商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社/新潮社 |
発売年月日 | 2012/06/01 |
JAN | 9784101117188 |
- 書籍
- 文庫
破船
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破船
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商品レビュー
4.2
114件のお客様レビュー
病気の描写がなまなま…
病気の描写がなまなましく、こっちまで気分が悪くなる文章はなかなか。
文庫OFF
小さな村で過ごす少年の3年が書かれている。 魚をみろ、魚でさえいつも体を動かしている、と口癖のように言う母。お金のため3年の奉公に出た父。お船様からの恵みがなければまともに食べていけない貧しい村。 少年が成長していく描写が多いにも関わらず、いつこの日々が崩れるのかという緊張感や悲...
小さな村で過ごす少年の3年が書かれている。 魚をみろ、魚でさえいつも体を動かしている、と口癖のように言う母。お金のため3年の奉公に出た父。お船様からの恵みがなければまともに食べていけない貧しい村。 少年が成長していく描写が多いにも関わらず、いつこの日々が崩れるのかという緊張感や悲しさが漂っており、小さなお船様が来た時には、こうなるだろうと頭では分かっていながらハラハラした。 悲しい物語と銘打たれている小説より、毎日を淡々と、感情さえも淡々と書かれている方が一層悲しく思えることもあるものだと思った。
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再読。 貧しさの為に口減らしや身売りが行われている漁村が舞台。「お船様」さえくれば、そのようなことをせずに済む。2年続けてやってきた「お船様」は幸運をもたらすものだったのか...? 初めて読んだ時は閉鎖的な村社会での村おさの存在が衝撃的でした。今回は少し視点が変わって主人公の成長が印象的でした。わずか9歳にて父親不在の一家の長男として漁に出る。その後彼を見舞う様々な出来事を通して彼は一人前の大人へと成長していく。また、彼の中にすでに根付いている価値観・死生観も興味深かったです。 本編230頁程度。展開が比較的早いので先へ先へと読み進めたくなるテンポの良さがあります。
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