日輪の遺産 の商品レビュー

浅田次郎(著者)

2012/05/26

途中まですごくおもしろかったけど、最後は微妙。
それでも戦争末期に奔走した人たちがいたかと思うと胸が熱くなる。少女たちのような人も3人の軍人のような人もいたんだろうなぁ。
ただマッカーサーの日本人に対する評価が過大に見えるけど、史実に忠実なんだろうか、気になった。

2012/05/20

この手の本は小説とは分かっていても、当時の日本人に誇りを感じ、今を残してくれた事への感謝は止まらない。

自分が当たり前に見ているものは、先人の大きな尽力によって築かれたものであるし、僕らの中にある常識やモラルは建国以来の受け継がれる意志によって形成されている。

自分も日本人として、世界に価値を発揮すべく、日々の人生を送ろうと思ったそんな一冊でした。

責任の自覚、そして勇気。

この本からもらった大きなメッセージを、忘れないようにしたい。

2012/05/07

■ 率直に名作。面白かった。ありがちな遺産捜しミステリーと思い読み進めていったが途中で勝手が違うことに気づき、そこからは加速度的に言う間に読み終わってしまった。
多少大げさなセリフが気になったが、登場人物のいい意味での人間臭さと終章による終わり方が印象的。

2012/05/06

浅田作品らしく、テンポ良く楽しく読み進められるが、やはり戦争ものらしい哀しさが残る作品かな。自分としては、マッカーサーの人柄に初めて接した感じがありコレもまた良かった。

2012/04/23

何を読んでも面白い
浅田次郎凄すぎる

最後までどうなるんだと思いながら読み進めました
日本軍が隠した金塊は見つけられるのか

金塊。隠し財産
そんなことより戦争とは何なんだろうと
人と人が殺しあう
憎しみと悲しみと狂気しか生み出さないこの戦いを誰も止められない
良くないことだと誰もが分かっているはずなのに
昔から現在に至るまで無くなる事がない
どうすればいいのだろう

2012/04/22

この手の歴史小説で本編以上に気になるのが、あとがき。どのような理由で著者はこの本を書いたのか、そしてどのように取材を重ねたのか。
本書のあとがきを借りると"正直のところ、「戦争」を材に用いるには勇気が要った。いわゆる高度成長世代の私にとって、戦争はこの世に生を享けるわずか六年前の現実でありながら、遙かな歴史であった。日本はそれくらい急速に復興したのである。・・・戦を知らぬ私が戦を書くことは、体験者が存命である限り、必ず批判を蒙ることになる。しかし体験者が存命のうちでなければ、十分な取材はなしえない。生涯取り組むことになるであろうこの仕事を開始する機会は、今しかないと私は思った。"
作家として使命感を感じて取材を重ねて一作品を書ききるエネルギーを、是非見習いたい。

2012/04/03

今読み終わりました。余韻に浸りながら、どう書こうか悩んでいます。
最初はあらすじのとおり、マッカーサーの遺産を巡る歴史ミステリーモノかと思いました。が、さにあらず。最後は魂が揺さぶられる思いがしました。
これは古来より日本人の奥底に根ざす和魂の物語です。まあたいそうなって感じですが。
最後のエピソードを読み終わった時、逆に清々しさを感じました。
おそらく十年前に読んでいたら、つまらないで片づけていたと思います。

2012/03/11

「深い」「面白い」「切ない」。
現代と過去との繋がりがとてもうまく書かれていて読みやすい。

伏線がわかりやすいから次を想像しながら読めて、内容が入りやすかった。

最後がもう少ししっかりとした理由のある結末だとサイコーだった気がする。

2012/03/10

2012.3.8
題名や題材から読みにくく見えてしまうけど、全然そんなことはなかった。話の展開はわくわくさせられるし、登場人物の誰もが人を不幸にさせない爽やかさがあった。真偽の程はわからないけど、日本にこういう時代があったことを忘れてはいけないなあと強く思った。最後は目頭が熱くなった。

2012/03/03

初めて読んだ浅田次郎作品。良かった。
登場人物に魅力があり、歴史を身近に感じることができる。
横河電機はこの頃からあったんだなぁ。