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炭素文明論 「元素の王者」が歴史を動かす 新潮選書
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炭素文明論 「元素の王者」が歴史を動かす 新潮選書

佐藤健太郎【著】

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炭素文明論 「元素の王者」が歴史を動かす 新潮選書

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2013/07/26
JAN 9784106037320

炭素文明論

¥1,815

商品レビュー

4.3

48件のお客様レビュー

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2025/01/27

非常に面白かった 有機物に着目してその組成のシンプルさから、それを求めて翻弄される人類が滑稽に思わせる。炭素が地上に存在する物質の0.08%しかなかったがために歴史は炭素争奪戦となってしまったという着眼点が新鮮でした。化学って人気ない学問やけど、私たちが狂ってきたもの大抵有機物っ...

非常に面白かった 有機物に着目してその組成のシンプルさから、それを求めて翻弄される人類が滑稽に思わせる。炭素が地上に存在する物質の0.08%しかなかったがために歴史は炭素争奪戦となってしまったという着眼点が新鮮でした。化学って人気ない学問やけど、私たちが狂ってきたもの大抵有機物って考えると身近に思えるのかも。個人的に世界史と化学史ざっとさらってからもう一回読みたい。

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2024/10/20

人類の歴史を作ってきた炭素化合物のはなし。炭素原子は電荷に偏りがなく4つの腕の結合を使って強固で長い結合を作れる。地球上に質量比0.08%しかないのに多彩な化合物を作り出した。 デンプン、砂糖、香辛料、グルタミン酸、ニコチン、カフェイン、尿酸、エタノール、ニトロ、石油... 人類...

人類の歴史を作ってきた炭素化合物のはなし。炭素原子は電荷に偏りがなく4つの腕の結合を使って強固で長い結合を作れる。地球上に質量比0.08%しかないのに多彩な化合物を作り出した。 デンプン、砂糖、香辛料、グルタミン酸、ニコチン、カフェイン、尿酸、エタノール、ニトロ、石油... 人類の歴史は炭素の歴史だと感じる。 ■人工甘味料 アセスルファム、アスパルテーム、スクラロース...甘味受容体と結合して脳に甘みを感じさせるゼロ低カロリー甘味料 ■香辛料 カプサイシン(唐辛子)、ピペリン(胡椒)、ミリスチシン(ナツメグ) ■アルカロイド 植物が作る毒素。肉体は拒否するのに精神は欲してしまう。

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2024/03/01

 炭素の歴史といえば、「火の発見/活用」による(食材の軟化で)脳の発達にはじまって  穀物栽培≒炭水化物食により定住、人口増加…。  大航海時代になると新世界植物、食物だけでなくタバコや酩酊草、ゴム…火薬の威力により植民地支配…/近代化学の定量分析で分子構成の一部解明…/  18...

 炭素の歴史といえば、「火の発見/活用」による(食材の軟化で)脳の発達にはじまって  穀物栽培≒炭水化物食により定住、人口増加…。  大航海時代になると新世界植物、食物だけでなくタバコや酩酊草、ゴム…火薬の威力により植民地支配…/近代化学の定量分析で分子構成の一部解明…/  1856年、リン酸肥料確保の必要からアメリカは「グアノ島法」を成立させ、グアノ=海鳥糞のある島に領有をアメリカ人誰でも宣言可とした→ウェーク島やミドウェー島領有。  1898年、英国科学アカデミー会長就任のクルックスは「文明は窒素肥料枯渇で衰退」と宣言→空中窒素固定法開発を促した。それは成功したが、高性能火薬や毒ガスも開発され第一次世界大戦の悲惨さをもたらした。  砂糖(分子構造を少し変えるとカロリーがなく甘みを感じる物質=人工甘味料ができるが、なぜ甘みを感じるかはわかっていない)  香辛料、うま味成分であるグルタミン酸といった食品、  そしてニコチン、カフェイン、尿酸、アルコール(エタノール)といった嗜好品にまつわるもの、そして  エネルギー源としての、ニトロ、アンモニア、石油…最近実用化されたシェールガス  「第4形態」サッカーボール状粒子=フラーレンの発見は1985年、星間物質の研究から偶然に得られた。早くも1990年にアーク放電を用いた大量合成方法が発見され、すでに活用して多くの工業製品がある。

Posted by ブクログ