![](https://content.bookoff.co.jp/assets/images/banner/campaign/limited/blank-750-120.png)
商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2022/02/04 |
JAN | 9784087717860 |
- 書籍
- 書籍
ミシンと金魚
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
ミシンと金魚
¥1,540
在庫あり
商品レビュー
4.2
211件のお客様レビュー
思っていたのは、ふんわりとした感じなのかと、手にした本だったのだが、…… 予想に反して、主人公のカケイさん! 認知症、それに車椅子生活。 ディサービス。 このカケイさんの凄絶な一生! 楽しかった事は? 親からも夫からも、愛され無かった人生。 そして、嫁は、財産を狙っている。 余...
思っていたのは、ふんわりとした感じなのかと、手にした本だったのだが、…… 予想に反して、主人公のカケイさん! 認知症、それに車椅子生活。 ディサービス。 このカケイさんの凄絶な一生! 楽しかった事は? 親からも夫からも、愛され無かった人生。 そして、嫁は、財産を狙っている。 余りに悲惨だと、反対に呆けた方が、良いのか?、それとも、生き抜いて、体が不自由でも長生きすべきなのか? 医療の開発で、認知症の薬も出来てきているが、身体が動かなくなったら、どのように、周りが対処してくれるのかな……と不安に思う。 昔、施設に入ってから亡くなった方のお嬢さんから聞いたが、施設に預けた通帳(施設の入居費や食事代引き落としのために) が、見つからないのでも問い合わせたら、施設側に残高が入っていたそうだ。 施設側は、それは、亡くなったら、皆さん寄付として、施設に……と、言われたらしい。 お嬢さんが、しっかりした方だったから、戻って来たそうだけど、何もかも、自分で出来なくなったら、他人に何をされてもわからない。 まして、この本のように身内の嫁でさえ、相続が出来たら、見舞いにも来ないだろうし、生きる屍になるのかと思うと、いたたまれない。 やはり、ピンピンコロリと生きるのが、一番なのか?と思いながら読み終えたが、スッキリしない感じであった。
Posted by
心にずんと響いた。 その生涯は過酷そのものだが、その事実を淡々と受け入れ、あれこれ思い悩むことなく真面目一筋に生きてきたカケイさん。そんなカケイさんも今はオムツを履き、立ち上がるのにも一苦労だ。 周囲から見たら何も分からない痴呆症の老女かもしれないが、心の中は自由だ。語りに嘘...
心にずんと響いた。 その生涯は過酷そのものだが、その事実を淡々と受け入れ、あれこれ思い悩むことなく真面目一筋に生きてきたカケイさん。そんなカケイさんも今はオムツを履き、立ち上がるのにも一苦労だ。 周囲から見たら何も分からない痴呆症の老女かもしれないが、心の中は自由だ。語りに嘘や欲、忖度や計算は一切なく、今を全力で生きている。 ハッピーエンドではないが、不思議と哀しくも虚しくもならない。カケイさんの逞しさや清らかな心が印象に残った。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
かぎかっこもなく章もない。でも読みにくくはない。 主人公の視点から見た世界と主人公の頭の中を洗いざらい書き出した、斬新なかんじ。 認知症の人はヘルパーさんのことを自分の子供と重ねているのかなぁ… 壮絶な一生を1人語りで書き切っているのがすごい。 自分の親が認知症になったら読みたい本。少し優しくなれそう。
Posted by