皇国の守護者(1) の商品レビュー

伊藤悠(著者)

2009/10/04

ウルトラジャンプでたまたま見かけ何とはなしに見ていたところ其の独特の世界観と台詞回しに衝撃を受け即買い。

モデル世界観は日露戦争辺りの時代か。＜皇国＞(恐らく大日本帝国がモデル)の北領(地図も日本っぽいから恐らく北海道。豪雪である。)から＜帝国＞(ロシアがモデルであると思われるがドイツ方面も入っていそうである。)の東方辺境鎮定軍総司令官ユーリア率いる軍が侵略してくる。新城直衛中尉率いる中隊は敗走する＜皇国＞軍の殿(しんがり)を務める。新城直衛の策士ぶりが激しい雷雨の如く降り注ぐ。私の中で理想の上司No.1は間違いなく新城直衛。勝機無き状況の中、新城は中隊の兵の命の保持を最優先事項とし、必要と在らば無能な上司すらも切り捨てる。そんな非情な新城なので、時折見せる人間らしい弱さが非情に引き立つのである。これほど『人間』の戦時下における強さと弱さを見事に描ききる作家にはとんと御目にかかった事が無い。

と、そんなことは置いておいて、剣牙虎(サーベルタイガー)の千早がカワユ過ぎるッッ。私の猫科属性ラヴューンを開眼させた一冊。虎好きには堪らない筈。同じ剣牙虎の隕鉄が戦死したときは悲しかったが千早が戦死したら泣いてしまうかもぬ。 原作の『皇国の守護者』も読んでみたい。早く廉価版にならないものだろうか…

2009/10/04

サーベルタイガーと敵国の姫と龍が好き。架空戦記ってもっと難しいものだと思ってたけどモチーフがイイのでとっつき易くてよかったです。

2009/10/04

皇国の守護者のコミック版。
連載はウルトラジャンプ私の住む近辺は田舎なので見たことがない雑誌だがジャンプ系列のようだ。

原作に比べてやや違う点もある

・守原大将の個人副官が死ぬ
・西田少尉大活躍

西田少尉については新城を慕っていた数少ない人物だったのでその戦死の扱いが小説ではあっさりしていた（それでも新城の西田少尉戦死に対する言葉からくる印象は新城にもショックだったことがわかる）のがユーリアさまに突撃と見せ場を作ってくれたのは良かったかも。

小説版を手に取る前にコミック版を読んでみて先の展開が知りたければ小説に手を出すのが良いのかもしれない。

2009/10/04

伊藤悠氏の前作、面影丸が最高だったため、新刊を迷わず購入。これもまた、キャラに凄い勢いがあり良いです。伊藤氏は非常にキャラの心情描写がうまいですね。どんどん感情移入してしまうし、共感してしまいます。絵も雑なようでいて、それが味に感じてしまうのがまた魅力。サーベルタイガーや、竜が普通に出てくる世界なんですが、戦争のお話なので、俄然人の方に存在感があります。また、ストーリーも非常に魅力的。特筆すべきポイントは、主人公達が負けているという点です。絶望的な状況下の敗走において、自分が生き残るために判断、行動してゆく様が描かれています。なんかこういったネガティブな話は斬新。しかし1巻、非常に良いところで終わるため気になってしょうがない…

2009/10/04

新刊、アニメイトにて風の速さでジャケ買い。軍記ものっぽいし、冒頭部で既に状況説明の地図とか字が多いから、お堅いマンガなのだな、と
と、あまり読む気が起きなかったのですが、読んだのだよ。
読んでみると、無線機の代わりにテレパシストがいたりして
微妙にファンタジーしてて個人的に好きな感じ。
って言うか、前も日記で書いたけど虎虎虎なのじゃよ。虎祭り。
明らかに虎なのだけど、呼称は猫　で、鳴き声がニャー、とか、ナー　とか言ってる辺りが
恐ろしく萌えます。悶えます。死にますって言うか殺せ、俺を殺せ（行き過ぎ）
主人公が自己嫌悪に苛む強がってるヘタレ(目つきが眠そう　それでいて時々猟奇的)と言うのもピンポイント直撃
アひゃー!!!（壊）

2011/12/15

どうして…皇国、打ち切られてまうん…。
いつかどこかで続きが描かれるんじゃないかという儚い希望を抱き続けてます。
なんだよ…この生殺し…。