商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2012/07/30 |
JAN | 9784101181417 |
- 書籍
- 文庫
ルネサンスの女たち
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ルネサンスの女たち
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商品レビュー
3.8
24件のお客様レビュー
少々読みづらいのだけれど、歴史としてわかりづらい文章ではないはず。 何につかえて読み返すことになるのかというと、名前の多さです。 法王ダレダレと言われても、ピンとこないし、〇〇家がどこの街の支配者だったのか、父が誰と言われても、そうだったかしら?となるのは、こちらの認識不足では...
少々読みづらいのだけれど、歴史としてわかりづらい文章ではないはず。 何につかえて読み返すことになるのかというと、名前の多さです。 法王ダレダレと言われても、ピンとこないし、〇〇家がどこの街の支配者だったのか、父が誰と言われても、そうだったかしら?となるのは、こちらの認識不足ではあるのですが。 イタリアの歴史が、初心者にはわかりにくいところがあるのですね。 まあ、コレからだんだんと、読みすすめて行こうと思います。 この作品は、塩野七生さんの、初めての小説だということです。 歴史が面白いと思えるなら、興味深い作品です。 ただ歴史の出来事の紹介というだけでなく、その場の実況を伝えるような書き方が、より興味をそそります。 女性も男性も、主になる人物の、髪の色や目の色、体つきから服装まで描かれるので、その人に親しみがもてます。 印象深かったのが、カテリーナ・コルネールが船に乗って結婚式へと出向く光景。 ゴンドラもその頃は黒でなく、鮮やかな色彩で飾りたてられ、いっせいにオールを漕ぎ出す様子などは、映像で見ているかのようです。 この時代、女性も、男性と同じような教育を受けられる機会があったと言われてます。 しかし、女性の学生なんていうのはいなかったでしょうから、貴族の家庭で、それぞれ教育を受けられたということでしょうか。 女性の生き方、それぞれの四人の物語が語られているわけですが。 この時代の貴族の女性は、おかれた場所でどうやって生きていくのかは、性格や気性によってかなり違ってくるみたい。 とはいえ、結婚にいたるまでを、家、とか国の事情に支配されてしまうのだもの。 2話目のルクレツィア・ボルジアは、結婚を4度させられ、 4話目のカテリーナ・コルネールは、結婚はしたものの、結婚相手の元へ行くのに4年も待たされ。 切りひらいていかねばならなかったり、戦っていかねばならなかったり、守らなければならなかったり。 それも上手くいくとは限らないのですよね。 この4作のうち3作に登場するのが、チェーザレ・ボルジア。 次の作品がボルジアを主人公にしたものになったのは、まあ当然だったのでしょう。
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イタリアを舞台に数々の歴史小説・随筆を書き続ける塩野七生氏の原点となった作品。ルネサンス期の王宮や貴族の4人の女性たちが,激動の時代に翻弄されながら生きぬいた姿を描く。当時の生活様式,ファッション,文化,歴史など様々な角度からルネサンスという時代が鮮やかに浮かびあがる。
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イタリア、ルネサンス期の女性4名を描く短編集。 別個のあらすじだが、微妙に交わっていくのが面白い。 同作者のチェーザレやヴェネツィア目線とは違った見方が見れる歴史の醍醐味。 各都市に個性があるイタリアにより行きたくなってきます。
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