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美ら海、血の海 集英社文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 集英社 |
| 発売年月日 | 2013/02/20 |
| JAN | 9784087450347 |
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美ら海、血の海
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美ら海、血の海
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商品レビュー
3.8
22件のお客様レビュー
反戦小説?
沖縄戦の壮絶さ・悲惨さが、他のメディアを通じて得た情報からの想像を超えて伝わってくることはなかった。他に何か書きたい主題があったのか?エンターテイメントに徹した馳作品が好きなので、少し残念な読後感。文庫本だったからまあ許せる。
平塚 泰司
かつて人だったもの達のゴミが不快この上ない。そんな言葉が印象的だった小説。 不幸を、戦争を、90歳になる私の祖母は何も話してくれない。機関銃で指先を無くし、マラリアの後遺症で毛の一本も生えなくなってしまった祖母は、過去を語ろうとしない。思い出すことさえ憚れるのだろう。 それで...
かつて人だったもの達のゴミが不快この上ない。そんな言葉が印象的だった小説。 不幸を、戦争を、90歳になる私の祖母は何も話してくれない。機関銃で指先を無くし、マラリアの後遺症で毛の一本も生えなくなってしまった祖母は、過去を語ろうとしない。思い出すことさえ憚れるのだろう。 それでもいつだったか、私が確か小学4年生の頃に戦争について作文課題がだされた。その時に一度だけ聞いたことを覚えている。 目の前で幼かった弟の体が弾け飛び、下半身だけが地面に立ったまま残っていたこと。 マラリアに罹患した時、家族に迷惑をかけぬよう、自ら死体置き場に向かおうとしたが、肉の削がれた足では歩いけず、悔しい思いをしたこと。腐敗した人の足は嘔吐するほど臭かったが、人の焦げる匂いは香ばしくもあったということ。死体をひっくり返しながら母を探したこと。片目から蛆の湧きでる憎き日本兵の手当をしたこと。親友の食糧を奪って空腹を満たした時の絶望的な罪悪感が今でも自分を苦しめていること。死んだ人間の下に隠れていれば、アメリカの機関銃は撃たないという戦争ライフハックも自信たっぷりに教えてくれた。 そんなに苦しめられた戦争だけど、味覚は昔を懐かしむらしく、賞味期限一ヶ月過ぎたドロドロの牛乳が、蒸しただけの泥芋のツタが、今でも好きなことも。 ウクライナの戦争のニュースが流れるたびに、過呼吸になってしまう祖母は今だに80年前の戦争に縛られて生きている。 孫である私の顔を見るたびにお腹空いていないか聞いてくる祖母に、さっきも食べたよと呆れた顔を見せた自分は、絶望的な空腹を味わったことのない幸せクソ野郎だった。 戦争時代に比べれば今は幸せなんだから文句は言えない、なんて説教じみた事は1ミリも思ってないが、私たちはやはりあの時の苦しみに想いを馳せておかねばならない。 まぁそんなこんなだが、祖母は韓国ドラマにハマって偽装恋愛を楽しんでいる模様。楽しそうで何よりなのでNetflixを入れといた。 沖縄の戦争。沖縄の苦しみ。 ぜひ皆さんにも読んでほしい。 内容も話の展開も面白く読めるので、祖母の話しを抜きに本書の小説としての面白さだけで星は評価している。
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東日本大地震。 物語はあの震災の瓦礫の中を彷徨うところから始まる。死屍累々としら光景を見て、かつての戦場と似通ったところから回想へ。 太平洋戦争末期の沖縄戦。 沖縄戦において、ひめゆり学徒隊は有名だが 鉄血勤皇隊というものがあった。 戦争に駆り出されるのは二十歳以上のものであ...
東日本大地震。 物語はあの震災の瓦礫の中を彷徨うところから始まる。死屍累々としら光景を見て、かつての戦場と似通ったところから回想へ。 太平洋戦争末期の沖縄戦。 沖縄戦において、ひめゆり学徒隊は有名だが 鉄血勤皇隊というものがあった。 戦争に駆り出されるのは二十歳以上のものであったが、この鉄血勤皇隊は17歳未満の14〜17歳の子供達で編成された部隊だ。 2024年でこの鉄血勤皇隊の存命者はいなくなったとのこと。 戦時下における極限状態においての、理性と生存本能の間に苦悩する描写が胸を抉る。 徐々に戦争経験者がいなくなってゆくが、史実として語り継がれてゆかねばならないと心から思う。 巻末へ進むと、戦争と震災の対比がリンクしてゆくが どちらも決して風化させてはならないと念を押された気がした。
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