商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 作品社 |
発売年月日 | 2002/06/05 |
JAN | 9784878934735 |
- 書籍
- 書籍
エリック・ホッファー自伝
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
エリック・ホッファー自伝
¥2,420
在庫あり
商品レビュー
4.5
31件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
長い間拘束されていた神から自由になった近代人は自分自身と異なるもののwannabeな存在であるという考察があるが、表現をしていくうえでもぶち当たるこの問題がかなり根深いものだと言うことが再確認できた良書。文章もさらっと読める翻訳でとても良かった。
Posted by
港湾労働者として従事しながら日々のことを記した『波止場日記』の後に、続いて読んだエリック・ホッファーの自伝。 幼少期の失明から、母と父の死、季節労働者として働きながら図書館で独学で様々な分野をマスターしていく。 彼は様々な場面でチャンスはあったのだ。 例えば橘類研究所の所長に植...
港湾労働者として従事しながら日々のことを記した『波止場日記』の後に、続いて読んだエリック・ホッファーの自伝。 幼少期の失明から、母と父の死、季節労働者として働きながら図書館で独学で様々な分野をマスターしていく。 彼は様々な場面でチャンスはあったのだ。 例えば橘類研究所の所長に植物学とドイツ語の能力を認められ、ブルーワーカーからの仕事を抜け出すことも出来ただろうに季節労働者に戻ってしまう。 以前読んだ本でエリック・ホッファーは回避型パーソナリティ障害の気質があると読んだことがある。そのせいで仕事や恋人とのチャンスを自ら避けてしまっていた、とか。 彼の文章から後悔が垣間見えることはあるが、それでも腐ることなくたくましくサバイブしていく様には勇気付けられる。 その後、49歳で初著作の『大衆運動』を上梓する。 転機は再び訪れ、政治学の研究教授になる。だが沖仲仕の仕事は辞めず65歳まで続けたというのだから驚いた。 日々、肉体労働に従事しながらも学ぶ意欲を絶やさないその姿勢は見習いたい。 小手先の知識ではなく、真の教養がある。
Posted by
学問の心にあふれる 労働に励み余暇の全てを読書と思索にささげた「沖中士の哲学者」ホッファーの語り 大学のテキスト読んで独学した日雇いの爺さん 西村賢太の若い頃のエピソードだったり、高野秀行の生活ぶりだったりに似ている気がする。 ●最初に得た定職の雇い主が亡くなったとき、...
学問の心にあふれる 労働に励み余暇の全てを読書と思索にささげた「沖中士の哲学者」ホッファーの語り 大学のテキスト読んで独学した日雇いの爺さん 西村賢太の若い頃のエピソードだったり、高野秀行の生活ぶりだったりに似ている気がする。 ●最初に得た定職の雇い主が亡くなったとき、ホッファー28歳 “いくらか蓄えがあったので、金が尽きるまで1年間働かないことにした。その1年間で、残りの人生をどう過ごすか考えようと思ったのである。 24 “歩き、食べ、読み、勉強し、ノートをとるという毎日が、何週間も続いた。残りの人生をずっとこうして過ごすこともできただろう。しかし、金がつきたらまた仕事に戻らなければならないし、それが死ぬまで毎日続くかと思うと、私を幻滅させた。
Posted by