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絶滅の牙 ヒューゴー賞受賞 創元SF文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
| 発売年月日 | 2025/10/10 |
| JAN | 9784488628116 |
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絶滅の牙
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商品レビュー
3.5
10件のお客様レビュー
2025年ヒューゴ賞中長編小説部門受賞作。中長編なので、比較的コンパクトだがインパクト抜群である。 2要素を組み合わせた近未来SF。要素の1つはマンモスの復活。もう1つは意識のデジタル移植である。 1つ目のマンモス復活は、実際、何年も前から試みられてきている。さて、実際に成功す...
2025年ヒューゴ賞中長編小説部門受賞作。中長編なので、比較的コンパクトだがインパクト抜群である。 2要素を組み合わせた近未来SF。要素の1つはマンモスの復活。もう1つは意識のデジタル移植である。 1つ目のマンモス復活は、実際、何年も前から試みられてきている。さて、実際に成功するかというと、そう簡単ではないし、そう近い将来でもないだろう。しかし、遺伝子工学の進歩で実現できる可能性はある。 2つ目の意識のデジタル移植、アップロードについても研究は進められている(cf:毎日新聞2022年2月22日(有料記事:無料で途中まで読める))。なるほど回路については同様のものを人工に作ることは可能だろうが、意識が連続して続くかというと個人的には疑わしいと思っている。が、まぁここは続くものと仮定する。 本作の卓越した点は、2つの組み合わせ方にある。 象の研究・保護にあたってきた生物学者ダミラが密猟者に殺される。しかし彼女の意識はデジタル保存されていた。その意識が、1世紀の時を経て、復活したマンモスに移植される。象について深い造詣を持つ彼女ならば、マンモスの群れが生き延びるよう導くことができるだろう、というのだ。 彼女が守ろうとしていた象は、人間の密猟により、とうに絶滅してしまった。 復活したマンモスは生き延びるための群れの記憶を持っていない。ダミラの知識はきっと群れをよい方向に導いてくれるだろう。 さて、どうなるのか、といえば、ダミラは最善を尽くし、確かに成果もあげるのだ。 だが、1世紀を経てもなお、人間の身勝手さは変わってはいなかった。 復活したマンモスを狙う狩猟愛好家、汚れた金であったとしても資金が欲しい動物保護研究者。さまざまな思惑が絡み合い、マンモス・ダミラは決然と立ち上がる。 設定は奇抜ではあるが、しかしこの物語には強烈な説得力がある。 ラストは希望も感じさせるが、どことなく哀しい。復活したマンモスがどこへともなく去っていく。その後ろ姿が余韻を残す。
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遺伝子操作で蘇らせたマンモスに1世紀前に死んだ生物学者の意識をアップロードするという、驚きの発想をもとにしたSF小説。 読み応えとしてはまずまずで、象牙で一攫千金を狙う密猟者の問題など社会的なことを扱ってはいるが、メッセージ性はそれほど強くないかも。 また、マンモスを守るため...
遺伝子操作で蘇らせたマンモスに1世紀前に死んだ生物学者の意識をアップロードするという、驚きの発想をもとにしたSF小説。 読み応えとしてはまずまずで、象牙で一攫千金を狙う密猟者の問題など社会的なことを扱ってはいるが、メッセージ性はそれほど強くないかも。 また、マンモスを守るための政治的葛藤や、親と子、恋人の関係も出てきて、ある意味成長と自立のストーリーとも考えることができる。 でも中編小説のためか、それらの部分はさらりと描かれているので、少し物足りない感じがしてしまった。 ただ、マンモスに意識を移植されたダミラの過去の記憶がしばしば描かれており、その部分については終盤に一抹の切なさを覚えたかな。 まぁ、ハリウッド映画を観るような軽い気持ちで読むにはいい本かもしれないですね。
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- ネタバレ
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象のとある学者が意識のバックアップをする。 →遺伝子工学で復活したマンモスにアップロードされる。 どういう存在になるのか、想像し難かったです。とはいってもSFというジャンルの割にはさらっと読めました。人間の心理も興味深いかたちで描写されています。
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