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エレガンス
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
| 発売年月日 | 2025/07/28 |
| JAN | 9784309039749 |

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商品レビュー
4.3
25件のお客様レビュー
物語の舞台は第二次世界大戦下の東京、1944年から1945年にかけて、当時は非国民とされた洋装姿で若い女性が首吊りの遺体として発見される事件が相次ぐ。キレイな遺体で花のように広がったスカートが特徴的であったため、「釣鐘草の衝動」と揶揄される事件を、警視庁の写真室所属の巡査「石川...
物語の舞台は第二次世界大戦下の東京、1944年から1945年にかけて、当時は非国民とされた洋装姿で若い女性が首吊りの遺体として発見される事件が相次ぐ。キレイな遺体で花のように広がったスカートが特徴的であったため、「釣鐘草の衝動」と揶揄される事件を、警視庁の写真室所属の巡査「石川光陽」と、“吉川線”を発表した内務省の「吉川澄一」の2人が明らかにしていく…。このおふたりは実在された方々なんですね! この作品の表紙も好きです。正しく“エレガンス”ですね! でもそれだけじゃないんです。もうね、読んでください…!!東京大空襲がどんなにひどかったか…!そして、彼女たちが最期まで“エレガンス”でありたいと思う気持ち、感じとってください。 戦後の時代を生きてきた私は、“エレガンス”でありたいと思ったことはあったかな…!今はこんなにも、自由なのに、ね^^;
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プロローグ 「パン パンパーン!!!」 街の何処かでクラクションが鳴いている 私は、そうした喧騒もどこ吹く風で シャッターを切りまくった 私の手の中には、ライカМ6が収まっている レンズは、ズミクロンМ35mmアスフェリカル 街のスナップショットにはもってこいの画角だ 尚、...
プロローグ 「パン パンパーン!!!」 街の何処かでクラクションが鳴いている 私は、そうした喧騒もどこ吹く風で シャッターを切りまくった 私の手の中には、ライカМ6が収まっている レンズは、ズミクロンМ35mmアスフェリカル 街のスナップショットにはもってこいの画角だ 尚、“Leica”とは会社名のLeitz Cameraの略である 過去には、アンリ・カルティエ・ブレッソンや ロバート・キャパ、木村伊兵衛といった 名カメラマンもこのライカを使用している 世界的な名機なのだ! ファインダー越しにサングラスをかけ、スカーフを 頭に巻いた女性が映り込む 出し抜けにファインダーから目を上げると その女性と目が合った 正確には、相手がサングラスだったので 目が合ったように感じた あまりにも無駄のない所作に、再びファインダーに 目を戻し、懸命にシャッターを切った! 思わず心の中で叫んだ “エレガンス!!!” そう、それが佐藤純子との ファーストコンタクトであった!!! その一枚の写真が私の、いや日本の行く末を 左右する一枚となるとは、露とも思わなかった そう、あの事件が起こるまでは、、、 本章 『エレガンス』実にエレガントな描写に華麗なる★5 yyさんのレビュー及びライカというワードに本書を 即断! 時は戦時下、洋装やパーマネントが憚れる時代に 5人の女学生が相次いで洋装及びパーマネントの 髪型で自殺するという、ショッキングな事故が 起こる 当初は、自殺として処理されるが、殺人ではないかとの疑念が持ち上がり 2人の凸凹刑事が真相を追っていく その内の一人の刑事が持っているのが、 ライカDⅢだ! 当時の本体価格がなんと家1軒分と同価格の600円! 誠に高価なカメラをぶら下げて、事件現場等の 証拠写真を収めていたのである ライカは空気感をも写し撮ると云うが、本作でも その写真が事件を解決する一つのキーワード となっているのである 6人目の犠牲者が出て、犯人が逮捕された折に 未曾有の空襲が東京を襲う “東京大空襲”だ! 大空襲の描写は悍ましくも圧巻だ その地獄絵図の中でも記録に残そうと ライカのシャッターを切り続ける主人公 戦時下とはゆえ、必死に自身に正直(エレガンス)に生きようとする人たち それを嫌悪する人たち 正解はない そういったこちら側と向こう側を産むのが戦争だ! ライカによって戦争そのものを切り取りとってしまいたい!!! 本を閉じると、そう思った エピローグ 「プシュッ!」 純子が放った弾丸はマッハ20の速さで彼に迫った 彼女のライフルは、バレット社のMk22である 秒速800mの弾速は、約4秒後には彼へと到達する 彼との距離は約3キロといったところか それは、運命に導かれたように真っ直ぐと 彼の胸へと突き刺した その刹那、彼は悟ったのだ あのファインダー越しに射抜かれた彼の心は 正に本物の弾丸となって自身を射抜いたことを! 胸から飛び散る己の熱い真っ赤な血潮と紅葉とが 彼の眼前で舞い上がった!! その時純子は、不覚にも泣いていた 何人もの人間を殺めてきたが、泣いたのは あの時以来であった! これが巷で言うところの“恋”というものなのか!? 数秒の逡巡後、何事もなかったかのように ライフルを収めると、踵を返して帰路に就いた!!! 彼女が立ち去った場所には、 真っ赤な紅葉の葉が悲しげに舞っていた 完 出典 プロローグ、エピローグ共に 『女工作員 佐藤純子(さとうすみこ)』より 一部抜粋 ※尚、本書『エレガンス』の内容とは、全く関係 ございませんので悪しからず
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elegansが出てきたからまあエレガンスやなぁってのは早目にわかって、ミステリとしてはガチガチでないけれども。でも、時代描写やその世界に生きる人々の姿を細やかに見せてくれて、こんな空気やラストの山津波みたいなあのシーンの為の物語なんだろうなと感じて、良かった。
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