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ラーゲリより愛を込めて 文春文庫
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ラーゲリより愛を込めて 文春文庫

辺見じゅん(原作), 林民夫

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ラーゲリより愛を込めて 文春文庫

770

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2022/08/03
JAN 9784167919214

ラーゲリより愛を込めて

¥770

商品レビュー

4.5

78件のお客様レビュー

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2025/12/05

第二次世界大戦後、シベリアの強制収容所 ― 通称「ラーゲリ」へと抑留された日本兵捕虜たちの実話に基づく作品です。 極限状況下における過酷で非人道的な生活描写は、戦争を知らない世代にとって想像を超えるものであり、歴史の現実を確かに突き付けられます。 中心となる山本幡男さんの生き方...

第二次世界大戦後、シベリアの強制収容所 ― 通称「ラーゲリ」へと抑留された日本兵捕虜たちの実話に基づく作品です。 極限状況下における過酷で非人道的な生活描写は、戦争を知らない世代にとって想像を超えるものであり、歴史の現実を確かに突き付けられます。 中心となる山本幡男さんの生き方は、まさに人間の尊厳そのもの。捕虜となっても失わない誇りと矜持。どんな状況でも「生きること」をあきらめず、仲間を励まし続ける強さ、そして必ずダモイ(帰国)できると信じる心。 絶望だらけの中でも希望を見失わない姿に、どれほど勇気づけられたことでしょう。 戦争が奪うものの大きさと残酷さを改めて痛感させられました。 今、平和に生きられること。 家族や友人と日常を分かち合えること。 その何気ない幸せが、どれほどの尊さを持つのか。 読み終えて静かに胸に問いかけてくる作品です。 終盤に記された遺書には、深い愛情と無念が込められており、強い余韻を残します。

Posted by ブクログ

2025/11/17

とても良かった。 映画は見ていなかったので、展開が分からないまま読めた。 シベリア抑留、我々の世代から見れば過去だが、紡いでいかなければいけない真実なのだろう。 この話は泣けました。 電車の中で読んだので、涙をこらえて心で泣きました。 山本幡男、すごい人物です。 同じことはできな...

とても良かった。 映画は見ていなかったので、展開が分からないまま読めた。 シベリア抑留、我々の世代から見れば過去だが、紡いでいかなければいけない真実なのだろう。 この話は泣けました。 電車の中で読んだので、涙をこらえて心で泣きました。 山本幡男、すごい人物です。 同じことはできないけど、せめて毎日頑張って仕事して、家族と笑い合って、大切な日々を過ごしたいと思った。

Posted by ブクログ

2025/11/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

実話をもとにしたシベリア抑留のお話。 いつ日本に帰れるかわからない。 雀の涙しか与えられない食事。 過酷な労働環境。  逃げ出そうものなら即射殺。 先の見えない壮絶な環境で、それでも希望を手放さず周りを鼓舞し続ける主人公の山本。 心が荒んだ兵士たちが山本の言葉や行動に突き動かされ、強くたくましくなっていくのが印象的。 日本で4人の幼い子供とともに山本の帰りを待ち続ける妻モジミも、希望を捨てず強かに生活している姿に胸打たれた。 最後、このたくましい夫婦に待ち受けるのは切ない別れ。 あまりに残酷だと涙せずにはいられなかったが、同時に戦争の恐ろしさをひしひしと感じた。

Posted by ブクログ