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サキの忘れ物
1,540円
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社 |
| 発売年月日 | 2020/06/29 |
| JAN | 9784103319825 |
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サキの忘れ物
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商品レビュー
3.6
143件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
9編の短編集 それぞれの話の主人公達の気持ちの動きに、ちょっと、ほっこりしたり、クスッと笑えたり、なんだか嬉しくなったりしました。 〈サキの忘れ物〉 お客さんが忘れ物の本がきっかけで、少しづつ変わっていく千春に「良かったねぇ」と声をかけたくなった。出会うって大切だなぁって素直に思えた。 〈隣のビル〉 上司の理不尽な叱責にヤケを起こしてしてしまったが、おかげで視野が広がったり思いがけない出会いがあり、なんだかラストに元気が出た。 〈河川敷のガゼル〉 ラストは少年とガゼルを重ねていた。
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9編の短編集。 それぞれ興味深い内容だった。 日常に起こるちょっとしたコトや、ある人の小さな気遣いや、かけてくれた言葉の温かさで元気になれたりする。 「サキの忘れ物」は良い話だったが、 「隣のビル」が結構気に入った。
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津村さんの"幅"を見せつけられた。 9つの短編小説から成る本作は、どれも作者の"らしさ"が出ているのに、全く違った味わい。 特に『行列』がとても印象的だった。 五十五年ぶりに日本に来た"あれ"を無料で観られる機会。それ...
津村さんの"幅"を見せつけられた。 9つの短編小説から成る本作は、どれも作者の"らしさ"が出ているのに、全く違った味わい。 特に『行列』がとても印象的だった。 五十五年ぶりに日本に来た"あれ"を無料で観られる機会。それを目の当たりにするには、12時間の行列に並ばなければならないのだが、お茶やお菓子の売り子が来たり、無料のお弁当の配布、グッズの販売、それから景観の良いエリアなど、観覧客を飽きさせない様々な工夫が凝らされている。 "あれ"がなにかわからないまま物語は進み、話の中心は行列。なのに、細やかな人間模様が描写されていてページをめくる手が止まらない。 『河川敷のガゼル』も好きだった。以前読んだ、『この世にたやすい仕事はない』に登場する、森林警備の仕事をほうふつとさせた。この話はとても好きだったのでうれしい。 ある日小さな町の河川敷にガゼルが迷い込んできて、町は保護のため応急処置的に柵で河川敷を広範囲に囲み、主人公はその見張り役をするという話。美しいガゼルをめぐって人々が対立したり、それぞれがガゼルに様々な思いをはせる。 最後の小説『隣のビル』も面白い。理不尽な上司に腹が立った主人公は、休憩のためにいつも駆け込むロッカールームから、隣接するビルを眺めることを日課としていたが…。 癖の強い物語もあるけれど、津村作品を初めて読むのにもいい作品かもしれない。
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