商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
| 発売年月日 | 2025/10/02 |
| JAN | 9784041141762 |
- 書籍
- 書籍
デモクラシーのいろは
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
オンラインストア上の価格と店頭価格は異なります
お電話やお問い合わせフォームでの在庫確認、お客様宅への発送やお取り置き・お取り寄せは行っておりません
デモクラシーのいろは
¥2,310
在庫あり
商品レビュー
4.7
23件のお客様レビュー
待望の長編。古代ギリシャからの永遠のテーマ、民主政。アメリカンデモクラシーは信じていないが、米の二面性に苦しめられた日系二世の民主主義馬鹿サクラギ先生の奮闘ぶりに、そう考え込まないでサクサク読了。重いテーマだけど、さわやかで清々しい読後感しみじみ噛み締める。ただ、戦後民主主義が輸...
待望の長編。古代ギリシャからの永遠のテーマ、民主政。アメリカンデモクラシーは信じていないが、米の二面性に苦しめられた日系二世の民主主義馬鹿サクラギ先生の奮闘ぶりに、そう考え込まないでサクサク読了。重いテーマだけど、さわやかで清々しい読後感しみじみ噛み締める。ただ、戦後民主主義が輸入されて80年、一見自由だし平等に見えるが、いまだに根付いているとは思えないし、米含めた世界情勢見るにつけ、人類に民主主義は実践できないユートピアかと。「十人十色の民主主義」がさらに広がり、権利だけ主張し義務は置き去り。「民主主義の基本は君たちが自分自身で考えた物語を生きること。自分の頭で考えそれを堂々と主張する力必要」なのだが…。作品としては今年いちばん。
Posted by 
大好きな森絵都の新作。戦後間もない日本で、様々なバックグラウンドの女性4人に日系二世の青年が民主主義を教える話。森絵都っぽいコミカルさと、戦後すぐの悲惨さが同居していて、ぐいぐい読める。主人公の責任感というか、良心の持ち方がすごくて好感が持てる。制限時間のあるレッスンに沿って話が...
大好きな森絵都の新作。戦後間もない日本で、様々なバックグラウンドの女性4人に日系二世の青年が民主主義を教える話。森絵都っぽいコミカルさと、戦後すぐの悲惨さが同居していて、ぐいぐい読める。主人公の責任感というか、良心の持ち方がすごくて好感が持てる。制限時間のあるレッスンに沿って話が進んでいくので、このまま終わるのかなーと思いながら読んでいたら、ラスト近くにちゃんと転換があって、そこから一気に読み進めてしまった。
Posted by 
P105 から始まる孝子からマッカーサーに宛てた手紙が私にとっては一番のハイライトだった。 戦争に負けたのは貧乏人だけだったのではないか、一部の人達はずっと勝ち続けていたのではないか。 苦しい思いをして戦時を生き抜いた一井の人々、大切な人を戦争で亡くした人たちからすると、何も...
P105 から始まる孝子からマッカーサーに宛てた手紙が私にとっては一番のハイライトだった。 戦争に負けたのは貧乏人だけだったのではないか、一部の人達はずっと勝ち続けていたのではないか。 苦しい思いをして戦時を生き抜いた一井の人々、大切な人を戦争で亡くした人たちからすると、何も失わず苦しい思いもせず変わらぬ生活を続けていた特権階級は憎くてしょうがない。どうしてこんな差があるのか。 民主主義がすべてを解決できるわけではないことを現代に生きる我々は知ってしまったけれども、当時の人から見ると民主主義はとても素晴らしいものだと思えただろう。 今、民主主義は正しく機能しているのか考えていかないとなと思う。
Posted by 
