商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東洋経済新報社 |
発売年月日 | 2020/09/16 |
JAN | 9784492046746 |
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老いは病、という提言。 健康に長生きするには、適度に体をストレスにさらす。食事量を減らす、飢餓状態を作る、例:断食を取り入れる。 寒い環境に身を置く。例:冬でも薄い布団で寝る 運動をする。 この先生曰く、老いが病なら、老いない体を作る事で、病を遠ざける。老いは病を引きつけるから...
老いは病、という提言。 健康に長生きするには、適度に体をストレスにさらす。食事量を減らす、飢餓状態を作る、例:断食を取り入れる。 寒い環境に身を置く。例:冬でも薄い布団で寝る 運動をする。 この先生曰く、老いが病なら、老いない体を作る事で、病を遠ざける。老いは病を引きつけるから。頭ではわかるが完全な理解って難しいしピンと来ない。 先生は、今の医療、病院の制度、構造に大不満。病や腫瘍を狙って治療するのではなく、そうならないための研究をなぜ行わない? 医療のテーラーメイドは、確かに。言葉は聞いていたけど、真剣に考えた事なかったなぁ。医療関連企業に勤めてたのに、恥ずかしながら。男女で寿命が違うし、もっと言うと、ある人はそばでアレルギー起こすが、そうでない人もいる。じゃあなぜ治療はその人それぞれにならない?まだ医療が発展途上で人の寿命も今より短い頃は、より大勢の人を対象としていて良かったが、もう認識変わってもいいのでは?いきなりにはいかないけど、、と言う著者の呼びかけは一考に値する。 遺伝子検査で、自分に起きやすい病気を知らせてくれる。車の安全センサーのように。 寿命が伸びる世の中はもうそこに。 前半は生物学や遺伝子学と言った学問バリバリで難しいが、後半は打って変わって、著書の希望や将来への問いかけ。長く積み上がった医学感、倫理観、常識を変えていくのは難しいし時間もかかる。しかし、やれないことではない。 先生が提唱する、健康寿命が伸びると、今の「治療のための」医療費が削減でき、その分、人は長く働けて社会に貢献できる、特に今は年齢差別で、元気で有能な中高年を社会の隅に追いやっている、と言う論調は、中高年にとっては希望だなぁと思う。実際に、著者の父は70超えても知能体力共に衰え知らずとのこと。私もそうありたいなあ。 半年以上、入院から施設入居し、もうほぼ寝てるだけの父を思いながら、この本を読んだ。もしかして、寿命を伸ばす、いやそこまで望まなくとも、柔らかな命の終え方のヒントがあるのか…結果、この本にそれはない。 とりあえず、私は、毎日一食抜いてみる、そこから始める。しかしそれはなかなか強い意志がいる事だ。著者に出てくるサプリは日本で売っているのかな。だとしても、私は買うかなぁ。
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著者によると「老化は病気の一種であり治療可能。誰でも健康的に150歳まで生きるのが当たり前になる時代がもうすぐ到来する」とのこと。なんの根拠もなく150歳くらいまで生きるつもりだったからありがたい。どちらかというとNMNの発見とかがメインだけど、やっぱり健康的な生活は必須っぽい。...
著者によると「老化は病気の一種であり治療可能。誰でも健康的に150歳まで生きるのが当たり前になる時代がもうすぐ到来する」とのこと。なんの根拠もなく150歳くらいまで生きるつもりだったからありがたい。どちらかというとNMNの発見とかがメインだけど、やっぱり健康的な生活は必須っぽい。 「古い価値観の政治家の交代サイクルが長くなる」「地球温暖化が他人事じゃなくなり高齢者も環境問題に関心を持つようになる」など、人類が老いを克服できた場合のメリットデメリットの考察がSF的で面白い。 "本来、人類に寿命はないが、全人類が寄生生物に寄生されているせいで寿命が存在する"っていう設定で書かれた、アシモフの短編「ホステル」を思い出した。
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本書の主旨を手短に述べれば、「老化は病気であり、ほかの病気と同様に治療できる」ということに尽きる。著者によれば、がんや心筋梗塞をはじめとする高齢者に多い病気は、川に例えるなら支流で、本流は老化である。したがって、支流にいくつもダムを作るより、もっと上流で本流を堰き止めてしまえばい...
本書の主旨を手短に述べれば、「老化は病気であり、ほかの病気と同様に治療できる」ということに尽きる。著者によれば、がんや心筋梗塞をはじめとする高齢者に多い病気は、川に例えるなら支流で、本流は老化である。したがって、支流にいくつもダムを作るより、もっと上流で本流を堰き止めてしまえばいい。そう述べる。 さらに著者の表現を借りれば、ゲノムとはピアノの楽譜みたいなものである。楽譜は情報だから変化しない。それに対して、エピゲノムはピアニストだという。ピアニストは引き続けるうちにミスタッチが多くなっていき、だんだん演奏がおかしくなる。これが老化である。 これまでの試みは遺伝子をいじるものだった。ゲノムは情報なので、これは容易ではない(後天的には)。だが、エピゲノムは違う。影響を受けやすい反面、修復も可能である。その研究は進んでおり、現在生きている人間はその恩恵を受けられる可能性が高いという。 老化を治療する⁈ それは自然に反することではないか。そういう反応をする読者も多いと思う。しかし、自然界には400年以上生きていると考えられているサメもいるし、殺されなければ死なない生物までいるとされている。だとすれば、若返りもまた自然のうちなのかもしれない。 もっとも、科学的な当否は筆者にはわからない。サバイバル回路や長寿遺伝子はまだいい。でも細胞のリプログラミングなんて、STAP細胞とどう違うのかしら。 まあ、試せるものは試してもいいのではないか。本書で言及されているメトホルミンやNMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)は、すでにサプリメントとして発売されている。筆者はフェレットを2匹飼っているのだが、そのうちの1体が原因はわからないが、尻尾が脱毛で地肌が見えてしまっていた。これまで獣医師の指導でリュープリンの注射を試してきたが、1年あまり続けても効果は見られなかった。ところが、NMNを与えてからわずか1ヶ月で、再び尻尾の毛が生えてきたのである。もちろん、これは効果を保証するものではない。試す方はご自身の判断でお試しください。 本書の後半は、老化の治療が実現すると仮定して、未来はどのような世界になるか。それが論じられる。これについては、著者は随分オプティミストだという気がする。良い方に考えましょう、ということかもしれない。いずれにせよ、未来の話は慎重なものにしろ大胆なものにしろ、個人的には話半分だと思っている。ビル・ゲイツですらインターネットがこれほど重要なインフラになることを予測できなかったし、昨今のAIブームだって5年前に予測できた人間はいない。科学的であろうとなかろうと、予想はアテにならない。ただ、未来予想の話に全体の1/3近い紙数を割いているところが、面白いと言えば面白い。
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