商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | プレジデント社 |
発売年月日 | 2024/01/30 |
JAN | 9784833425148 |
- 書籍
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「働き手不足1100万人」の衝撃
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「働き手不足1100万人」の衝撃
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商品レビュー
3.6
20件のお客様レビュー
労働者不足が叫ばれすぎて茹でガエル状態になっている昨今、まあいつかは解消されるだろうという無根拠な楽観主義を叩き潰す理論的な説明は非常に面白かった。その前半に比較して、後半の解決策は薄く(若干著者らの言い訳も記載されている)、読後感が良いとは言いづらいが、今読んで良かったとは言え...
労働者不足が叫ばれすぎて茹でガエル状態になっている昨今、まあいつかは解消されるだろうという無根拠な楽観主義を叩き潰す理論的な説明は非常に面白かった。その前半に比較して、後半の解決策は薄く(若干著者らの言い訳も記載されている)、読後感が良いとは言いづらいが、今読んで良かったとは言える。 後半の説明にもあるが、人は誰かの役に立てば無償で良いといった理想論では動かないので、そこに対する抜本的な思考転換と施作がいるのだが、まあそれを本に書けるぐらいなら自分で事業化して成功してますよ、という話なのだろう。
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株式会社リクルート内にある「人」と「組織」に関する研究機関、リクルートワークス研究所が、日本社会の構造的な人手不足に陥る未来を危惧し、調査を行った。その調査を踏まえ、2023年に発表した報告書(「未来予測2040ー労働供給制約社会がやってくる」)およびそのシミュレーションを基に、...
株式会社リクルート内にある「人」と「組織」に関する研究機関、リクルートワークス研究所が、日本社会の構造的な人手不足に陥る未来を危惧し、調査を行った。その調査を踏まえ、2023年に発表した報告書(「未来予測2040ー労働供給制約社会がやってくる」)およびそのシミュレーションを基に、わかりやすい説明をデータや統計を用いながら行なっている一冊。 筆者は、座して待てば訪れるかもしれない「日本の未来」を"生活することに精いっぱいで、仕事や労働をしている時間もない社会の到来"と表現した。 深刻な人手不足が「生活維持サービス」(介護、運搬、建設など)の機能不全を招き、社会で生きる人の生活を維持するために必要な担い手の確保が困難になるだろうという予測は、日本が直面する"危機"をよく表している。 しかし本書は、そんな危機は日本がさらに豊かな社会となる"チャンス"であるとも述べているのだ。本書ではそのカギとなる4つの打ち手についても後半で紹介しており、表紙にある通り、本書が単に日本の未来の"危機"について述べているのではなく、そこから日本が今より豊かな社会を実現させるために何が必要なのか、その方法にはどんなものがあるのか、その"希望"についても述べていることは忘れないでいただきたい。 少子高齢化社会はこれから世界の多くの国が直面する大きな課題である。その課題にいち早く直面しているのが日本である。日本がいかにこの問題を乗り越え、どう新たに豊かな国として生まれ変われるのか、その具体策やヒントを、現状と共に把握したいという人は、ぜひ本書を読むことをおすすめする。 好きな言葉を一つあげておこう。 ベストなのは、より効果的な対処法をみつけて、 以前より強くなって危機を脱することだ。(p.115)
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※このレビューにはネタバレを含みます
タイトルがショッキングです 。しかしもうすでに業種によっては「人が足りていない」という現実を感じることがままあります。 話にも聞くし報道でも目や耳に留まることは増えていると思います。(本書にあるように特に医療・介護現場、建築や運送関連業態など)このまま何も変えていこうとしなければ2040年には生活するだけで精一杯の毎日を送る人だらけになる…。衝撃すぎます。 本書に提示された、この危機を最小限にするための方策というかアイデアは、たしかに有効そうではあります。でも全部実行することは出来ないんだろうなと読んでいて私は悲観的でした。何とかしなければと思ってはいても、実際にすぐに動く企業や自治体はどれだけあるだろうと思います。 確かに一部地方自治体で、公務員でありながら農業や漁業などの一次産業へ働きに出ることを勧めているところなど見かけるようになり、これは本書でいうワーキッシュアクトそのものだと思います。それ自体はいいことなはず、なのですがやはり問題はあるわけで。 例えば来てもらえるところには感謝され、実質そこの仕事は進むわけですが、その地域の全農家や漁師宅へ人が入れるわけではないから不公平感もあるし、入る側も行く人は結局若者に限られることや、行かない人は目に見えないプレッシャーがあったりするけれど職場ではそれは言いにくいという話も聞きます。 不公平感や負担感がないように、「楽しんで」できれば確かに良いのですが、実際にやってみないとわからないこのような問題というのは出てくるでしょう。(だからといってやはり何もしないわけには行かないのも確かですけれど…) 本書p126 女性の非正規労働者のうち「不本意だが非正規労働者である」割合が7.9%しかいなくて非正規労働者でありたくてなってる女性が大半であるという話が出てきますが、私はこのデータだけでは必ずしも「非正規労働者でありたい女性が多い」といえないのではないかと感じました。 「そうありたい」の中には扶養範囲でしか働けないという家庭の事情があり「状況が許さずそうありたい」というしかないという人がかなり多いのではないかと思うからです。少なくとも私はそうです。今の職種で正規で働けるなら本当はもっと働きたい。しかし採用がないのです。 このようなアンケートでは私は「非正規を望む」と答えますが(実際そう答えたこともあり)それは「事情」からであり「意思」ではないからです。 今の制度の中で扶養を超えて非正規のまま正規並みに収益を得られるくらい働こうとすると、休みもとれないくらいに「みっしりと」働かないと収益は得られないし(それでも正規には追いつかない)、中途半端に働けば「働き損」になるので結局扶養範囲に抑えるしかなくなるのです。(じゃあ正規の仕事を探せばいいじゃないかという意見はあると思いますがそれはまた別の話になります) 今扶養についても税制が大きく変わろうとしていて、扶養範囲で抑えるという働き方もいずれは出来なくなるだろうと思いますが、本書のこの個所については大変引っかかりました。 自分がその立場だからそう思うだけかもしれないですが、これは非正規について真実を認識できてないままのデータなのではと感じました。 p136 オレンジの線がひかれている箇所ですが「これまで10人で行っていた仕事が8人でできるようになれば支払い賃金を従来水準の1.25倍に増やすことは可能だ」というようなことが書かれています。理論的には、ときちんと断わりもつけてます。期待も確かにできます。できますが実際そうなるかな、というのはかなり疑問に思いました。 人件費として浮いた分をいる人員に配分するという事業主も確かにいるでしょうが現状ではそういうことをする事業所は少ないんじゃないかなと思いました。これからそうなるといいねとは思うけど理想が過ぎる…という気が。 と細かいところに結構突っ込みどころを感じ(最終章も)自分は悲観的でした。 でも一番悲観しているところは、そもそも本書に書かれているような現状に、社会の意識がまだそこまで危機を感じてないのでは、と思えてならないことです。
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