商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 小学館 |
発売年月日 | 2023/12/06 |
JAN | 9784094073188 |
- 書籍
- 文庫
十の輪をくぐる
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十の輪をくぐる
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商品レビュー
4.1
16件のお客様レビュー
昭和、平成、令和。 それぞれの時代の″正解″を探すお話なのではないかと思った。 時代時代の″当たり前″に合わせることが難しい人は、少なくないと思う。 その人たちは苦しみだけでない、救いに導いてくれる存在がいるということを、この物語は示してくれた。 優しい人ばかりではないけれど...
昭和、平成、令和。 それぞれの時代の″正解″を探すお話なのではないかと思った。 時代時代の″当たり前″に合わせることが難しい人は、少なくないと思う。 その人たちは苦しみだけでない、救いに導いてくれる存在がいるということを、この物語は示してくれた。 優しい人ばかりではないけれど、必ずいると思いたい。 ーーーーー パリオリンピック開催中に、東京オリンピックのお話を読み、バレー選手に感情移入してしまった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「私は……東洋の魔女」なんて帯だったから、てっきり元日本代表の話なのかと思っていた。まさか自分を奮い立たせるためのお守りのような言葉だったとは……。 全体としては読んでいてイライラの止まらない泰介パートと、爽やかで軽やかでキラキラしている万津子パートが交互に表れる構成で、最初は早く万津子パートにならないかなと思って読んでいたが、次第に万津子パートが読み進めるには辛すぎる展開になると、自分探し中の泰介パートに早く戻らないかなと思った。この逆転現象は単純にすごいと思う。辛くてしんどくて涙が止まらないけど、ページを捲る手が止まらない、そんな中毒性のある本だった。 奇しくも丁度パリ五輪開催中に読み始めて読み終わったのも、何かしらの相乗効果になったかもしれない。今このタイミングで読めて良かった。
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辻堂ゆめさんの作品は2冊目。 『あの日の交換日記』がとても良かったので 2冊目にはブクログでも高評価だったこの本を選んだ。 ミステリー作家である辻堂さんだが 『十の輪をくぐる』は初めてのミステリーではない作品で 「今回は思いっきり人間ドラマに振り切って書いてみようと思った」と言...
辻堂ゆめさんの作品は2冊目。 『あの日の交換日記』がとても良かったので 2冊目にはブクログでも高評価だったこの本を選んだ。 ミステリー作家である辻堂さんだが 『十の輪をくぐる』は初めてのミステリーではない作品で 「今回は思いっきり人間ドラマに振り切って書いてみようと思った」と言われている。 読み始めたときから泰介に対して私が抱いた違和感。 物語終盤でその理由が分かったたき 想像力の欠如というか… 自分自身にちょっとショックを受けた… 「生きづらさ」を感じていたのは泰介だけではなかった。 母・万津子、さらには1964年の東京オリンピックのころの女性たち。 彼女たちの生きづらさ… オリンピックという表舞台ばかりに光が当たって 影の部分は見えなかった。 いや、見ようとしていなかったなぁ…
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