商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 祥伝社 |
発売年月日 | 2024/03/08 |
JAN | 9784396350406 |
- 書籍
- 文庫
羊は安らかに草を食み
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羊は安らかに草を食み
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商品レビュー
4.1
11件のお客様レビュー
『晴れたらいいね』に続いて、戦争が大きく絡むお話を読んだ。 こちらはこちらでとても過酷。 そして過酷さの描写はこちらの話の方がえぐさを感じた。 同じ思いをした人としか語りたくなくなるのもわかってしまうような。 格言みたいなセリフ、と思ったのがそう繋がるのね!という部分があったり...
『晴れたらいいね』に続いて、戦争が大きく絡むお話を読んだ。 こちらはこちらでとても過酷。 そして過酷さの描写はこちらの話の方がえぐさを感じた。 同じ思いをした人としか語りたくなくなるのもわかってしまうような。 格言みたいなセリフ、と思ったのがそう繋がるのね!という部分があったり、小説の作り的な面白さもあった。 そしてこれだけお互いのことを思い合える友人や夫に出会えるのも奇跡のようなことだなと感じた。 人生の終わりが見えてきた時、こんなに支え合える人がいたら素晴らしいなとも思う。
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認知症になった俳句仲間の益恵の人生を辿る旅についていく友人たちの物語。 と聞いてなんとなしに手に取り、読んでみるかと読み始めると1人の女性の過去がとても壮絶なものであることと同時に過去でのある人物との強い絆が感じられる作品。 戦争描写が多く、多くの人が生きていても苦しい思いをし...
認知症になった俳句仲間の益恵の人生を辿る旅についていく友人たちの物語。 と聞いてなんとなしに手に取り、読んでみるかと読み始めると1人の女性の過去がとても壮絶なものであることと同時に過去でのある人物との強い絆が感じられる作品。 戦争描写が多く、多くの人が生きていても苦しい思いをした時代があったこと、生き残るためにみんななんでもしなくてはいけない時代が数十年前にあったことが信じられなかった。 高齢になっても続く変わらない友情で旅についてくる友人たちや認知症になっても変わらぬ愛で支える夫の姿が眩しかった。 旅を進めていく中で益恵とその友人のアイ、富士子がそれぞれの背負っている悩みや問題がほんの少し軽くなって行くところがよかった。 こんな友人を晩年になっても持てたら一生の宝物なのかもとも思えて羨ましくなった。
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認知症になった益恵と、長年の友達二人(どちらもお婆さん)で、3人仲良く益恵の思い出の地を巡る旅行 と一見ほのぼのとした展開だけど、益恵の秘められた過去が重すぎた。。終戦後の満州からの脱出は、ページを捲るのが怖かったけど、読まずにはいられなかった。読み応えありました。
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