竜血の山 の商品レビュー
タイトルに山があったから借りてきましたけど、最近数ページ読むだけで眠くなってしまい読むのに時間かかってしまいました。 常温で液体として存在する水銀。そんな金属があるなんて知りませんでした。てか、むかしの体温計とかに入ってたやつですね。 水銀中毒にならない血族「水呑みの一族」の主人...
タイトルに山があったから借りてきましたけど、最近数ページ読むだけで眠くなってしまい読むのに時間かかってしまいました。 常温で液体として存在する水銀。そんな金属があるなんて知りませんでした。てか、むかしの体温計とかに入ってたやつですね。 水銀中毒にならない血族「水呑みの一族」の主人公アシヤ。人里離れた村落の山には水銀の湖があるとか。ここは彼ら一族にとっては神聖な場所。 外部から水銀鉱脈の調査でやってきた源一によって開発が余儀なくされ開花の波に押されて水銀鉱山として活気づく山。 神話の山から、アシヤも不死身の鉱夫と呼ばれる伝説の人になるのですがいつしかメッキが剝がれてゆく感じで、枯れ山になって行く。 長い夢を見ていたような感じでした。
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ファンタジーだけどリアルさもあり最期がどう迎えるか気になって気になって、、、 愚かさと純粋さとを感じながら、辿り着いた場所は幸せだったのか不幸せだったのか
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重厚感あふれる物語なのに、なかなかページをめくるスピードが上がらず‥。多分、希望を見出せない暗い内容の所為? それでも岩井圭也作品は、知らぬ間に骨太な世界に引きずり込む"中毒性"を有している気がします。もしかしたら私、自称岩井中毒患者の一人かも‥。 物語...
重厚感あふれる物語なのに、なかなかページをめくるスピードが上がらず‥。多分、希望を見出せない暗い内容の所為? それでも岩井圭也作品は、知らぬ間に骨太な世界に引きずり込む"中毒性"を有している気がします。もしかしたら私、自称岩井中毒患者の一人かも‥。 物語は昭和13年から始まり、豊かな水銀鉱床を抱く北海道東部の未踏に近い山系で暮らしていた、水銀への耐性を持つ<水飲み>と呼ばれた一族の、30年間の壮大な物語です。 読み進めるほどに、歴史小説、人間ドラマ、ファンタジー、ミステリーなど、物語に内在する多くの側面に気付かされます。よく言えば「宝庫」で、私は楽しませてもらいました。 ただ、人によっては「盛り込み過ぎ」で、もっと焦点化しては?と受け取られるかもしれません。 さらに、女にだらしなく腑抜けな主人公・アシヤ。おそらく共感を得られにくいし、感情移入も難しいでしょう。 しかし、戦争や水俣病などの時代と社会情勢の波に翻弄されながら、銀採掘の盛衰を背景に、そこでしか生きられない者の運命・生き様を、鮮やかに描き切っています。 根幹テーマが「水銀鉱山」なのは間違いありません。他に利用され、自ら毒性をもつ水銀‥。アシヤは、30年で役目を終えたフレシラ<赤い岩>の山の象徴なんですね。心温まりはしませんが、アシヤの人生を丹念に描くことこそが、"竜血の山"を描くことだったのだと解釈しました。 昭和の時代の変遷を鋭く観察し、劇的な展開を示してくれた岩井さんの筆致に圧倒されました。 千早茜さんの、石見銀山を題材にした直木賞受賞作『しろがねの葉』を思い出しました。本作と同じ年(2022)の刊行だったんですね。時代背景・内容は違えど、濃密さは相通じるものがある気がします。岩井圭也さんの未知の骨太小説、盲点でした!
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日本にはさまざま鉱山の歴史がある。時代は昭和初期から北海道東部の水銀鉱山の歴史を壮大に追った大河作品。毒性の高い水銀。水銀への耐性がある「水飲み」一族と、鉱山に魅せられた男たちの挫折と嫉妬、そして差別。時代に翻弄されていく一人の青年の壮絶な生きざまが描かれていました。
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昭和の水銀鉱山が舞台。ファンタジー要素がテーマに深く関わりますが、戦時中と戦後の水銀需要、水銀鉱山と水俣病など、事実も散りばめられていて不思議とリアリティのある読み心地。 終わり方がとても美しい。好き。 でも登場人物たちがあまり好きになれるタイプではなく星4つ。
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水銀にまつわる村の少年の成長の話 芦弥の下の緩さは嫌い、妻も妾も子も誰1人幸せにならない 性描写も少なからずあったしきもい… 結局自分の事しか考えてなかった それは集落という閉塞的な空間で育ったから仕方ないのかな 「また会えてよかった」と芦弥が忠樹に言った一言が刺さった! 読...
水銀にまつわる村の少年の成長の話 芦弥の下の緩さは嫌い、妻も妾も子も誰1人幸せにならない 性描写も少なからずあったしきもい… 結局自分の事しか考えてなかった それは集落という閉塞的な空間で育ったから仕方ないのかな 「また会えてよかった」と芦弥が忠樹に言った一言が刺さった! 読んでて色々思う事があって泣いてしまった 話の内容で現代人の私には…ん?って感じるところもあるけど結局こういう歴史があるから私たちは今 幸せに暮らせるんだろうな
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水銀や水俣病に関して、遠い昔のことで自分の生活圏からも遙か離れた場所での出来事だという意識があり今まで深く考えたことはなかったので勉強になった/ しかし物語としてどうかと考えれば、面白くはない/ あらゆる不幸の根源は主人公のやる気のなさ、判断の稚拙さ、情けなさ/ なし崩し的に二度...
水銀や水俣病に関して、遠い昔のことで自分の生活圏からも遙か離れた場所での出来事だという意識があり今まで深く考えたことはなかったので勉強になった/ しかし物語としてどうかと考えれば、面白くはない/ あらゆる不幸の根源は主人公のやる気のなさ、判断の稚拙さ、情けなさ/ なし崩し的に二度も不倫してまともな家庭生活が維持できるはずもない/ 読んでいてイライラする/ 教育を受けていない者はこんなものだというのを描いているなら、教育の必要性を訴える話だということになる/
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01月-08。4.0点。 戦前から戦後の水銀鉱山の物語。北海道の鉱山に暮らす、水銀中毒にならない人達の集落、主人公は集落の子供。 主人公と水銀鉱山の関係者たちの物語、面白い。物語の熱量、人間模様の描写が非常に優れている。この作家、将来的に直木賞獲りそうだな。
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ある水銀鉱山鉱夫の一生、 著者の岩井さんは、どうして、こういう本を書きたいと思ったのか、知りたいと思いました。 執筆の動機に興味あります。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
久しぶりに寝る間を惜しんで読み切った程、引き込まれた。ただ、もう読み返すことはない。 話の内容はぐいぐい引き込まれる凄ぶる良質な作品ではあるのだけれど、内容が暗くて再読したくない。 主人公の性格が嫌だ。なんだよ妾って。絶対許すまじだわ。 誰も幸せになっていないし…困ったもんだ…
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