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竜血の山
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竜血の山

岩井圭也(著者)

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竜血の山

1,980

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社
発売年月日 2022/01/19
JAN 9784120054921

竜血の山

¥1,980

商品レビュー

4.1

22件のお客様レビュー

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2025/04/06

水銀を飲んでも中毒にならない特殊な体質を持つ〈水飲み〉一族。 この発想を思いついた岩井さんはすごい! 水銀鉱山、戦争など自分の苦手なテーマなのに、この特殊体質の〈水飲み〉のおかげで面白くて一気読み。 苦手なテーマでもこんなに面白く読みやすくしてしまう岩井さんの発想に感動してしま...

水銀を飲んでも中毒にならない特殊な体質を持つ〈水飲み〉一族。 この発想を思いついた岩井さんはすごい! 水銀鉱山、戦争など自分の苦手なテーマなのに、この特殊体質の〈水飲み〉のおかげで面白くて一気読み。 苦手なテーマでもこんなに面白く読みやすくしてしまう岩井さんの発想に感動してしまった。 普通の人間は、蒸気を吸い込むだけでも危険な水銀。でも〈水飲み〉は水銀を飲んでも何ともない。 こんなにすごい能力があれば怖いものなしに思うけど、十分な教育を受けていない〈水飲み〉の生き方にはもどかしさを感じる。 実在した1930年代のイトムカ鉱山をモデルにしたノンフィクションをベースに、ミステリー、人間ドラマなどのエンタメ性もガンガン入ってくるので全く飽きない。 特殊設定や人間関係もクドいくらいに説明が入るので、サラーっと速く読んでもどんどん頭に入る読みやすさ。 自分の知らない時代の、見たこともない土地の興味のない鉱山の話なのに、自分もその場で一緒に観ているような感覚になるから不思議だ。 そして〈水飲み〉というあり得ない設定なのに、登場人物が生きてるように感じる。 戦争の時代に翻弄されながらも必死に生き抜く鉱山で働く人たちや、公害問題なども描かれている。 最初は興味がなかった水銀に、段々と自分も魅せられていく。 水銀は子供の頃に体温計で見たような…くらいしか記憶がないのでググってみると、大量の水銀はとてもきれいで美しい。 中国の始皇帝が不老不死の薬として飲みたくなるのもわかるかも。 読み終わってからも水銀についてもっと知りたくなってググりまくった。 知らなかった分野にも興味を持たせてくれた岩井圭也さんにハマってしまった気がする。 貸出中の作品が多いので、次は『楽園の犬』に進もうかな。 またもや自分の苦手なスパイや難しそうなテーマだけど、岩井さんなら何だかいけそうな気がするのでチャレンジしてみよう!

Posted by ブクログ

2025/01/10

まことさんの本棚から 今確認したらまことさんが本作を読んでいたのは約2年前、よく2年も寝かしてたな そしてまことさんのレビューを読んで読もうと思ったことよく覚えてたな すごいなわい(結局自分) はい、水銀を飲んでも毒にやられない得意体質をもつ”水飲み”と呼ばれる一族のひとり榊...

まことさんの本棚から 今確認したらまことさんが本作を読んでいたのは約2年前、よく2年も寝かしてたな そしてまことさんのレビューを読んで読もうと思ったことよく覚えてたな すごいなわい(結局自分) はい、水銀を飲んでも毒にやられない得意体質をもつ”水飲み”と呼ばれる一族のひとり榊アシヤが辿った数奇な人生の物語であります 実際に北海道にあったイトムカ鉱山をモデルにしてるみたいね でもって水銀ですよ 古代中国では不老不死の妙薬として皇帝たちが求めて飲んだとも言われています 始皇帝やナポレオン、エドガー・アラン・ポーも飲んでいたようですね こうなってくるとみんなの興味はひとつしかないですわな はいはい分かってますよ 「水銀て美味いの?」 ですよね 本作でも、水銀に魅せられたもうひとりの主人公とも言える鉱山の所長那須野が”水飲み”であるアシヤに尋ねており、それに対してアシヤは「あれだけ綺麗なものが、まずいわけねえ」と答えています まあ実際にはただの金属なので無味だそうです なんだよ夢がないなあ!

Posted by ブクログ

2024/12/06

タイトルに山があったから借りてきましたけど、最近数ページ読むだけで眠くなってしまい読むのに時間かかってしまいました。 常温で液体として存在する水銀。そんな金属があるなんて知りませんでした。てか、むかしの体温計とかに入ってたやつですね。 水銀中毒にならない血族「水呑みの一族」の主人...

タイトルに山があったから借りてきましたけど、最近数ページ読むだけで眠くなってしまい読むのに時間かかってしまいました。 常温で液体として存在する水銀。そんな金属があるなんて知りませんでした。てか、むかしの体温計とかに入ってたやつですね。 水銀中毒にならない血族「水呑みの一族」の主人公アシヤ。人里離れた村落の山には水銀の湖があるとか。ここは彼ら一族にとっては神聖な場所。 外部から水銀鉱脈の調査でやってきた源一によって開発が余儀なくされ開花の波に押されて水銀鉱山として活気づく山。 神話の山から、アシヤも不死身の鉱夫と呼ばれる伝説の人になるのですがいつしかメッキが剝がれてゆく感じで、枯れ山になって行く。 長い夢を見ていたような感じでした。

Posted by ブクログ