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アイスネルワイゼン
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アイスネルワイゼン

三木三奈(著者)

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アイスネルワイゼン

1,980

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2024/01/12
JAN 9784163918129

アイスネルワイゼン

¥1,980

商品レビュー

3.2

54件のお客様レビュー

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2025/12/24

杉江・マライ芥川本から。未知の作者だし、タイトルを見てもまるでピンと来ないし、こういう機会でなければ読むことはなかったであろう作品。芥川賞候補になった表題作と、その前に発表されていた作品を収録。前者については、会話も心情もかなり黒く、どこまで突き進むのか、ハラハラしながら文字を追...

杉江・マライ芥川本から。未知の作者だし、タイトルを見てもまるでピンと来ないし、こういう機会でなければ読むことはなかったであろう作品。芥川賞候補になった表題作と、その前に発表されていた作品を収録。前者については、会話も心情もかなり黒く、どこまで突き進むのか、ハラハラしながら文字を追うことになるんだけど、当たり前のことながら、それでもミステリには決してならなくて、っていうさじ加減も絶妙。おもしろ文学作品。それと比べるとインパクトはやや落ちるけど、後者もなかなか。

Posted by ブクログ

2025/12/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

アイスネルワイゼン⭐︎⭐︎⭐︎ 初めは彼女に同情させられていたものの、物語が進むにつれ何かがおかしいと感じていく。彼女が見ている世界を認識させられ、共感したくないのに共感してしまう。 登場人物の性格の悪さが際立つ中で、琴音の性格の悪さが群を抜いている。読んでいても、なんでそんなこと言うんだ。なぜそんな行動を?と言いたくなるような行動しかせず、琴音から目が離せない。 琴音に同情するのなら、幼少期から自分が本当に欲しいものではなく、母から託された夢を抱えて生きてきたが故、自分の手元に残る物が何もかも重く感じる。だからこそ自分にまとわりつく重たい物を全てを捨てたのに、追い打ちをかける最後の台詞。こんなに軽い物なのに何を重たがってるの?と言われているのと同じ。自分がこれでいいと信じてきた道を本当に名前も知らない女性に崩されるのは絶望と言える。 精神状態も経済状態も常にギリギリで生きていく琴音。彼女がこれから何を求め、何を手にしながら生きていくのかを想像したい。 アキちゃん⭐︎⭐︎⭐︎ 皆が物事について多くの事象を知らない段階で人物相関が形成される、小学校という舞台設定であるからこそ、アキちゃんの秘密を読者に隠し通せたのかな。秘密が明かされた場面にて初読で「なるほど」とならず、再読して理解できた。 ただ、わたしがアキちゃんの好きな人を知った後にがっかりした理由がイマイチ納得できない。「アマ」という表現がミスリードになっていたと思うけれど、わたしは「アマ」という言葉をアキちゃんに対して使っていたということは、少なくともアキちゃんを女性として見ていたということだと思う。 わたしはアキちゃんを女性として扱っていたけれど心のうちでは男性であって欲しかった? だから、アキちゃんの好きな人が男性であることにがっかりしたし、最後の場面でアキちゃんの中学時代を聞き、男性であるということを皆から嫌でも解らされるアキちゃんを想像していたのか? だからアキちゃんが身も心も男性であった時の姿を想像するために、アキちゃんの兄のところへ通っていたのか?アキちゃんの兄の低く重みのある大人の男性の声を聞いてドキドキしていたのか? 色々なことを考えられるのも小学校という舞台であるからだと思う。大きな叙述トリックがある小説を読むと、どうしても「ズルい!」っていう感想が出てきちゃうな。面白かった。

Posted by ブクログ

2025/12/13

まず、会話劇が多かったので一気に読み切ってしまった。 内容についての感想を一言で表すなら、自分の腹黒さをグワっと明るみに出された小説、だ。普段人前では出さない自分の意地悪感情だったり人から隠したい羞恥心だったりを、この小説の主人公は丸出しにしている。「こうゆう意地悪なこと友達に...

まず、会話劇が多かったので一気に読み切ってしまった。 内容についての感想を一言で表すなら、自分の腹黒さをグワっと明るみに出された小説、だ。普段人前では出さない自分の意地悪感情だったり人から隠したい羞恥心だったりを、この小説の主人公は丸出しにしている。「こうゆう意地悪なこと友達に言いたくなっちゃうなあ(言わないど)」「こうゆう意地悪なこと考えちゃうなあ(態度にはださないど)」みたいな、自分の中の黒いドロドロした側面を、小説の主人公はこれでもかと表に出している。 そんな主人公に共感し自分の中の腹黒性格に向き合いつつも、だからといって自分は行動に移したりしないなーと若干引いたスタンスで一気読み。 この主人公と同じような思考を持たない人が読むと、全く共感できない性格悪い主人公って感じるかもしれない。個人的には面白い小説として誰かにおすすめしたいけれど、好き嫌いは別れる小説だと思うから薦める人は選ぼうと思った。

Posted by ブクログ