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日輪の遺産 の商品レビュー

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209件のお客様レビュー

  1. 5つ

    57

  2. 4つ

    87

  3. 3つ

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  4. 2つ

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2011/09/11

終戦直前の日本のお宝を隠すことによって戦後の復興の助けにしようと大蔵省から金、宝石を隠しことを陸軍情報部から命令された2人。その過程とその後のマッカーサーの探索を現在と交えて 話が繋がる。 ただそのお宝が眠るのは米軍基地の中。 なんか終わり方が、ちょっとフーーーン、でした。

Posted byブクログ

2011/09/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

終戦の昭和20年8月10日の夜から 玉音放送直後までの事件と 平成の時代に、バブルの後遺症で破産しそうな男と 福祉のボランティアの悪循環につかまり 自分の家庭が崩壊している男が 事件の生き残りの老人との偶然の出会いから 事件を追っていく形は 同じく浅田次郎さんの『シェエラザード』と似ている 浅田さんの戦争ものは、本当に切なくてつらい

Posted byブクログ

2011/09/10

明治初期、混乱の時代の中で人々は何を思い何を考え何を求めていたのか。私には知識が薄すぎて、読みながらこれは事実なのか?こんな事が起こったのか?そういった現実と空想の区別がつかず勉強不足だと感じてしまった。 人物たちがあまり魅力的に感じられなかったのは私だけだろうか。あくが強い者も...

明治初期、混乱の時代の中で人々は何を思い何を考え何を求めていたのか。私には知識が薄すぎて、読みながらこれは事実なのか?こんな事が起こったのか?そういった現実と空想の区別がつかず勉強不足だと感じてしまった。 人物たちがあまり魅力的に感じられなかったのは私だけだろうか。あくが強い者も個性的な者も浅田さんにしては少ない気がした。 映画化されたということだが、少佐が最後までいい人で終わり、それ以上のものがあまり感じられなかったのが残念だ。

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2011/09/05

浅田作品 「天国までの百マイル」 と並んで私にとってとても特別な一冊。 歴史・戦争・ミステリ・ヒューマンドラマ いろんな要素を含んだ 『大満足大感動』 の一冊でした(♪д♪)/ 映画を見た方も、まだの方も、 見る予定も、読む予定もない方も、 是非とも原作を読んでみ...

浅田作品 「天国までの百マイル」 と並んで私にとってとても特別な一冊。 歴史・戦争・ミステリ・ヒューマンドラマ いろんな要素を含んだ 『大満足大感動』 の一冊でした(♪д♪)/ 映画を見た方も、まだの方も、 見る予定も、読む予定もない方も、 是非とも原作を読んでみてください。 文庫本はかなり厚いのですが、 読み初めから物語に引き込まれ 終わってみれば、 誰もがその厚さ・長さを感じずに読み終えていることでしょう! もの悲しさの中で 同時に 生きる希望や強さを感じ そして自然がその情景をより美しく彩ってくれる。 そんな極上の物語です。

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2011/09/03

今度も映画をみてから原作を読んだ。山下将軍がシンガポールで手に入れたマッカーサーの遺産を、戦後日本の復興のための資金として隠匿するため、真柴少佐、小泉中尉、望月曹長の3人が秘密の任務を託され、勤労動員の20人(原作は30人)の少女たち、それにその教師野口先生とともにその任務を遂行...

今度も映画をみてから原作を読んだ。山下将軍がシンガポールで手に入れたマッカーサーの遺産を、戦後日本の復興のための資金として隠匿するため、真柴少佐、小泉中尉、望月曹長の3人が秘密の任務を託され、勤労動員の20人(原作は30人)の少女たち、それにその教師野口先生とともにその任務を遂行する。原作では、その軍人の一人真柴が競馬場で知り合ったバブル期の不動産屋丹羽に自分の日記を渡し、もう1冊の日記をもらっていた市の福祉課でボランティアを務める海老沢が、それぞれ自分の家族との微妙な関係の中で日記の内容に没入していくという展開。映画はこれを、少女たちの中で一人生き残った久枝(八千草薫)の述懐という形で展開する。任務遂行のあと真柴には、少女たちを毒殺せよという命令が下る。真柴はそれを撤回させようと、軍の首脳部のメンバーをさがし、言質をとりつけるのだが、少女たちは、風呂掃除でみんなと離れていた級長の久枝を除き、服毒自殺してしまう。少女たちはなぜ死んでしまったのか。それは、一人貧血で作業から離れ休んでいたスーちゃんが真柴たちの話を聞きつけ(映画では寝ていて夢を見ていたことになっている)、それをみんなに伝えたからであろう。軍人の娘であるスーちゃんは、話を聞いたあと、自分の覚悟を少女たちに伝えたのだろう。久枝はいっしょに死のうとしていないのだから、少女たちに最初からこの覚悟があったとも思えない。しかし、服毒自殺の命令を聞いた以上、自分たちがどうすべきか、うろたえることなく実行したのである。「出てこいニミッツ、マッカーサー」と疑いもなく歌っていた少女たちに、疑念の余地はなかった。なんと、けなげな少女たちだろう。

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2011/08/28

本日、読了。大変面白かった。昨日から公開された映画の原作であるが、映画は少しストーリーを変えているようなので、映画を観た人も是非、原作を読まれる事を望む。 これは終戦前後の史実を忠実に踏まえた壮大な宝探しのフィクションである。日本がその古代から受け継いだ潜在力で戦後の廃墟から復興...

本日、読了。大変面白かった。昨日から公開された映画の原作であるが、映画は少しストーリーを変えているようなので、映画を観た人も是非、原作を読まれる事を望む。 これは終戦前後の史実を忠実に踏まえた壮大な宝探しのフィクションである。日本がその古代から受け継いだ潜在力で戦後の廃墟から復興しアメリカと並ぶ経済力を持った国家として繁栄するであろうことを予見し信じていたのがマッカーサーだったというのが面白い。 最後の数ページが泣かせる。

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2011/08/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

普通に面白かった。終戦間際にこんな出来事があったなんて知らなかった。でも、財宝をどうやって横浜に運んだかもう少し詳細が欲しかった。

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2011/09/23

さすが浅田次郎 冒頭に流れを読者に想像させるが、いやいや素晴らしい展開 チャイコフスキーの悲愴からクライマックスのヒントを得るとはすごい

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2011/08/25

マッカーサーから奪った財宝を隠し持っていた日本の上層部。 いよいよ敗戦にあたりその財宝を新しい日本のために残そうとするのですが…。 その使命を受けたのは近衛の軍人、元エリート大蔵官僚、たたき上げ軍曹。そしてその使命を知らずに手伝わされる女学校の生徒たち。 負けた後の日本がどうなる...

マッカーサーから奪った財宝を隠し持っていた日本の上層部。 いよいよ敗戦にあたりその財宝を新しい日本のために残そうとするのですが…。 その使命を受けたのは近衛の軍人、元エリート大蔵官僚、たたき上げ軍曹。そしてその使命を知らずに手伝わされる女学校の生徒たち。 負けた後の日本がどうなるのか、作戦はうまくいくのか、不安とともに刻一刻と切羽詰ってきます。 その様子が平和な現在の描写とともに進んでいきます。 日本を復興させる、ただそれだけのために動く姿は、本当に胸が詰まります。 生き抜くことだけに一所懸命だったあの頃の日本人と今の生きているだけに精一杯な日本人をつい比べてしまいます。

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2011/08/22

2010年の終わりから、2011年のはじめにかけて読んでいた『終わらざる夏』の浅田次郎さんの作品。またまた、社長からお借りました。 この夏に公開される同名の映画『日輪の遺産』の原作。 まだ、初期の作品だけあって、『終わらざる夏』のような文章の流暢さはありませんが、今のこの平和な...

2010年の終わりから、2011年のはじめにかけて読んでいた『終わらざる夏』の浅田次郎さんの作品。またまた、社長からお借りました。 この夏に公開される同名の映画『日輪の遺産』の原作。 まだ、初期の作品だけあって、『終わらざる夏』のような文章の流暢さはありませんが、今のこの平和な日本がまさに私達に残された遺産であると気づかされる素敵なストーリーでした。

Posted byブクログ