商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
| 発売年月日 | 2025/07/08 |
| JAN | 9784309421964 |
- 書籍
- 文庫
針女
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商品レビュー
4.4
7件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
清子の目を通して描かれる戦争がとても恐ろしかった。こんな時代があったなんて…。 新しい生き方を模索し、働きたいと考える清子が大変清々しく、そして力強く感じた。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
いろいろ容赦なさすぎて、読んでいて辛い小説だった。 主人公清子が針を踏んでしまい足が不自由になる。時代性はあるが、足が不自由な人を貶める言葉が再三出てきて、身体の不自由なかたが読んだらどんな思いをするかと思うとつらい。 出征した幼馴染弘一を心の中で慕っていた清子、あるとき彼も自分を愛していたことを知る。その時の清子の思いも少女マンガ的な心境からは程遠い。終戦、弘一は無事戻ってくるが、それからの展開も少女マンガ的には行かない。 最後、清子が職業婦人として手に職を持って自立していく姿が暗示されて終わる。清子を陥れた針に最後には助けられるということか。 読んでいるときは容赦なさがつらかったが、現代人の目から見ると、それで良かったのだと思える。訳ありの夫や姑などに煩わされることなく針一本で立っていく清子に著者は希望を託したのだ。
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有吉佐和子の小説は、善人が善人なだけでなく、悪人が悪人なだけでないから、読後スッキリしないのに何度でも味わいたくなる。 お幸の変貌ぶりを思うに、人は自分の頭で考え、自分の手で生きる術をつかみ、自分の足で立たなければ、自分を見失ってしまうのかな。
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