中国行きのスロウ・ボート の商品レビュー
「ぼくたちはどこへも行けるし、どこにも行けない」 このセリフに母の世代(50代後半、白け世代)の思想が詰め込まれている気がした。
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全体を貫くこれは何だろうか、無常観…? そして村上作品には欠かせない音楽たち。最近は後期作品ばかり読んでいたので文章がとても若々しく感じるというか多少鼻につく感じも(笑)このころの方が村上節、利いてますね。羊男が大好き。
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土の中の彼女の小さな犬 リゾートホテルの図書室とプールで会う 人の居ない夜の特に屋外のプール 音消える
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村上春樹にとって初めての短編集。 著者自身の事を題材にしている様な、していない様な・・・。羊男も登場。 この作者は主人公にほとんど名前を付けない。この短編の語り口調が過去を振り返っている風で、そこが余計に、著者の自伝かと「シドニーのグリーン・ストリート」(羊男の章)を読む...
村上春樹にとって初めての短編集。 著者自身の事を題材にしている様な、していない様な・・・。羊男も登場。 この作者は主人公にほとんど名前を付けない。この短編の語り口調が過去を振り返っている風で、そこが余計に、著者の自伝かと「シドニーのグリーン・ストリート」(羊男の章)を読むまで思ってしまった。実際、どっちなのだろうか・・・。謎。 久しぶりに、村上春樹作品を読んで、無気力というか受身というか何をしたいか良く分からない主人公を懐かしく感じた。サックリと読んでしまった。 「とても長くて薄暗くて平凡な話なんだ。きっと聞かないほうがいいよ。」
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久しぶりの再読。 小川洋子さんの推薦文からチョイスした。 芝生刈りの話はなぜか、ほんのり覚えていたが 依頼主の家族のバックを推測されるようで深かった。 母と娘、そして父の間柄が分かるようだった。
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- ネタバレ
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いかにも村上春樹の初期の小説っぽかった。これが村上春樹の初めての短編集なのかな。 不思議な感じもするけど、透明な空気感がいいな。 でも、登場人物がみんな若くなっちゃったな。
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暑い夏の昼下がり、何をするにも疲れてしまって、ただただ時間を食いつぶしていったこと。 かつて自分のそばにいて通り過ぎた人。 戻ってこない虚しさを抱えながら生きている今日。 全体としては粗削りな感はあるけど、所々にアドレセンスの煌めきを見せる短編集。 『午後の最後の芝生』が好き。
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学生時代以来で読み返してみた。当時はもっと魅かれたが、いまいち感動がなかった。村上作品は、やはり読むタイミングや時代があるということか。大人になってしまったということか。
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03018 第一短編集。現実から遊離したとりとめないファンタジー。凝った表現などに大衆とは縁のない「純文学」という世界の住人になろうとしていたフシがうかがえる。
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短編集。読み終わるまで時間かかったけど、最後の最後で羊男のお話がでてきて、きちんとでてきてくれてほっとしたわー。
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