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竜血の山
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竜血の山

岩井圭也(著者)

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竜血の山

1,980

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社
発売年月日 2022/01/19
JAN 9784120054921

竜血の山

¥1,980

商品レビュー

4.1

20件のお客様レビュー

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2024/12/06

タイトルに山があったから借りてきましたけど、最近数ページ読むだけで眠くなってしまい読むのに時間かかってしまいました。 常温で液体として存在する水銀。そんな金属があるなんて知りませんでした。てか、むかしの体温計とかに入ってたやつですね。 水銀中毒にならない血族「水呑みの一族」の主人...

タイトルに山があったから借りてきましたけど、最近数ページ読むだけで眠くなってしまい読むのに時間かかってしまいました。 常温で液体として存在する水銀。そんな金属があるなんて知りませんでした。てか、むかしの体温計とかに入ってたやつですね。 水銀中毒にならない血族「水呑みの一族」の主人公アシヤ。人里離れた村落の山には水銀の湖があるとか。ここは彼ら一族にとっては神聖な場所。 外部から水銀鉱脈の調査でやってきた源一によって開発が余儀なくされ開花の波に押されて水銀鉱山として活気づく山。 神話の山から、アシヤも不死身の鉱夫と呼ばれる伝説の人になるのですがいつしかメッキが剝がれてゆく感じで、枯れ山になって行く。 長い夢を見ていたような感じでした。

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2024/11/13

ファンタジーだけどリアルさもあり最期がどう迎えるか気になって気になって、、、 愚かさと純粋さとを感じながら、辿り着いた場所は幸せだったのか不幸せだったのか

Posted by ブクログ

2024/09/23

 重厚感あふれる物語なのに、なかなかページをめくるスピードが上がらず‥。多分、希望を見出せない暗い内容の所為? それでも岩井圭也作品は、知らぬ間に骨太な世界に引きずり込む"中毒性"を有している気がします。もしかしたら私、自称岩井中毒患者の一人かも‥。  物語...

 重厚感あふれる物語なのに、なかなかページをめくるスピードが上がらず‥。多分、希望を見出せない暗い内容の所為? それでも岩井圭也作品は、知らぬ間に骨太な世界に引きずり込む"中毒性"を有している気がします。もしかしたら私、自称岩井中毒患者の一人かも‥。  物語は昭和13年から始まり、豊かな水銀鉱床を抱く北海道東部の未踏に近い山系で暮らしていた、水銀への耐性を持つ<水飲み>と呼ばれた一族の、30年間の壮大な物語です。  読み進めるほどに、歴史小説、人間ドラマ、ファンタジー、ミステリーなど、物語に内在する多くの側面に気付かされます。よく言えば「宝庫」で、私は楽しませてもらいました。  ただ、人によっては「盛り込み過ぎ」で、もっと焦点化しては?と受け取られるかもしれません。  さらに、女にだらしなく腑抜けな主人公・アシヤ。おそらく共感を得られにくいし、感情移入も難しいでしょう。  しかし、戦争や水俣病などの時代と社会情勢の波に翻弄されながら、銀採掘の盛衰を背景に、そこでしか生きられない者の運命・生き様を、鮮やかに描き切っています。  根幹テーマが「水銀鉱山」なのは間違いありません。他に利用され、自ら毒性をもつ水銀‥。アシヤは、30年で役目を終えたフレシラ<赤い岩>の山の象徴なんですね。心温まりはしませんが、アシヤの人生を丹念に描くことこそが、"竜血の山"を描くことだったのだと解釈しました。  昭和の時代の変遷を鋭く観察し、劇的な展開を示してくれた岩井さんの筆致に圧倒されました。  千早茜さんの、石見銀山を題材にした直木賞受賞作『しろがねの葉』を思い出しました。本作と同じ年(2022)の刊行だったんですね。時代背景・内容は違えど、濃密さは相通じるものがある気がします。岩井圭也さんの未知の骨太小説、盲点でした!

Posted by ブクログ