哲学の謎 の商品レビュー
独我論や帰納の正当化…
独我論や帰納の正当化など哲学のさまざまなテーマを,「著者」と「著者の分身」の対話形式(自問自答!?)というユニークな手法で語る.著者自身の思考をそのまま再現したような感じなので,『無限論の教室』のようなキレはなく,読んでいて少しもどかしい感じがする.でもそこが哲学らしいともいえる...
独我論や帰納の正当化など哲学のさまざまなテーマを,「著者」と「著者の分身」の対話形式(自問自答!?)というユニークな手法で語る.著者自身の思考をそのまま再現したような感じなので,『無限論の教室』のようなキレはなく,読んでいて少しもどかしい感じがする.でもそこが哲学らしいともいえる.
文庫OFF
著者自身とその分身に…
著者自身とその分身による対話形式で、哲学についての問答がされています。哲学に今まで触れたことがない人でも楽しく読め、哲学に興味がわくとと思います。ただ、流して読んで何かを得ることは難しく、時間があるときにじっくり読まないとわけがわからなくなるかも・・・。
文庫OFF
2024.08.06 読了 これは面白かった。短く読めるのだが、1章ごとに考えながら読むので時間がかかった。「世界は連続しているのか。我々が過去の記憶をもって今この瞬間に世界が誕生したのではないのか」とか「赤を認識できない動物から見ると夕日は何色か、翻って、私たちは色を正し...
2024.08.06 読了 これは面白かった。短く読めるのだが、1章ごとに考えながら読むので時間がかかった。「世界は連続しているのか。我々が過去の記憶をもって今この瞬間に世界が誕生したのではないのか」とか「赤を認識できない動物から見ると夕日は何色か、翻って、私たちは色を正しく理解できているのか」あと「コーヒーカップは本当にそこにあるのか。私たちがそこにあると認識しているから存在するだけではないのか」など。 哲学をやると「今確固として存在する世界が崩壊」して「ひっくり返る」。だからこそ、たまに哲学の本を読まなければならない。面白い。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
自己対話で進む。問いを立て、自分で考えた答えに自分で反論しながら考察を深めてゆく様子がおもしろい。複数の切り口で挑み、矛盾が生じて詰むこともしばしば。仕切り直してまた考える。哲学的な思考方法に慣れないながらも学ぶ箇所は多い。他人が見ているリンゴの色は、本当に自分が見ているそれと同じか。常識は環境次第で変わる。何事も常識だからと妄信せず、常に疑う余地を残しておくことの重要性がよくわかる。
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相対主義と相関主義。 意志や自由(主に心の哲学関連)の話になると、やはりどうしても哲学が科学から離れて1人歩きしているような印象を受けてしまう。
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哲学に興味がある人に勧めたい1冊。 私が哲学科へ入学後、入門授業で使用しました。 大学生なりたての入門授業で使うくらいですので、 とてもやさしく読みやすいです。 が、著者は現代を代表する哲学の大教授の方なので、 中身はしっかり「哲学書」です。 それまで「哲学」というと、 ソクラ...
哲学に興味がある人に勧めたい1冊。 私が哲学科へ入学後、入門授業で使用しました。 大学生なりたての入門授業で使うくらいですので、 とてもやさしく読みやすいです。 が、著者は現代を代表する哲学の大教授の方なので、 中身はしっかり「哲学書」です。 それまで「哲学」というと、 ソクラテスやアリストテレスなど、 所謂The古典哲学をイメージしてとっつきづらく、 個人的につまらなかったのですが、 この本でその概念がガラリと変わりました。 あ!これも? え、そういうのもいいの?! 言われてみると確かにそれってどうなんだろう...? というふうに、 「哲学っておもしろい!!」 と私が沼にはまったきっかけとなりました。 おそらく思いもよらない角度からの話しばかり。 哲学とは「考えること」が何より要なので、 そういうものも(本編参照)も実はOKなのです。 興味のある方は是非。
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対話形式によって様々な哲学的な題材を扱う。著者の思索の 過程を見ているようであり、面白い読書体験であった。対話 という形もあって読み易いのだが、結論とか種明かし、解説 の類いが一切書かれていないので、ある意味読み手の哲学力 が問われる本でもある。1996年といささか古い本なので、...
対話形式によって様々な哲学的な題材を扱う。著者の思索の 過程を見ているようであり、面白い読書体験であった。対話 という形もあって読み易いのだが、結論とか種明かし、解説 の類いが一切書かれていないので、ある意味読み手の哲学力 が問われる本でもある。1996年といささか古い本なので、 今現在の著者の解説付きの新しい判が出ないかな、などと 思ったり。やはり「言葉」が肝なのだな。
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私にとって哲学と付き合うきっかけとなった本。永井均さんの演習でこの本がテキストとして使われた。論点が分かりやすく二人の会話も楽しく読める。本当に懐かしい気持ちにさせてくれる。 青山拓央さんにも深く影響を与えた本だと思った。 この本を読んでいて真空状態になった。私はどこにいる...
私にとって哲学と付き合うきっかけとなった本。永井均さんの演習でこの本がテキストとして使われた。論点が分かりやすく二人の会話も楽しく読める。本当に懐かしい気持ちにさせてくれる。 青山拓央さんにも深く影響を与えた本だと思った。 この本を読んでいて真空状態になった。私はどこにいるのかということがわからなくなってしまった。私と世界が離れてしまった気分。
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哲学というのは日常や現実をいつもとは違った角度で見せてくれる。哲学的な議論についていけるかどうかはあまり問題ではなく、その違った現実の捉え方を知ることが、人生を豊かにする一助になるのではないかと思う。
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哲学をするということは自問自答を繰り返すこと。それを著者が実際にやってみせてくれる本。 素朴な疑問から始まって、議論が右往左往したり、そのあげく振り出しに戻ったり。答えを導き出すのではなく、まさにこの考える過程こそが哲学をするということ! この本を読んでも、謎は解けるどころか深ま...
哲学をするということは自問自答を繰り返すこと。それを著者が実際にやってみせてくれる本。 素朴な疑問から始まって、議論が右往左往したり、そのあげく振り出しに戻ったり。答えを導き出すのではなく、まさにこの考える過程こそが哲学をするということ! この本を読んでも、謎は解けるどころか深まるばかり。常に頭を使いながら読みすすめ、読み終わった後も考えずにはいられないという、まさに哲学に入門するための一冊でした。
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