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ようこそ!FACT(東京S区第二支部)へ(vol.4)
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商品レビュー
4.2
7件のお客様レビュー
陰謀論にハマる過程をある意味で追体験しつつそのメカニズムを知れる一冊。個別の事象の説明ではわずかに説得力を伴うものが混じりつつ、陰謀論への反証に対しては「それが彼らのやり方」、「否定こそ肯定と同義でありむしろ証拠のようなもの」と反応し、対話不能。その実、何も積み上げなくても帰属欲...
陰謀論にハマる過程をある意味で追体験しつつそのメカニズムを知れる一冊。個別の事象の説明ではわずかに説得力を伴うものが混じりつつ、陰謀論への反証に対しては「それが彼らのやり方」、「否定こそ肯定と同義でありむしろ証拠のようなもの」と反応し、対話不能。その実、何も積み上げなくても帰属欲求、承認欲求、自己実現欲求を一貫して満たしてくれるツールとして機能しているだけであるが、そうであるが故に、それ以外の日常でこれらを満たせない者にとってその魅力は絶大。ということか。 先生のキャラが良すぎる。特に「わいフェス」での動きと、その後の主人公との絡み方も最高。 最後は、きれいで甘いけど、納得の終わり方だったし、コンパクトで情報の詰まった良い作品だと感じた。
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社会的弱者と定義されるような男性の心情の変化を描いた作品。 チ。と共通して感じたのは 受け入れ難い不幸せに直面した時に人間は、 その事象を受け入れるための理由を求める。 やがて全ての事象には理由があり、それは神や見えざる手によるものだと信じることに繋がる。 ただそれ自体が悪い...
社会的弱者と定義されるような男性の心情の変化を描いた作品。 チ。と共通して感じたのは 受け入れ難い不幸せに直面した時に人間は、 その事象を受け入れるための理由を求める。 やがて全ての事象には理由があり、それは神や見えざる手によるものだと信じることに繋がる。 ただそれ自体が悪いわけではなく、信じて救われるなら良い。 それでも、自分で見たこと、起きたことを歪めて解釈せず、思考することが大事だよって言いたいのかな。 良くSNSで見かける陰謀論とはなにか?良く見かけるデモはなにか? "ヤバい人たち"と括って関わらず、深く考えないようにしていたことに対して、当事者目線で進むストーリーは、正直理解し難く、全く共感もできず、むしろ不快とまで感じたけれど。 リアルでむず痒く、とてもおもしろかった。
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世間に流されながら人生の意味を見出せずに生きるフリーターの青年、渡辺を主人公とする物語。 魑魅魍魎の渦巻く現代社会を疑心暗鬼になりながらも 一人の人間として「幸せ」を目指す姿を克明に描く魚豊さんの描写スタイルは本作でも健在。 これまでの代表作3作品の中では、 もっとも日頃の私た...
世間に流されながら人生の意味を見出せずに生きるフリーターの青年、渡辺を主人公とする物語。 魑魅魍魎の渦巻く現代社会を疑心暗鬼になりながらも 一人の人間として「幸せ」を目指す姿を克明に描く魚豊さんの描写スタイルは本作でも健在。 これまでの代表作3作品の中では、 もっとも日頃の私たちの生活に近い世界を描いている作品だと感じます。 4巻目では、陰謀論を肯定するとか否定するといった垣根を超えて、 渡辺自身が感じたこと、確信を得たこと、勇気を出して踏み出す一歩の大切さに気がついて、 ようやく自分の人生を少しずつ歩き始めます。 何が本当で、何が権力による巧妙な搾取構造なのか? その判断を迫られているのは、 この物語の主人公である渡辺だけではなく、 現代社会を生きる私たちにも等しくその判断を迫られているのかもしれません。 あなたは、この現代社会の構造について どう思いますか?
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