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2021/05/11

初めての村上春樹小説。短篇集。「貧乏な叔母さんの話」を読んでみたくて。直喩の多い物憂げな雰囲気に触れて、好みが二分する理由はなんとなくわかった。作品としては、「シドニーのグリーン・ストリート」のような、登場人物に愛嬌が残された意味のわからなさは好みに近い。「カンガルー通信」の語り...

初めての村上春樹小説。短篇集。「貧乏な叔母さんの話」を読んでみたくて。直喩の多い物憂げな雰囲気に触れて、好みが二分する理由はなんとなくわかった。作品としては、「シドニーのグリーン・ストリート」のような、登場人物に愛嬌が残された意味のわからなさは好みに近い。「カンガルー通信」の語り口も嫌いではないが、このデパートの人事管理は大丈夫なのか。語り手の『僕』に何やら明るい狂気を感じた。

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2020/09/07

「中国行きのスロウ・ボート」 「ニューヨーク炭鉱の悲劇」 「シドニーのグリーン・ストリート」が特にすきだった。 全体的にのんびりと流れるペースが夏休みが終わりかけているこの時期にぴったりだった。 台風の日の動物園に行きたい。

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2020/08/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

久しぶりに村上春樹の短編を再読。 今ももちろん素晴らしいのだけれど、この短編を書いていた頃の村上春樹は、ヒリヒリしたものがあった。この乾いた文体がやはり好きだ。比喩が独特で惹きつけられる。 中国人教師の試験監督、百科事典を売り歩いている中国人の同級生、そして19歳の時にバイトで一緒になった中国人の女の子。 初めてこの物語を読んだのは20歳の時だが、今でも鮮明に記憶に残っている。当時の自分の気持ちを思い出した。 「彼女の熱心さには、彼女のまわりのあらゆる日常性がその熱心さによって辛うじて支えられているのではないかといったような奇妙な切迫感があった」 「いくつかの希望を焼き捨て、幾つかの苦しみを分厚いセーターにくるんで土に埋めた」 「中国。僕は数多くの中国に関する本を読んだ。『史記』から『中国の赤い星』まで。それでも僕の中国は僕のための中国でしかない。あるいは僕自身である。それはまた僕自身のニューヨークであり、僕自身のペテルスブルグであり、僕自身の地球であり、僕自身の宇宙である」

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