商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 早川書房 |
| 発売年月日 | 2003/12/13 |
| JAN | 9784151300325 |
- 書籍
- 文庫
象は忘れない
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
オンラインストア上の価格と店頭価格は異なります
お電話やお問い合わせフォームでの在庫確認、お客様宅への発送やお取り置き・お取り寄せは行っておりません
値下げ前価格について
本価格は現中古販売価格の「値下げ前価格」となります。
直近約1か月間、値下げ前価格での販売実績があるものだけ表示しております。
象は忘れない
¥1,430
在庫なし
商品レビュー
3.6
49件のお客様レビュー
回想の中の殺人を扱っ…
回想の中の殺人を扱ったクリスティ最晩年の作品。題名にもなっている象は水を飲んだ場所を忘れないほど記憶力の良い動物だ。
文庫OFF
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
忘れない、あなたの愛を。 ミセス・オリヴァが滅多に参加しない文学者昼食会で出会ったミセス・バートン=コックスは、ミセス・オリヴァが名付け親となったシリヤの両親の悲劇を知りたがる。息子の結婚相手としてシリヤが相応しいのか判断したいと。仕方なくミセス・オリヴァはシリヤの両親が亡くなった10年以上前の事件の真相を突き止めるために、関係者を洗い出し、話を聞いていくのだが——。 タイトルの「象は忘れない」というのはことわざらしい。作品中には何度もこの言葉が出てくる。人は忘れる生き物だが、ミセス・オリヴァが訪ねていく人々は、様々に出来事を記憶している。ミセス・オリヴァが協力を願ったポアロも、ミセス・ロバート=コックスの息子デズモンドからの頼みを聞き、ミセス・オリヴァと役割分担しながら、人に会っては話を聞く。会話劇で進んでいくことが多く、また思い違いや断片的な記憶も多いため、こんなので真相がわかるのだろうかと思うが、さすがはポアロ。情報を整理して、デスモンドとシリヤに「真実」を与える。 将軍と夫人ではなく、夫人の一卵性双生児の姉だ、というのは割と早くから感じとることができるが、それに至った理由は推理までさっぱりわからず。ポアロが示した「真実」は、愛ゆえの悲劇であり責任感であり正義感だった。それはまさに若い2人の求めていたものであり、2人の結婚を祝福するものだった。 ポアロの推理は、過去の調査で残っていたものと、さまざまな人に聞いた過去の話だけであり、今となっては確かめようのない「真実」とも言える。ただ、幸せになるべき人を幸せにする解決であった。これは確かに推理小説であり、そのうえで人間讃歌である。ミセス・オリヴァのキャラクターも後押ししているが、ストンと落ち着く読後感が心地よかった。散々「象は忘れない」と言い続けてのラストのセリフ「ありがたいことに、人間は忘れることができるんですよ」というのも素敵だ。
Posted by 
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
著者がいよいよ高齢になってからの作品なので仕方ないが、これまでクリスティ作品で気持ちよく騙されて来た読書体験からすると、本作は早めの段階で真相が予想できてしまったのが何ともさみしい。どういう病気なのかはっきりしないが、三度の凶行を精神疾患のせいにしてしまうのは現代のポリコレから言うとかなり微妙な作品になってしまうのではないか。
Posted by 
