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日輪の遺産 の商品レビュー

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209件のお客様レビュー

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  3. 3つ

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2011/12/13

浅田次郎さんは最初に読んだ鉄道屋で衝撃を受けたが、本作も筆者らしさを感じた。終戦当時と現在を行ったり来たりする描写法は新鮮で引き込まれる。徐々にわかって来る登場人物の関係にもドキドキした。マッカーサーの言動はもう少し深みが欲しかった。

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2012/01/24

2011.12.07読了 最近、映画化で話題になった一冊。 マッカーサーの財宝を巡るお話なのだけれど、単純なお宝探しのお話ではない。 結末は少し悲しいし、やるせないけれど、それでも明日からの力に確実になってくれる、そんなお話。 途中で、歴史上有名なマッカーサーが、しゃべって...

2011.12.07読了 最近、映画化で話題になった一冊。 マッカーサーの財宝を巡るお話なのだけれど、単純なお宝探しのお話ではない。 結末は少し悲しいし、やるせないけれど、それでも明日からの力に確実になってくれる、そんなお話。 途中で、歴史上有名なマッカーサーが、しゃべって行動して、フィクションとはいえ、歴史小説?の醍醐味みたいなものも感じる。写真だけで知っている人間が、実際に動きのある人間になってる面白さ。

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2011/12/05

浅田次郎の、少し前の作品。 想いは伝わるし、やはり、作者の底力を感じさせる「良作」。 なのだが、 私はやはり、あのラストが理解できない。 この結末を書くことで、作者はその虚しさや哀しさを伝えたかったのかもしれない。でも、やはり少女たちの取った行動が理解でいない。「共感」できな...

浅田次郎の、少し前の作品。 想いは伝わるし、やはり、作者の底力を感じさせる「良作」。 なのだが、 私はやはり、あのラストが理解できない。 この結末を書くことで、作者はその虚しさや哀しさを伝えたかったのかもしれない。でも、やはり少女たちの取った行動が理解でいない。「共感」できないのではなく、「理解」できない。 いつか読み直したときに、感じるものもあるのかもしれない。

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2011/12/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

今夏、映画化されることで知られることとなった浅田次郎の初期の作品。読みながら描写が甘く感じられる部分があり(物語が不明瞭になる)、珍しく頭を整理しながら何度も読み直すことがあった。 文末の著者コメントから、その理由が述べられており、読み手だけの問題ではなかったのだとホッとした。 物語はマッカーサーの隠し財産を巡る、戦時中と現代を行き来して進む。 「シェラザード」や「終わらざる夏」と比較すると物語の密度が荒い気がするが、それなりに楽しめた。

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2011/11/28

面白かった。 でも、重厚な歴史の史実の前に、生徒の最後の姿の書き込みがさっぱりすぎて、 感情移入をする時間が足りず。 エピソードや挿入の形で様々な人間が入り組むあたりも、 やや強引だったりで少し消化不良に。 軍人には感情移入できたものの、肝心の真柴老人の記述が薄く、 また、...

面白かった。 でも、重厚な歴史の史実の前に、生徒の最後の姿の書き込みがさっぱりすぎて、 感情移入をする時間が足りず。 エピソードや挿入の形で様々な人間が入り組むあたりも、 やや強引だったりで少し消化不良に。 軍人には感情移入できたものの、肝心の真柴老人の記述が薄く、 また、関わる丹羽の導入が謎過ぎて、これもまた。 いい人なのはわかるけど。 一番ココロに来たのは小泉中尉。 そうして、最後の久枝のシーン。 今の筆力でもう一度、なぞってもらいたい物語。

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2011/11/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 浅田氏の歴史物といえば、中国を舞台にした『蒼穹の昴』等が有名かもしれないが、中国の歴史物に食指が動かないため、こちらを購入。物語のスケールは大きい。そして著者のストーリーテラーっぷりで読者をグイグイ引き込む要素を持っている。  ただ自分としては、著者が書いている時に有していたであろう熱量と同じ興味はもてなかった。「読んでいてつまらなくないけど・・・」というのが正直な感想。でも昨今の下らないベストセラーなんかより全然出来は良いと思う。  なお、玉音放送を巡るいざこざがサラッと書いてあるが、予備知識がなく読むにはちょっと辛いものがあると思う。自分は半藤一利『昭和の一番長い日』を読んでいたため、スッと頭に入ってきたがそうでない人には何が何やらという感じになってしまうと思う。  また、マッカーサーが来てからの描写に関しても、白洲次郎本を読了していたことや、松本清張の『黒い霧』シリーズを読んでいたため抵抗なくその場面に入り込めたが、やはりそういう背景がないと少し難しいと思う。  ただこういう知識がないと読めないとかそういうことではなく、読みづらいかどうかという点で、物語そのものの価値を決定的に決めるものではない。  近頃はこういうスケールの大きい物語を読む機会が少なくなっているので、そういう意味では貴重な本だと思います。

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2011/11/10

戦争を扱った小説というと陰惨で重いという印象を持ちがちですが、 この物語は不思議と読み終わった後に清涼感と心地良い感動を与えてくれます。 また、推理小説のような謎解きの部分が多く、 また冒険小説のような展開の早さと躍動感があり読んでいて飽きることがありません。 そして最後の最後に...

戦争を扱った小説というと陰惨で重いという印象を持ちがちですが、 この物語は不思議と読み終わった後に清涼感と心地良い感動を与えてくれます。 また、推理小説のような謎解きの部分が多く、 また冒険小説のような展開の早さと躍動感があり読んでいて飽きることがありません。 そして最後の最後に出て来る数ページのエピローグ。 そこにすべての物語を締めくくる結末が出て来るのですが、 心に響く感動の余韻を味わいながら本のページを閉じることになります。 感動を呼ぶ小説を多数書かれている浅田次郎さんですが、 この小説が今の浅田次郎さんの原点ともいえる作品だとご本人も書かれていました。 本当に素晴らしい一冊だと思います。

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2011/11/05

映画のCMを見て原作を購入。結局映画は見ませんでしたが(^^; 高槻では上映されなかったことが影響・・・(苦笑)。 内容そのものは、ある程度予想通りの展開となっている部分もありつつ。むしろ、小説そのものの後日談の方が気になるかもしれません。

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2011/10/28

重い話なのにどこか歴史アドベンチャーみたいなそんな雰囲気で、私も読んでて途中から丹羽や海老沢達みたいに歴史を探索しているような気分になった。 「日輪の遺産」を守るのに真柴をはじめ軍曹や女生徒達までが終戦直前の混乱の中でいかにして財宝を守り、そしてその後どうなったのか。ドキドキし...

重い話なのにどこか歴史アドベンチャーみたいなそんな雰囲気で、私も読んでて途中から丹羽や海老沢達みたいに歴史を探索しているような気分になった。 「日輪の遺産」を守るのに真柴をはじめ軍曹や女生徒達までが終戦直前の混乱の中でいかにして財宝を守り、そしてその後どうなったのか。ドキドキしながらページをめくる手が止まらなかった。 普通に良作です。オススメ。

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2011/10/23

浅田次郎らしいけど、歴史ものとして最初の本ていうように、まだ稚拙な印象。けど、人物像がやっぱり魅力的。日本国てもののために一般庶民と階級出身経歴の違うひとたちが、それぞれのやり方で懸命に、命を賭して、悪者になって、どう生きたか。それをさせる少女たちの悲劇の真相にずしんとくる。 ...

浅田次郎らしいけど、歴史ものとして最初の本ていうように、まだ稚拙な印象。けど、人物像がやっぱり魅力的。日本国てもののために一般庶民と階級出身経歴の違うひとたちが、それぞれのやり方で懸命に、命を賭して、悪者になって、どう生きたか。それをさせる少女たちの悲劇の真相にずしんとくる。 少女が死ぬっていうのが胸にくる。

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