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破船 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社/新潮社 |
発売年月日 | 2012/06/01 |
JAN | 9784101117188 |
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商品レビュー
4.2
116件のお客様レビュー
病気の描写がなまなま…
病気の描写がなまなましく、こっちまで気分が悪くなる文章はなかなか。
文庫OFF
自選集の中の一遍。隙も淀みもない文章と物語。最初から引き込まれて1日ちょっとで読了しました。 暗く悲しい小説ではありますが、行間からにじみ出てくる日本文化、風習、民の生活感があります。如何に現代が恵まれているかを再認識いたしました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
・あらすじ 戸数十七戸の貧しい漁村にすむ九歳の少年、伊作の三年間。 父は三年の年季奉公に出ており、母と三人の弟妹を養うために漁で何とか日々を凌いでいた。 そんな貧しい村では難波船から流れ着く積荷は村民を数年食べさせられるだけの恵みを運んでくるため「お船様」と呼ばれていた。 冬のある日、村おさから浜で夜通し塩焼きを行うように命ぜられる。 その風習は灯りで船を浜に誘き寄せて難波させ、その積荷を奪うためのものだった。 伊作が十一歳の頃ある難波船が発見される。 船内に積荷はなく、赤い衣を身につけた死者がいるばかり…。 そのお船様の到来により村に災厄が降りかかる。 ・感想 読了後の感想が「えっ…うそやん」だった。 最悪の結末になってしまってこの世に救いはないのかと思った。 これは今まで読んだ吉村昭作品の中でも(と言ってもまだ4作目)ダントツに救いがなく心がえぐられる陰鬱な作品。 淡々と、ただただ淡々と感情を排した文章がより容赦なくてホラーより怖かったわ。 ただでさえ過酷な環境で助け合って(犯罪だけど)暮らしてる人々に対する容赦がない、いっぺんの慈悲もなし。 最初は貧しく過酷な自然環境のなかで命を食い繋ぐ村人の生活を描いたものかと思ってた。 そんな中で伊作の恋や成長が描かれる的な話なのだと思ってた。(吉村先生の作品というだけで買ったのであらすじを読んで無かった。よく考えたら吉村先生がそういう話書くわけないよな) そんな中で村ぐるみの犯罪の様子が描かれだして「なるほど、タイトルの破船はそういう意味だったのか。まぁ(おそらく)江戸時代あたりの貧しい漁村だとこういう事もあったんだろうな」くらいの感想だった。 小さい共同体の中の風習や限られた人間関係。 閉塞的で陰鬱な環境の中、お船様を呼び寄せて強奪した積荷のおかげで一時でも村人の表情が明るくなる。 そして起こった災厄。 柱には赤い猿の面がかけられ、全身を赤い着物で装っている死者の乗った船がたどり着く。 そしてその死者には吹き出物や瘢痕があった…。 普通に考えればあまりにも不審だし、絶っっ対やばい船なんだけど、閉された社会で生きてる人たちに伝染病などの知識もあるはずがなく、また貧しい生活にはお船様からの恵みはかけがえのないものだしね。 時々描写される身売りした伊作の父の精神、身体の頑強さと健全さがよりこの物語をより悲しい気持ちにさせる。 家族を飢え死にさせないために奉公にでて、過酷な労働に耐え、あと数日で帰村という時。 きっと彼は妻と三人の子供が何とか生きのびて彼の帰りを待っているんだと、それを心の支えに乗り越えてきたんだと思う。 ようやく帰ってみれば村は天然痘により滅びかけ、自分の家族は伊作以外は死に絶えていたなんて、辛いとかそんな言葉じゃ表せない。 最後の伊作と母の今生の別れのシーンですら心境をドラマティックに描写することなくただ淡々と紡がれる文章。 だからこそどうしようもない伊作の絶望が感じられてきつかった。
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