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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
| 発売年月日 | 2025/06/27 |
| JAN | 9784309209289 |

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商品レビュー
4.5
43件のお客様レビュー
https://www.bbc.co.uk/programmes/m001yqxm https://www.amazon.co.jp/dp/103503123X/
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黒人奴隷の過酷さは、様々なところで資料として見ることが出来るが、黒人側からの感情の再現である本書は新たな気付きがある。 暴力での支配から逃れることが如何に難しいかとか、支配する側の心の拠り所が何かとか。 大多数の人がなんの正当性もなく過ちを犯すわけではなく、身勝手でも言い分が必要...
黒人奴隷の過酷さは、様々なところで資料として見ることが出来るが、黒人側からの感情の再現である本書は新たな気付きがある。 暴力での支配から逃れることが如何に難しいかとか、支配する側の心の拠り所が何かとか。 大多数の人がなんの正当性もなく過ちを犯すわけではなく、身勝手でも言い分が必要だということが唯一の救いかもしれない。
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★5 歴史を学べ!『ハックルベリー・フィンの冒険』を黒人奴隷のジム視点から描いた物語 #ジェイムズ ■背景となる作品『ハックルベリー・フィンの冒険』の導入 トム・ソーヤと共に盗賊が隠した宝を見つけ、大金を手に入れたハックルベリー・フィン。その後、ダグラス未亡人のもとに身を寄せて...
★5 歴史を学べ!『ハックルベリー・フィンの冒険』を黒人奴隷のジム視点から描いた物語 #ジェイムズ ■背景となる作品『ハックルベリー・フィンの冒険』の導入 トム・ソーヤと共に盗賊が隠した宝を見つけ、大金を手に入れたハックルベリー・フィン。その後、ダグラス未亡人のもとに身を寄せて暮らしていた。さらに未亡人の妹、ミス・ワトソンからは礼儀作法を仕込まれる。 酒浸りで乱暴者のハックの父親は、彼が大金を手に入れたと聞きつけ、強引にワトソン家からハックを連れ去ってしまった。しかし父親から逃げ出したハックは、ワトソン家の使用人である黒人のジムと再会する… ■本書のあらすじ ワトソン家の使用人である黒人のジム。ある日彼は自分自身が売られてしまうという情報を聞きつけ、妻と娘を置いて逃亡する。小さな島に隠れ潜んでいたジムだったが、ワトソン家のフィンと出会う。子どもと黒人奴隷の二人は一緒に逃亡の旅を続けることになるのだが… ■きっと読みたくなるレビュー ★5 楽しみながら人生を学べる一冊、死ぬまでには読みたい。よくぞ出版できたなっていうほど、黒人差別を真正面から描いています。 本作は『ハックルベリー・フィンの冒険』を背景にした物語。ハックとジム二人が冒険・逃亡する筋立てなのは同じですが、主人公はハックではありません。黒人奴隷であるジム目線で進行していくのです。 まず、この本が出版された意義ってのを考えずにはいられません。全くもって目から鱗… これまで如何に白人目線で物事を語られてきたのか、よーくわかる作品です。なんとなく映画『猿の惑星』の思い出してしまいました… 高慢さってのは身を滅ぼします。 一番の読みどころは、主人公ジムがどのように「生き抜いている」のかということ。奴隷として生きている黒人が白人と会話する場合、白人の機嫌を損ねないよう、あえて低能で田舎臭い言い回しで会話をする。それは白人のアイデンティティを守り、ひいては自身の安全のために行っていることなのです。 本作では奴隷という立場の黒人からみた白人社会を辛辣に描いているのですが、読むほどに自分勝手で卑劣なのかがよくわかります。 ひとりの人間を当たり前のように売買する、強制労働させる、できなければ鞭で打つ、殴る蹴る、そして若い女性は―― 歴史の授業では、単に事実として頭にいれるだけだけですが、本作ではアメリカの南北戦争前の現実を目の当たりにできるのです。 物語が中盤に入ると、ジムが奴隷としての生き方ではなく、人としての生き方を目指すようになってくる。ある道具がきっかけになるのですが、まさしく「動物」ではなく「人間」ということの証になるような「道具」なんです。これまで奴隷として生きてきたジム、彼を決定的に変えさせたのは何だったのか。 そして終盤は想像以上の怒涛の展開で、こんなにも夢中になったことは久しぶり。これまでの不条理、鬱憤、不安といったネガティブな感情を吹き飛ばしてくれるようなシーン… ほんとよく頑張った、胸を張っているジェイムズがクールすぎて、もう涙なしでは読めません。 昔のこと、遠い国のこと、などといって興味を持たないのは簡単。必要なことは学び、未来につないでいくのが責任のある大人だと思いました。 ■ぜっさん推しポイント 読書は人生勉強になりますね。例えば「ミンストレル・ショー」って知っています? 本作で描かれいるのですが、私は勉強不足で知りませんでしたね。奴隷制度廃止運動と同時期にあった、顔を黒く塗った白人による黒人エンターテインメントショーです。 背景だったり、効果だったり、そしてどう未来に繋がっていったのか… 教科書では教えてくれない歴史の勉強です。興味があればぜひ調べてみて下さい。 さて人種差別と言えば、我が国日本においても、被差別部落や人種、国籍、宗教による差別が少なからずありました。今後、日本でも移民政策が進んでいくと、さらに人種差別が広がるのかもしれません。歴史を学ぶってのは大切なことなのです。
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