ビジョナリーカンパニー の商品レビュー
本書は、時代を超えてしなやかに生き続ける会社の共通点について考察している。経営理念が、ただのスローガンではなく、経営の判断基準、組織のDNAのレベルにまでなっている会社が、なぜ強いのかについて知ると、「企業の経営者がどこを見て、その企業を経営しているのか」について興味が湧く。
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先日朝日新聞の書評欄に、この本のことが書かれていた。日本での発売が1995年にまで遡り、現在は57刷りまでに及んでいることより、ビジネスマンに根強い人気があることなのでしょう。 未来志向、先見的、業界で卓越した、同業他社でも広く尊敬を集めインパクトを世界に与え続けてきた企業18社...
先日朝日新聞の書評欄に、この本のことが書かれていた。日本での発売が1995年にまで遡り、現在は57刷りまでに及んでいることより、ビジネスマンに根強い人気があることなのでしょう。 未来志向、先見的、業界で卓越した、同業他社でも広く尊敬を集めインパクトを世界に与え続けてきた企業18社をビジョナリーカンパニーと呼び、同じような機会がありながら、同じように成長出来なかった比較対象企業と、何が違うのか、具体的事例を加えて、成長してきた理由を述べる。 ただ安全には妥協を許さないと言われているボーイング社だが、737MAXの相次ぐ事故と自社の非を認めない当社のニュースは、まだ記憶に新しい。また人に優しいと言われているウォルマートは、アメリカでもあまり良い噂が聞こえていないようだ。そもそもアマゾンのようなネット販売会社の急拡大によって、現在の店舗販売の生き残り策は、どうなんだろうか と思ってしまう。 もっとも私が読んだ本は図書館からの借り物で、2003年25刷版だったので、今は少し対象企業が変わっているのかもしれないが。 しかし、企業にとって一流と言われるにはどうすれば良いか、社員 特に経営に関わっている人はどう考え、どう行動すべきかは、大変参考になるし、比較対象企業との違いを具体的に挙げているのは、分かりやすい。 サラリーマンとして、やる気を起こさせる本だったな。
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ビジョナリー・カンパニー ■偉大な企業の特徴 「基本理念を維持し、進歩を促す」 ・世の中の変化の一歩先を行き、聖域なく自らも変化していく強い情熱 ・絶え間ない変化にもかかわらず、企業が守り抜いてきた基本理念を持つ ・基本理念が組織を束ねる求心力になる。 ・基本理念があるからこそ、経営者や事業などそれ以外の要素を変えても、企業としての継続性を確保できる。 ■仕組み ①不断の改善 ②沢山試してうまくいった突然変異を残す ③社運を賭けた大胆な目標 取組が全てうまくいくわけではない。 それでも進歩への情熱を絶やさず、逆境から必ず這い上がってくる「ずば抜けた回復力」こそが、「偉大な企業」 ■5つの教訓 3M ①試してみよう。なるべく早く。 ②誤りは必ずある事を認める。 ③小さな1歩を踏み出す ④社員に必要なだけの自由を与えよう ⑤重要なのは仕組みである ■GOODはGREATの敵 ・良い企業という立場に安住している。 ・野心あふれるCEOが必要 □リーダーの最大の特徴の矛盾する二面性 ・個人としての謙虚さ ・職業人としての意志の強さ(不屈の精神) ・ヨーロッパは国王の資質に大きく左右されたが、アメリカは優れた大統領を継続して生み出すプロセス・仕組みを作ることに注力した。 ■事業戦略の規律 ①自社が世界一になれる ②経済的原動力になる ③情熱を持って取り組める →3つのうち1つでも要件を満たさない事業は捨てる規律が必要 「偉大な企業は機会が不足して植えるのではなく、多すぎる事業機会に消化不良になって苦しむ」
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企業の軸というか、何を大切にしていますか?ということが大切と説く本。 正直、自分が勤めている会社について、これに答えられない。 これは、トップが変わっても、会社に残るものなので、組織の仕組みの問題なのだと思う。 答えられないなら、まずは経営理念を文書化することから始める方が良いとのこと。で、この経営理念は、進歩について、含まれている方が良い。理念が決まれば、戦略、戦術、組織体系、構造、奨励制度、オフィスレイアウト、職務設計などに反映していくことが必要。 ビジョナリーカンパニーのポイントは、不安感を作り出し、動きを生み出すこと。厳しい自制、猛烈な仕事、耐えざる努力があれば、到達できるらしい。
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詳細に読むとかなり時間がかかりそうだったため流し読みの感想。 企業として組織が進むべき方向を示す理念の重要性を説いている。私は本書で説明されている理念=使命(ミッション)にあたると考える。 MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)のミッションにあたるものは途中で変えたり諦めたり...
詳細に読むとかなり時間がかかりそうだったため流し読みの感想。 企業として組織が進むべき方向を示す理念の重要性を説いている。私は本書で説明されている理念=使命(ミッション)にあたると考える。 MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)のミッションにあたるものは途中で変えたり諦めたりしない。その企業の存続する意義である為。一方でビジョン・バリューはその時々に応じて、ミッションに沿った形で変えていくことが望ましい。 また、ミッションは会社によって異なるが成功している企業に共通するのはそのミッションをどれだけ深く信じていたかという点だ。基本理念を維持するためにはカルト宗教的に信じることもおかしなことではない。 仕事の姿勢についても言及されており、どんなに順調に事業が進んでいても決して満足せず、明日にはどうすれば今日より上手くやれるかと考えることを説いている。武道の黒帯は満足しない人がなる。自分自身に対しての要求が高い人が成功する要素の一つである。 理念の重要性と仕事への向き合い方をといた自己啓発の面がある本であった。
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「七つの習慣」の企業版みたいな感じ。 多くの調査を元にビジョナリーカンパニーと対象企業を比較し、その違いを説明している。 ソニー以外海外の会社で、ほとんどが名前を知ってる様な大きな会社なので、正直そんなに差があるとは思って無かった。というより、一般的に見たら差は感じないと思う。 ...
「七つの習慣」の企業版みたいな感じ。 多くの調査を元にビジョナリーカンパニーと対象企業を比較し、その違いを説明している。 ソニー以外海外の会社で、ほとんどが名前を知ってる様な大きな会社なので、正直そんなに差があるとは思って無かった。というより、一般的に見たら差は感じないと思う。 従業員の多い会社の経営者なら読む価値はかなりあると思う。
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長かった。 読み終わるのに5年。 しかし、最後の1/3は2週間ほどで読み切った。 うちの会社もこれぐらいの気概を持って人事にあたってくれれば・・・
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企業が世代を超えて発展していくために必要な要件について書かれています。経営者であれば一度は読んだほうが良いと思うし、読んだことがない経営者は危ういとも言えるかもしれない。 紹介されている企業のほとんどが米国企業なので、イメージしづらい読みづらさはあります。
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・基本理念を明確にして共有すること ・やれないことはないと思える大胆な目標を立てること ・安定を目的とするのではなく変化し続けること 明日から自分が所属する小さな組織でも、できることを考え始めようと思った。
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ビジョナリーカンパニーの神髄は、基本理念と進歩への意欲を組織の隅々にまで浸透させて行くことにある。 本書を読んで、どんな状況に陥ったとしても不変で、物事を判断するときの絶対的な指針となる基本理念を貫き通すこと、また、常に満足することなく進化・変化し続けることを選択することが、時代...
ビジョナリーカンパニーの神髄は、基本理念と進歩への意欲を組織の隅々にまで浸透させて行くことにある。 本書を読んで、どんな状況に陥ったとしても不変で、物事を判断するときの絶対的な指針となる基本理念を貫き通すこと、また、常に満足することなく進化・変化し続けることを選択することが、時代を超えて生存し続ける際立った企業の原理原則であると学んだ。
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