全一冊 小説 上杉鷹山 の商品レビュー
解説に「すぐれた歴史小説の感動」とあるが、 読後感は、まさにそれに尽きる。 「小説」だが「上杉鷹山」という実在の人物をもとにしており、 借金だらけで人々の心が死んでいた落ちぶれた藩の再生が、 現代でも十分通じる、複眼的で誠意ある政策により、図られる。 抵抗勢力への根気強い「信頼」...
解説に「すぐれた歴史小説の感動」とあるが、 読後感は、まさにそれに尽きる。 「小説」だが「上杉鷹山」という実在の人物をもとにしており、 借金だらけで人々の心が死んでいた落ちぶれた藩の再生が、 現代でも十分通じる、複眼的で誠意ある政策により、図られる。 抵抗勢力への根気強い「信頼」など、 一貫した姿勢には素直に感動を禁じ得ない。 逆境、また逆境という、あまりにも過酷な環境の中、 信念を貫き通して藩政改革をやりとげた歴史上の名君の物語。 何より民を重んじ、人間を愛した、その崇高な精神に心打たれる。
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最近読んだ童門冬二氏による「上杉鷹山の経営学」(PHP研究所)に触発されて読みたくなった。文庫本ながら600ページを超える大部なので、ちょっと取り付きにくい感じがしたが、読み始めたら一気に数日で読んでしまった。 何度涙を拭ったことだろう。感動で先に読み進めなくなる。この感覚...
最近読んだ童門冬二氏による「上杉鷹山の経営学」(PHP研究所)に触発されて読みたくなった。文庫本ながら600ページを超える大部なので、ちょっと取り付きにくい感じがしたが、読み始めたら一気に数日で読んでしまった。 何度涙を拭ったことだろう。感動で先に読み進めなくなる。この感覚は、前出「上杉鷹山の経営学」を読んだ時と同じものがあった。本作品は「小説」としているが、ほとんどが事実に即しているのだろう。 主題は藩の財政再建ただ一つである。たった17才で藩主の座を継ぎ、思い切った改革を実行していく。いや、「させていく」と言った方が正しいかもしれない。その当時にこれほど民主的な考え方を、しかも封建社会において一途に貫く姿勢は見事というほかない。 かつてJ・F・ケネディが最も尊敬する日本人として「ウエスギ・ヨーザン」と答えたというエピソードがあるそうだ。さすがにJ・F・Kは素晴らしい見識の持ち主だった。
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大志のある人全てにオススメしたい、最高の一冊。 経営学、リーダー学、同じ日本人であることを誇りに思う一冊
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経営者・サラリーマン向けの本だな、という印象を受けました。 歴史小説としてみるなら、そういったメッセージ性が強すぎてちょっと白けるなぁ、という感が否めません。 分厚いのですが、分かりやすく読みやすいです。
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自分自身の在り方についても考えさせられる本でした。 決して自分の地位にあぐらかかず、 常に他人のことを考え行動できる優しさ・気遣い そして、謙虚さに心打たれました。 また、部活・アルバイト・仕事などで誰もがぶつかるであろう悩み、 「やる気のない人間にやる気を起こさせるためには...
自分自身の在り方についても考えさせられる本でした。 決して自分の地位にあぐらかかず、 常に他人のことを考え行動できる優しさ・気遣い そして、謙虚さに心打たれました。 また、部活・アルバイト・仕事などで誰もがぶつかるであろう悩み、 「やる気のない人間にやる気を起こさせるためにはどうすればよいか」 という問いに、ヒントをくれたような気がします。 人間は理屈だけでは動かない。 人々に感動を与えることで初めて人は変わるのだ、と改めて実感しました。 古い考えに固執し、自分たちの都合の悪いことが会社で起こると 反発し、僻む人も現在の世の中にも存在します。 昔も今もそういう組織の内情は変わらず存在するのだなとも思いました。 どのようなことにせよ、人間同じ過ちを犯さないためには、 過去を、歴史をまずはよく知ることだと感じました。
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今まで上杉といえば謙信だったけど、鷹山さんも素晴らしい。 日本人として、今まで知らなかったことが恥ずかしい。 こういう話を大河にしたらいいのになぁ。 あと、すべての政治家と役人には年一回この本の読書と内容についての議論を義務化してほしい。 怒らない、とっても大事なことだなぁ...
今まで上杉といえば謙信だったけど、鷹山さんも素晴らしい。 日本人として、今まで知らなかったことが恥ずかしい。 こういう話を大河にしたらいいのになぁ。 あと、すべての政治家と役人には年一回この本の読書と内容についての議論を義務化してほしい。 怒らない、とっても大事なことだなぁ。
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自己啓発本として紹介され読んだ。ちょっと説明がくどいところある(それでわかりやすいのだが)が相当面白い上に参考になる。この本に共感してしまうってことは、今自分がおかれてる状況がマズイって事かもしれない。
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まずは歴史からっということで 「成せばなる」という名言でおなじみの江戸期の偉大な名君のお話です 今でいうと夕張市のような破産した地方自治体である米沢藩を 一代で立て直したすごいお殿様です。 こんな凄い日本人がいたのかーっと思います。 「領民のための政治」を理念にしたの...
まずは歴史からっということで 「成せばなる」という名言でおなじみの江戸期の偉大な名君のお話です 今でいうと夕張市のような破産した地方自治体である米沢藩を 一代で立て直したすごいお殿様です。 こんな凄い日本人がいたのかーっと思います。 「領民のための政治」を理念にしたのもこの方がおそらく 日本史上では初めてだったとおもいます。 個人的にベスト3に入る尊敬できる人です。 アメリカのケネディー大統領をして尊敬する日本人と言わせた方です 今こんな政治家がいれば・・・・・っと感じてしまいます。 自分も少しでもこんな素晴らしい方のようになれればと思っています。
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米大統領クリントン大統領が一番尊敬する日本人 上杉鷹山 上杉家8代目当主。 今でも地元の学校には肖像画が飾ってあるらしい。 常に民の事を考え、民の改革をする人 そして、優しさの中に改革を進めるための冷酷を持つ人 全員が賛成する改革は、真の改革ではない 今日の政治 ...
米大統領クリントン大統領が一番尊敬する日本人 上杉鷹山 上杉家8代目当主。 今でも地元の学校には肖像画が飾ってあるらしい。 常に民の事を考え、民の改革をする人 そして、優しさの中に改革を進めるための冷酷を持つ人 全員が賛成する改革は、真の改革ではない 今日の政治 国民の為の政治を。決められない政治は、もうやめてほしい。 いたずらに国会をのばさないでほしい。 また読みたい。 手元に置きたい良書。 お勧めです。
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グローバルな現在において、我々に必要なものは、グローバルスタンダードではない。 きっと外国人からは、日本人ならばどう考えるか?問題をどう捉え、理解し、どんな解決策を導くのかといった視点を期待されるだろう。 日本人的な考え方・特徴といえば、柔軟性や調整力等がよく挙げられるが、本...
グローバルな現在において、我々に必要なものは、グローバルスタンダードではない。 きっと外国人からは、日本人ならばどう考えるか?問題をどう捉え、理解し、どんな解決策を導くのかといった視点を期待されるだろう。 日本人的な考え方・特徴といえば、柔軟性や調整力等がよく挙げられるが、本書の主人公である上杉治憲(鷹山)は、まさしく「日本人の良さ、らしさ」といった要素を具現化したような人物である。 彼が展開する、マネジメント、組織作り、リーダーシップ等は、ビジネス面においても、学ぶべきことが多く参考になるだろう。
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