皇国の守護者(1) の商品レビュー

伊藤悠(著者)

2023/06/15

戦争の結果はいつでも曖昧だ。勝ち負けでさえ、白黒がついていない。無駄な勝利もあれば、意味のある敗北もある。そこで死んだり手足を失ったりする兵にとってはどちらも同じだが。

新城直衛大尉がえぐかっこ良すぎる。原作者のちゃちゃで先が読めないのは悲しい。

2019/07/27

5年くらい前に先輩に借りて読んだ漫画。妙に興奮して5巻まで読み終えたものの、すでに絶版していると聞き残念なことこの上ない。絵もストーリーも非常に良くできていて、仮想日本を敵に攻められた時の切迫感がリアルだった。

2016/05/22

1～5巻まで一気読み。
戦略や戦術がわかりやすくて、頭のなかで考えつつ読んだ。いつもなら読み飛ばすのに。
原作も読んでみたいなぁ。

2014/03/30

（１巻出たあとすぐに読んだ当時の感想です）
　架空の世界、架空の戦場。島国「皇国」の北領に、突如攻め込んできた超大国「帝国」。一介の中尉であった主人公は、いつしか崩壊する戦場の中心に引き込まれ、ほとんど裸のまま強大な敵に立ち向かうことを強いられる。
　文明レベルは第一次世界大戦レベルだが、そこへ龍、サーベルタイガー、一種のテレパスなどを導入。見事にファンタジーな世界をつくりながら、あくまでも人間の思考はリアリズムに徹していて、とてもこの世界が「架空」なんてことを考えるヒマはない。負け戦のしんがりとなり「英雄」として死ねと迫られる難局に、主人公はどうサバイバルをはかるのか……。
　主人公の酷薄なリアリズムと、内面の苦悩。上官の無能さ。対する敵の強さ。構図としては『銀河英雄伝説』ちっくではある。ヤン・ウェンリーと比べると、主人公はずいぶん泥臭い。しかし、それがイイ。とくに主人公の造形の魅力が際だっている……こんなヒーロー、見たことがない！

　あまりに面白くて、その後、原作（新書で９冊）も全部読むことになったが。原作を読むと、いかにマンガ版が小説の設定をうまく消化して、マンガならでは魅力を積み上げているかがよくわかる。文字面ではいちいち説明しなきゃいけない世界情報をぱつっと絵で説明できちゃう手際の良さとか。主人公の少年のような、それでいて非情な顔のうまさとか。飽きっぽいマンガ読者への親切のためにこまかいところで多少原作をいじっているところはあるが、そういうところも含めすんごく考えている。

　ストーリーの消化具合を考えると、マンガ版は20冊やそこらでは足りないことになりそうだが……どうにか折り合いをつけて、まっとうに完結してほしいものだ。とにかく、「早く次よこせ！」と刊行を楽しみにしている。

2014/02/05

原作未読。

将国のアルタイルが好きで、そちらの方から、似たような作品を探してたどり着いた。

戦術レベルでの緊迫した攻防がよく描かれていて面白い。

2013/10/06

ファンタジー日露戦争？

軍事的にスキがなく見事。劇画すぎないのがいいが、ややデフォルメすぎるか。ネコかわいいよね。

2013/09/14

全5巻。

小さな島国に突然、大国が攻め込んできた。
皇国の兵士 新城直衛が、剣虎兵隊を率いて圧倒的軍勢に立ち向かうファンタジー要素もある戦争もの。

架空世界の設定が難しい、分かりづらいと思いつつ、圧倒的な迫力のある描写や登場人物たちの人間臭さにいつの間にかのめり込んで読んでました。すごい漫画です！

2013/08/24

何はさておき剣牙虎（サーベルタイガー）の描写が、たまらなく可愛らしくたまらなく美しい。なおかつ、強く恐ろしい。動物が素敵なマンガはいろいろあるけれど、描き込みの細かさに愛情を感じる。

2013/08/21

唯一もイケメンがわずか二話で死んでしまい悲しみに暮れました笑
心情の描写が細かく、伊藤悠さんの絵がすごくすきだなあ～と改めて実感。
画力が・・・すばらしい・・・

龍との絡みがもっと見たかったです。
龍と人との関係がいまいちわからなかったのが残念。

2013/05/11

原作を漫画的に面白いように翻案してくれてるので読みやすい。かといって原作の良さが失われているわけではなく、最高です。
あと千早にゃんｐｒｐｒ