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ニューロマンサー の商品レビュー

3.6

187件のお客様レビュー

  1. 5つ

    37

  2. 4つ

    55

  3. 3つ

    43

  4. 2つ

    13

  5. 1つ

    8

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2018/02/24

こんなイカれた小説、初めて読んだ。和訳もすごい。 1984年に書かれたSF小説。サイバーパンクというジャンルを生み出し、後の多くのSF作品に影響を与えたという金字塔的な作品。(映画『マトリックス』はもともとこのニューロマンサーの映画化企画から始まっていて、設定はかなり似てる)他の...

こんなイカれた小説、初めて読んだ。和訳もすごい。 1984年に書かれたSF小説。サイバーパンクというジャンルを生み出し、後の多くのSF作品に影響を与えたという金字塔的な作品。(映画『マトリックス』はもともとこのニューロマンサーの映画化企画から始まっていて、設定はかなり似てる)他の作品とは圧倒的に違うオーラがあった。 ただとにかく文章が読みにくい。何度も読み返しながら、よくわからんところはWikipediaで理解を補いながら、やっと読み切ったという感じ。 2018/2/24 再読

Posted byブクログ

2014/04/25

半年ほどかけてようやく読み終えられた作品。ニューロマンサーを手にしたのは、いちどSFものをじっくり読んでみたいと思っていたからだ。サイバーパンクの代名詞的作品として、入口としては丁度良いのではないだろうかと思っていたが、その期待は見事打ち砕かれた。 何より真っ先に立ちはだかるの...

半年ほどかけてようやく読み終えられた作品。ニューロマンサーを手にしたのは、いちどSFものをじっくり読んでみたいと思っていたからだ。サイバーパンクの代名詞的作品として、入口としては丁度良いのではないだろうかと思っていたが、その期待は見事打ち砕かれた。 何より真っ先に立ちはだかるのは難解な世界観だ。単調な世界観の説明は飽きられてしまうものだが、この作品においては作品に埋没する感覚を味わうことは大変難しかった。それこそがニューロマンサーなのだと言ってしまえばそれまでなのだが、翻訳本ということもあって苦手意識のある私にはいささか荷が重かった。 そもそもサイバーパンクと銘打っているのだから、「サイバー」なるものに造詣が深くないと理解できな部分も多く、また、転(フリップ)や氷(アイス)など独特の用語も多い。 自分には知りようもない世界がそこにはあるで、始終「作者の頭の中はどんな世界が広がっているのだろう」と不思議に思わざるを得ない。ぜひとも彼のイメージしたものをそのまま映像に出してくれればわかるのになあ、と理解力のなさの言い訳を考えていた。 だがアンダーグラウンドと化した千葉や忍者のヒデオ。妖艶なモリイと言った登場人物たちのおかげで、ある程度楽しめるのではないだろうか。それに日本に対するイメージが日本人の自身としては興味深くおもしろくもあった。 文章で伝えられる事柄は案外少ない。無駄に長文になれば疲れてしまうし、極端に端的だと伝えきれなかったり誤解を与えてしまったりする。自身がそのままのことを言ったとしても、聞き手側読み手側の意図や思考がある限りそれをそのままコピーして伝えられることは実に少ない。それが惜しくなる作品だった。 少なくとも、もう一度読み返さないと面白味が半減してしまっているだろうと思い、本棚に戻して読了。

Posted byブクログ

2014/03/27

やっぱりSFは面白いなあ!神経に直接触るビリビリした感じがたまんないよね。こういうのばっかり好きだって言ってると無神経って言われるんだけどさ。

Posted byブクログ

2014/03/25

少し前に買った本。とっつきにくくて読み終わるまで大分時間がかかりました。それにしてもサイコパスってアニメとのコラボ、DVDプレゼントは良いけど4巻だけってなんか地味(笑)。 なんていうのかパンクとか新時代の枕詞にはドラッグ・暴力・セックスってのが決まり文句のようについてくるような...

少し前に買った本。とっつきにくくて読み終わるまで大分時間がかかりました。それにしてもサイコパスってアニメとのコラボ、DVDプレゼントは良いけど4巻だけってなんか地味(笑)。 なんていうのかパンクとか新時代の枕詞にはドラッグ・暴力・セックスってのが決まり文句のようについてくるような気がします。アドレナリン分泌が高いからかしら。まあでもそれを言ったら古典も同じか。定番の3定義をいかにドラッグ風味で新しく書くかがポイントなのかな。なるほど。 文章だけど妙にビジュアル的で登場人物たちが今・何をしているのかより今どこのフェイズで何を考えているのかに重点が置かれていて何をしたいのかどういう局面なのかが非常にわかりづらかった。ので読むのに時間がかかりました。 結局ケイスもAIも同じ穴のムジナななのでどちらにも肩入れできなかったな。まあ世界を救うとかそういう話でもないし。 ヤク中のハッカーというかPC依存症者にしか救えない世界とかどちらにせよ救いが無いな、そんな設定なら。 という訳で私には合わなかったです。

Posted byブクログ

2015/01/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

PCのセキュリティを「アイス」、セキュリティへの攻撃を「溶かす」って表現するのがいかにもでいい。「千葉市憂鬱(チバシティブルース)」とか「冬寂(ウィンターミュート)」とか。 そんな近未来で、ヤクザが世界の覇権を握りニンジャは無敵の改造人間、宇宙都市に住むラスタファリアンが「ジャー・ラブ」とか言ってる。無機質な機械の匂いと人間の夢の感覚が混ざるすごくSFっぽいSF。

Posted byブクログ

2013/11/27

久しぶりの海外SF。 予想通り、かなり置いてけぼりに。しかし、没入できた不思議な作品。 現実と仮想空間。人が付加的な機能を持ち、それらを行き来する。どちらもがリアルであり、人らしきものの意志がある。電脳空間のイメージは攻殻機動隊だが、本作はそのイメージ的な原点らしく、想像補完の助...

久しぶりの海外SF。 予想通り、かなり置いてけぼりに。しかし、没入できた不思議な作品。 現実と仮想空間。人が付加的な機能を持ち、それらを行き来する。どちらもがリアルであり、人らしきものの意志がある。電脳空間のイメージは攻殻機動隊だが、本作はそのイメージ的な原点らしく、想像補完の助けとなった。個人的に、遮断素子の埋め込みの下りは、納得しながらも戦慄。人が人形と化す、それも必要正義であり、悪か。 個と集合。現実と仮想。単に認識の違いだろうか。 「ここで生きることも生きることなんだ。違いなんてない」

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2013/11/13

電脳空間のビッグバン。ネット時代を予見した「はじまりの書」 人生の50冊 SF編 ベスト4 1986年において、この世界のすべてが新しく、すべてがカッコよかった。 当時はギブソンから溢れ出すイメージの奔流に巻き込まれ、 本当の意味が咀嚼出来ないまま我々は圧倒されていただけ...

電脳空間のビッグバン。ネット時代を予見した「はじまりの書」 人生の50冊 SF編 ベスト4 1986年において、この世界のすべてが新しく、すべてがカッコよかった。 当時はギブソンから溢れ出すイメージの奔流に巻き込まれ、 本当の意味が咀嚼出来ないまま我々は圧倒されていただけだった。 しかし、今振り返ればその後の現実の歴史は、 このニューロマンサーの世界観に追いつこうとした30年だったのだ。 まさにこの本からすべてが始まった。 ハッキングもクラウドもウェラブルも人工知能もバイオ工学も すべてがごった煮状態でニューロマンサーの中にあった。 なにしろ、「ネットの向こう側は広大だ」と 人類に気付かせてくれて、ありがとう。

Posted byブクログ

2013/10/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

まず一言述べるとすると、難しい。 はっきり言って一部は訳者の癖のある役の仕方にもあるのだろうと思うが、とにかく難解。読みながら時々筋を見失う。 でもそう言うものを差し引いても、世界観に没入させてくれ、そして勢いに乗せて高揚させてくれるような独特の構成力と発想力を持っていた。何よりこの作品がサイバーパンクの草分けとして、ネットの一般的に浸透していなかった時代に登場したというのが驚きだった。 先じて読んだホーガンの『内なる宇宙』や、攻殻機動隊などの電脳化を扱った作品と総合しても、やはり電脳化というものが持つ『人間の意識を対象化し、その在り処を考え直す』と言う作用に改めて考えさせられた。 カウボーイの『現実はマトリックス世界に劣る存在』と言う概念。肉体的な存在に依存、束縛された近現代における人間の意識の体系と言う物が、一種のパラダイムシフトを経てたどり着く境地。構造物やAIに認められる自己。生命性。では、生身の人間とは?個人とは、意識とは何なのか?そう言うことについての様々な考察を加えられる、草分けでありながらサイバーパンク作品としての完成形の一つと見られる作品だったと思う。驚嘆するばかり。 ただやはり、難解すぎて理解できないところも多く、特にディティールについてはある程度諦めて読み進めた。 読みにくい理由の一つに、専門用語と言うか新造語などが大量に出てくるにも拘わらず、初出の時点で十分な解説が加えられないということや、登場人物についてもそうで、また場面の変化なんかも読み取りにくい、台詞の主も判別しにくいような描き方がされていたことが混乱を招く一つの要因と思えた。 いずれ他の訳か、言語で読み直す機会を設けたい。そう言う意味で、星は5つをつけられなかったが、感動と言うか感情の面では5つをつけたいくらいのもの。 久々にマトリックスを見たくなった。

Posted byブクログ

2013/09/28

とにかく読むのに時間がかかりました。そういう意味でも思い出深い本です。始めて触れたサイバーパンク小説だったので、言葉がなかなかイメージとして浮かばなくて。読んでいる間は普段使ってない脳の部分を酷使しているようなチリチリとした感覚!そしてまるで全く違う世界を旅をしているような不思議...

とにかく読むのに時間がかかりました。そういう意味でも思い出深い本です。始めて触れたサイバーパンク小説だったので、言葉がなかなかイメージとして浮かばなくて。読んでいる間は普段使ってない脳の部分を酷使しているようなチリチリとした感覚!そしてまるで全く違う世界を旅をしているような不思議な感じ。 できればこの旧装丁版が欲しかったのですが……。

Posted byブクログ

2013/09/25

最初から訳のわからなさに戸惑いつつ読み進めました。 所々、気付くと面白さに没頭した部分もありましたが、それも短い。 すぐに情景がわかなくなり、読んでいても「結局今なにをやっているのか?」と来た道を戻ることもしばしば。読解力の無さもあるのでしょうが……。 雰囲気で楽しんだと言えるか...

最初から訳のわからなさに戸惑いつつ読み進めました。 所々、気付くと面白さに没頭した部分もありましたが、それも短い。 すぐに情景がわかなくなり、読んでいても「結局今なにをやっているのか?」と来た道を戻ることもしばしば。読解力の無さもあるのでしょうが……。 雰囲気で楽しんだと言えるかも。何回か読み直そうと思います。

Posted byブクログ