ビジョナリーカンパニー の商品レビュー
ビジョナリーな(未来のある)企業はどういうものかを実際に業態の似た会社を比較し、ビジョナリーな会社とそうじゃない会社を歴史を追ってわかりやすく説明している。一例を挙げると3Mとノートン、アメリカンエクスプレスとウェルズファーゴ、ボーイングとダグラス、フォードとGM、GEとウエスチ...
ビジョナリーな(未来のある)企業はどういうものかを実際に業態の似た会社を比較し、ビジョナリーな会社とそうじゃない会社を歴史を追ってわかりやすく説明している。一例を挙げると3Mとノートン、アメリカンエクスプレスとウェルズファーゴ、ボーイングとダグラス、フォードとGM、GEとウエスチングハウス他。組織の上に立つことを目指す方、ビジネスマンマンに限らず非営利組織にお勤めの方も一度は目を通しておきたいビジネス書。ビジョナリーカンパニーに優秀な独裁的経営者は不要であり、基本的理念と組織づくりが最も重要と実感した。
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具体例が多くボリュームのある本だったが、読んで良かったと思える本だった。 「すばらしい会社=最初からすばらしいアイデアをもっている」という印象があったが、この本を読んで必ずしもそうである必要はないんだなと思った。 細かい計画ではなく、大量のものをまずは試して、上手くいったら残すと...
具体例が多くボリュームのある本だったが、読んで良かったと思える本だった。 「すばらしい会社=最初からすばらしいアイデアをもっている」という印象があったが、この本を読んで必ずしもそうである必要はないんだなと思った。 細かい計画ではなく、大量のものをまずは試して、上手くいったら残すという姿勢を心がけていきたい。 ■メモ ・時を告げる預言者ではなく、時計を作る設計者になる →カリスマ性や優れたアイデアではなく、組織づくり(仕組み化)の方が大切 ・理念に不可欠な要素はない →お客様や従業員を柱にするなど企業によって異なり、大事なのは「理念の内容<理念を突き通しているか」 ・基本理念は変わらず、文化・戦略・計画・方針は変わる(混同しない) →時間の経過とともに戦略は変えていくが理念だけは変えてはいけない
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○ビジョナリーカンパニーとは * 業界で卓越した企業である * 見識のある経営者や企業幹部の間で広く尊敬されている * 私たちが暮らした街に消えることのない足跡を残している * CEOが世代交代している * 当社の主力商品のライフサイクルを超えて繁栄している * 1950年以前に...
○ビジョナリーカンパニーとは * 業界で卓越した企業である * 見識のある経営者や企業幹部の間で広く尊敬されている * 私たちが暮らした街に消えることのない足跡を残している * CEOが世代交代している * 当社の主力商品のライフサイクルを超えて繁栄している * 1950年以前に設立されている ○ビジョナリーカンパニーはこれまで困難を乗り越えてきた。 ・ビジョナリーカンパニーの優れているところは回復力が抜群であること 12の崩れた神話 1.すばらしい会社を始めるには素晴らしいアイデアが必要である ビジョナリーカンパニーはスタートでは遅れをとるが長距離レースには勝つことが多い。 ・時を告げるのではなく、時計を作る 仕組み、組織、思想をつくることが重要 ・最高の製品があるから最高の組織になるのではなく、最高の組織があるから最高の製品が生まれる。組織に作りに時間を費やすべし。 2.ビジョナリーカンパニーにはビジョンを持った偉大なカリスマ的指導者が必要である 偉大な指導者になることよりも長く続く組織を作り出すことに力を注いだ。 3.特に成功している企業は利益の追求を最大の目的としている、 利益の追求だけでなく基本理念も同じように大切にされている。その結果、ビジョナリーカンパニーの方が利益を上げている。 4.ビジョナリーカンパニーの共通した正しい基本的価値観がある。 理念に正解は無い。理念をいかに深く信じているかそして会社の一挙一動にいかに一貫して理念ざ実践され息づき、現れているかが重要。 基本的理念は5-6個以下が良い。 これはあくまで基本的であるからだ。 5.変わらない点は変わり続けることだけである。 基本理念が変わる事は多くはないが事業内容が変わる事は多くある。 6.優良企業は危険を犯さない 胸躍るような大冒険だからこそ人を引きつけられる気になる前進への勢いが生まれる。 7.ビジョナリーカンパニーは誰にとっても素晴らしい職場である。 基本理念と高い要求にぴったりと会う者にとってだけ素晴らしい職場である。ある意味カルト的。 8.大きく成功している企業は緻密で複雑な戦略を立てて最善の動きを取る。 うまくいった間の中にも偶然によって生まれたものが多くある。大量のものを試しうまくいったものを残すと言う方針。ダーウィンの進化論にもあるように強いものが残るのではなく変化し続けるものが残る。 9.根本的な変化を促すためには社会からCEOを迎えるべきだ。 根本的な変化と斬新なアイデアは社内から生まれないと言う一般常識は何度も繰り返し崩されている。 10.最も成功している企業は競争に勝つことを第一に考えている。 ビジョナリーカンパニーは自らに勝つことを第一に考えている。昨日より成長しているか。 11. 2つの相反する事は同時に獲得することができない。 ORではなくAND。 12.ビジョナリーカンパニーになるのは主に経営者が先見的な発言をしているからだ。 基本的理念を生かすために何千もの手段を使う終わりのない過程をとっており、これはほんの第一歩に過ぎない。
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今の会社に入る前に読んだ。なるほどと思うことや知らないことが多くあり、起業される方やサラリーマンの方にもおすすめ。
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ビジョナリーカンパニーを分析し、時代を超えて際立つ企業の本質を明らかにしている。 カリスマ的指導者がそういった企業を作り上げ、継続していくものだという固定観念があったが、本書を通じてその考え方は誤っていると深く感じた。 カリスマ的指導者が存命中はよいが、その後に迷走した企業は数知...
ビジョナリーカンパニーを分析し、時代を超えて際立つ企業の本質を明らかにしている。 カリスマ的指導者がそういった企業を作り上げ、継続していくものだという固定観念があったが、本書を通じてその考え方は誤っていると深く感じた。 カリスマ的指導者が存命中はよいが、その後に迷走した企業は数知れない。(ディズニーはその例外であるが) 重要であることは ①時計をつくること 企業そのものを究極の作品にする、ひとりひとりが創造力を発揮できる環境をつくる。 ②ANDの才能を活かす 逆説的な考えを抑圧するのではなく、両方(変化と安定など)を追求する。 ③基本理念を維持し、進歩を促す 企業の存在意義(利益志向ではない)を掲げ、常に向上しようとする内部の力をもつ。 ④一貫性の追求 この方法がよいのか?ではなく、当社に合っているのか?という点で分析し、基本理念との矛盾を生じない。 企業分析の本であるが故に、起業家や経営層が読むべきものであるように思っていたが、個人の考え方として学ぶべきことが多かった。 主語「企業」を「自分」と置き換えて読むことで、自分にも応用できるのではないかと感じた。 上の4つを含めて、個人の考え方・生き方を捉える上で非常に参考になった。
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【1.読む目的】 •the VISIONを読んで以降気になっていた大ベストセラーを読みたい •時代を超える企業の共通点とは何か?GAFAの台頭、情報、データ革新を経てなお生きる共通解があるのか? 【2.気付きや気になった点、面白かった点等】 【3.感想】
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いい会社を作るには、斬新なアイデア、素晴らしいリーダーなどが必要だと思っていたけど、ビジョナリーカンパニーを見るとそうではなかった。SONYやHPなど今となっては、化け物みたいな企業ですら、どんな事業をやるのか悩み、当初はお金を稼げそうな事を全て試していたことに驚いた。 本書では...
いい会社を作るには、斬新なアイデア、素晴らしいリーダーなどが必要だと思っていたけど、ビジョナリーカンパニーを見るとそうではなかった。SONYやHPなど今となっては、化け物みたいな企業ですら、どんな事業をやるのか悩み、当初はお金を稼げそうな事を全て試していたことに驚いた。 本書では、基本理念について繰り返し書かれており、この理念から一貫した、商品、カルトのような文化が作られていた。 「テクニックやカラクリで目先の利益を上げる」という考えとは真逆で、誰にでも当たり前にできることを決め、それをただひたすら猛烈な熱意で仕事をしていくという、1番シンプルであり、1番やることが難しいことをやり続けた企業。 社内の仕組みに、会社が更に発展していくような仕組みや、満足させない仕組みを作り込んでおり、この原理原則は、今後どのような時代になっても変わらず残り続ける定石。
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主にアメリカの、永続する企業の共通点を論じた本である。 永続する企業とは、カリスマ経営者のみに頼らず、組織として再現性をもって繁栄し続ける、といった解釈をした。 重要なポイントは、以下の4点。 1.時を告げず、時計をつくる(仕組みをつくる) 2.ORの抑圧ではなくANDの才能...
主にアメリカの、永続する企業の共通点を論じた本である。 永続する企業とは、カリスマ経営者のみに頼らず、組織として再現性をもって繁栄し続ける、といった解釈をした。 重要なポイントは、以下の4点。 1.時を告げず、時計をつくる(仕組みをつくる) 2.ORの抑圧ではなくANDの才能を重視する 3.基本理念を維持し、進歩を促す 4.組織が一貫性を持っている これ以外にも、組織に厳しさがあり生ぬるさが排除されていたり、カルト的な思想に染まっていたり、高い目標 「BHAG」 Big 大きくて Hairy ぞっとするほど困難で Audacious 大胆な Goals 目標 を掲げていることなどがあげられる。 即座にこのような組織を作るのは難しいが、組織を作る際の目標としては目指すべき本であると思う。 マネジメント経験を積んで読み返すと、その場に応じて学びがありそうな本。また読みたい。
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ウォルト・ディズニーの最高傑作はディズニー社。 大学、動物園作った。 時を告げるよりも、時計を作る。 基本理念 進歩 BHAG ANDの才能
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
BUILT to LAST (永続する偉大な企業) 第二章 時計をつくる ・ビジョナリーカンパニーはスタートでは遅れるが、長距離レースでは勝つことが多い ・時を告げる(偉大な指導者)よりも時計をつくる (アメリカの建国者は、彼らがこの世を去った後も、優れた大 統領をずっと生み出すためにどんなプロセスをつくることが できるか考えた) ・ORの抑圧をはねのけ、ANDの才能を活かす (長期的な投資と短期的な成果など) 第三章 利益を超えて ・ビジョナリーカンパニーは利益自体が目的ではない。理念と利益を同時に追求する。 (理念の内容よりも、理念が本物であり、企業がどこまで理念 を貫き通しているかの方が重要) (正しいかどうかは関係ない。フィリップモリスは喫煙の権 利、選択の自由を堂々と掲げている) (基本理念を公言することでその考え方に従って行動する傾向 が強くなる) ・基本理念を徹底して強化し、カルトに近いほど強力な文化を生み出す。 (目標、戦略、戦術、組織設計などで、基本理念との一貫性を 持たせている) ・基本理念=基本的価値観+目的 基本的価値観: 組織にとって不可欠で不変の主義 (外部環境が変わっても、たとえ利益に結びつかなく なろうとも百年に渡って守り続けていくものはどれか) (組織の内部にある要素であり、外部環境に左右されるも のではない) 目的 : 単なるカネ儲けを超えた会社の根本的な存在理由 (目的は不変であり、終わりはない。想像力がこの世から なくならない限り。ディズニーランドが完成することは ない) 第四章 基本理念を維持し進歩を促す ・基本理念を大事に維持し、守るが、基本理念を表す具体的な行動はいつでも変更し、発展させなければならない。 (ノードストロームは顧客へのサービスを何より大切にする が、営業地域や在庫量の方針は変わることもある) ・基本理念を維持し、進歩を促す具体的な仕組みを整えることが、時計をつくる考え方の真髄である ・基本理念は維持することを忘れず、以下5つの教訓が重要 第五章 社運を賭けた大胆な目標(BHAG)(進歩を促す) ・リスクが高い目標やプロジェクトに大胆に挑戦する (明確で説得力があり、集団の力を結集するものになる。ゴー ルがはっきりする。例:GE:参入した全ての市場でNo.1かNo.2 になる。ウェスチングハウス:市場のリーダー) (BHAGが組織にとって有益なのはそれが達成されていない間 だけ) 第六章 カルトのような文化(基本理念を維持する) ・すばらしい職場だと言えるのは、基本理念を信奉している者だけ。 (ディズニー) 第七章 大量のものを試して、うまくいったものを残す(進歩を促す) ・計画も方向性もないままに、さまざまな行動を起こし、なんでも実験することによって予想もしない新しい進歩が生まれ、種の進化に似た発展をたどる活力を与える (計画のない進歩であり、生物の種が進化して自然環境に適合 していくのに似ている) (BHAGは曖昧なところがなく明確な目標を掲げるが、進化に よる進歩は目標は曖昧。BHAGは思い切った飛躍をするが、 進化による進歩は、はじめはそれまでの事業の延長線上にあ る小さな一歩(言うならば突然変異)) (3Mのポストイットなど。思いつきの実験を奨励する文化) 第八章 生え抜きの経営陣(基本理念を維持する) ・社内の人材を登用し、基本理念に忠実な者だけが経営幹部の座を手に入れる (外部から招かねばならない場合は基本理念にぴったりの候補 者を探す) (変革をもたらし、新しい考え方を取り入れるために経営者を 社外から招く必要は全くない) 第九章 決して満足しない(進歩を促す) ・徹底した改善に絶え間なく取り組み、未来に向かって、永遠に前進し続ける (長期的に利益を増やせるという期待から短期的な利益を減ら す行動が成功を収めることはめったにない)長期:50年 ・不安をもたらす仕組みを作って、自己満足に陥らないようにし、内部から変化と改善を生み出すとともに、基本理念を維持していく ・安心感が目的ではない。ビジョナリーカンパニーが働きやすい職場ではないことを従業員は理解し、楽な生活を最終目標にするのを拒否し、明日には今日より前進するという、終わりのない修練を重視する 第十章 はじまりのおわり ・一貫性を追求する
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