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長いお別れ

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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2015/05/01 |
JAN | 9784163902654 |
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長いお別れ
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商品レビュー
4.2
136件のお客様レビュー
3人姉妹の、両親のことを気にしつつもどこか他人事な態度がリアルだなと感じた。 数年前に祖父を癌で亡くした。80歳を超えた祖母がヘルパーさんの手を借りながらもほぼ1人で自宅介護をしていた。当時、私の母(祖母の娘)と私自身が同居し、かつすぐ近くに叔母(祖母の娘)が住んでいたにも関わら...
3人姉妹の、両親のことを気にしつつもどこか他人事な態度がリアルだなと感じた。 数年前に祖父を癌で亡くした。80歳を超えた祖母がヘルパーさんの手を借りながらもほぼ1人で自宅介護をしていた。当時、私の母(祖母の娘)と私自身が同居し、かつすぐ近くに叔母(祖母の娘)が住んでいたにも関わらず。 私は母子家庭かつ一人っ子なので、妻の曜子が経験したような介護を今後自分ひとりで背負う可能性が高い。読み終わって、いやこれって10.20年後の自分の姿なんじゃない?と気づく。いやいや、気づくのが遅すぎると鈍感な自分に呆れる。 介護は、本当はもっと過酷で、綺麗なものではないと思う。昇平と曜子の間には2人にしかわからない絆や愛がある。それは昇平の記憶が少しずつ遠く消えて無くなってしまっても。曜子のことを妻だと認識できなくなっても。2人の間には2人にしかわからない何かがある。きっと私の祖母と祖父の間にも、二人にしかわからない何かがあったのかな、と読み終わってふと考えた。
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認知症を患った父とその家族の物語なんですが臨場感溢れていて、なにも盛ったりしてないけどユーモアが必見で高齢化が進むにつれて我家でも起こりうるシナリオをしみじみと読ませてもらいました。 10年間の老々介護を続ける母と3人の娘たちの家族との関りが描かれていて、日常に溶け込んだ問題は誰...
認知症を患った父とその家族の物語なんですが臨場感溢れていて、なにも盛ったりしてないけどユーモアが必見で高齢化が進むにつれて我家でも起こりうるシナリオをしみじみと読ませてもらいました。 10年間の老々介護を続ける母と3人の娘たちの家族との関りが描かれていて、日常に溶け込んだ問題は誰もが抱えていることだけど淡々とこなしてく姿に感銘を受けました。 特に認知症患者あるあるの事例がたくさん出てきて、うなずきっぱなしでした。 「長いお別れ」の意味がジーンと伝わってきて、つらいけど前向きにとらえることができた作品でした。
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中島京子さん講演会の参加に向けて、図書館で著者の本をいくつか借りてきた。 この本は題名と装画から予想した通り、認知症を患う父親の介護について書かれている。 私自身が高齢者施設に長く勤務しているので、この本に描かれている認知症の男性と家族のようなケースは日々目にしている。 介...
中島京子さん講演会の参加に向けて、図書館で著者の本をいくつか借りてきた。 この本は題名と装画から予想した通り、認知症を患う父親の介護について書かれている。 私自身が高齢者施設に長く勤務しているので、この本に描かれている認知症の男性と家族のようなケースは日々目にしている。 介護は終わりが見えないからこそ、家族にとって不安や疲労との闘いだ。 中島京子さんもおそらくこの地獄のような介護を経験されたのだろう。 認知症に限らず、ケアをする際に患者さんの思いと家族の思いが一致せずどちらを優先すべきか悩むことは少なくない。 そして、熱心な家族ほど、患者さんの思いに応えようと頑張りすぎて家族の思いがなかなか吸い上げられず泣き寝入りしてしまうことは多い。 この本を読んで、支える側である家族の状況や思いを様々な角度から捉えることの大切を改めて認識できた。 患者さんが一番大切なのは当たり前。 だけど、それと同じくらい介護者である家族こそが大切。 そして、いつか自分も認知症を患う人を支える家族という立場になるだろう。 最期まで妻の曜子のように献身的にサポートすることができるとは思えない。 それでも、長いお別れという作業に心して向かいあっていかねばと思わされた。
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