ニューロマンサー の商品レビュー

ウィリアムギブスン【著】,黒丸尚【訳】

2016/04/14

1年ぶりの再読。最初に読んだときはほとんど意味が分からなかったが、2回目で何となく楽しめたような気がする。というも、出てくる単語が唐突過ぎて、最初はまったく頭に入って来ないからだ。再読時には少しは前後関係が分かっているので理解できる。

そもそも本作品は、単語の意味を理解しながら読むものではないのかもしれない。分からないけれどノリで読み手が受け入れていくような読み方が求められるのかもしれない。あらゆるSF的ワードが読者を襲い、読者は訳の分からないものに頭の中を支配され、恍惚へと導かれる。もう作品自体が合法ドラッグといっていいかもしれない。危険かもしれないが味を占めると病み付きになる。そんな作品である。

妙な間隔を味わうだけでなく、細かな描写も見事。きっと再読する度に新たな発見があるだろう。また1年後くらいに読んでみようと思う。新たな発見と恍惚を求めて。

2016/02/22

僕は既に押井守や弐瓶勉によってビジュアルシメージを得ているのだが、彼らに影響を与えたであろう本作が1984年の発表だということに本当に驚く。自分の想像力(あるいは読解力)の足らなさに落胆する場面が少なくなかったが、充分にスリルと興奮を味合わせてもらったと思う。

2016/02/11

これはコンセプト小説だね。読解するのはかなりしんどい。この小説からヒントを得て、派生したアイデアがさんざっぱら映像化された現代でもそうなんだから、当時ならなおさら。よく賞取れたもんだ。

2016/02/10

サイバーパンクの金字塔　解説のとおり解説不要の作品
表紙　　　８点奥村　靭正
展開　　　８点１９８４年著作
文章　　　８点
内容　８００点
合計　８２４点

2016/01/09

マトリックスやないけ～！？と想ったら元々監督がこれの映画化をしようとして撮ったのがマトリックスだったんだね。
これ系の原著。
随所で日本が出てきてちょっと楽しい。

2016/01/17

だらだら読んでやっと読了。正直合わなかった…。SF好きとして読まねば、という使命感だけで読了した。よく特徴として言われる、未説明の造語をバンバン出すのも謎ガジェットが出るのも寧ろ好物なはずなのに、どうも脳に入ってこない。むしろ、状況や心理の説明が少ないハードボイルド文体や、視点がグルグル入れ替わるのが読み取りきれなかったというような表現面のほうで引っかかった。うーむ。楽しめなかったのが悔しい。

2015/12/10

文体というか情景描写が難解で読みづらい。固有名詞がそれと気付かされず出てきたりするし、人物の呼び名もコロコロ変わる。そういう読みづらさを乗り越えれば面白い。電脳世界に対するむしろ視覚的な描写は一読の価値あり。

2015/11/29

数年ぶりにトライ。今回は125ページまで到達。もう無理。頭に入ってこない。何が起こってるのかわからない。

2015/08/12

ギブスンの短編集「クローム襲撃」は大変読みやすくおもしろいですが、こちら「ニューロマンサー」はとにかく読みづらい。馬鹿らしいシーンもあったが総じておもしろく読めた。

2015/08/02

初読だと話はさっぱり分からないが、雰囲気は最高。
再読のときは、まとまった時間を確保して一気に読みたい。