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魚が存在しない理由 世界一空恐ろしい生物分類の話
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魚が存在しない理由 世界一空恐ろしい生物分類の話

ルル・ミラー(著者), 上原裕美子(訳者)

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魚が存在しない理由 世界一空恐ろしい生物分類の話

定価 ¥2,310

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 サンマーク出版
発売年月日 2025/02/26
JAN 9784763141781

魚が存在しない理由 世界一空恐ろしい生物分類の話

¥1,925

商品レビュー

4

63件のお客様レビュー

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2026/03/12

これは凄いものを発見したなー! 最初に見かけたのは児童文学のコーナー. 次に見かけたのは科学分野の生物の棚,そして思想・哲学の棚. なるほど,生物学のエッセイ的なものかと思って読み始めた. でも読み進めるごとに物語はどんどん姿を変えていく. 生命科学であり,歴史であり,伝記で...

これは凄いものを発見したなー! 最初に見かけたのは児童文学のコーナー. 次に見かけたのは科学分野の生物の棚,そして思想・哲学の棚. なるほど,生物学のエッセイ的なものかと思って読み始めた. でも読み進めるごとに物語はどんどん姿を変えていく. 生命科学であり,歴史であり,伝記でもある. そして中盤以降の急展開からの政治倫理,生命倫理へ……なんと言う作品だ! 読んでいるうちに,この本が扱っているのは単なる生物分類ではないことに気づく. 人は物事を理解するために「分類」し,「名付け」る. しかし名前がついた瞬間,そのものの本質からは遠ざかってしまう. 精神分析で言うところの signifiant の構造そのものだ. 対象に近づこうとして言葉を重ねれば重ねるほど,本質は言葉の外側へ逃げていく.

 フロイトは言った. 人は,他者を理解する為に,言葉を積み重ねていく.言葉を持った瞬間から,あらゆるものを言葉で理解していく.完全な理解を求めることは完全な「一体化」を目指すことなんだけども,当然,人は対象と完全に一体化することはできない. 言葉を持つ限り,対象そのものには届かない. 言葉を重ねれば重ねるほど,本質は遠ざかる. もし究極の一体化があるとすれば,それは主体の境界が消えるとき,つまり死の瞬間だけなのだと. だとすれば,人間は言葉を手に入れた瞬間から,永遠に世界の本質から遠ざけられているのかだ. この本のタイトルにもなっている「魚が存在しない」という言葉もそうだ. 自然の側に「魚」というまとまりがあるわけではない. それは人間が世界を整理するために作った分類に過ぎない. 人間は世界を理解するために分類の棚を作る. 生き物を並べ,名前をつけ,秩序を与える. しかしその棚は,いつのまにか「価値の梯子」へと変わっていく. 人間はその梯子の最上段に,自分たちを置く・・・とても都合のいい分類. 分類はそこで終わらない.人間はさらに人間自身をも分類し始める. 優れた人間と劣った人間. 価値のある人間と価値のない人間. こうして分類は序列になり,序列は差別へとつながっていく. この本が暴いているのは生物学の誤りではない. 人間が世界を理解するために作った「分類の棚」そのものの危うさだ. それでも物語は,そこで終わらない. 作者は,再び混とんの世界に放り込まれる.それでも,やがて見つける「生きる意味」. 「誰かに大切にされ」,「誰かを大切に出来た」時,作者は,生きてていいんだと,価値があっていいんだとようやく確信に至る. そして読者に突きつけられる『君が生きる意味』とは? 意味のない世界,Chaosの世界に生きる意味. 誰かから与えられる「君の生きる意味」ではない. 意味付けなんてしなくても,本来そこにある「君が生きる意味」はなんだ?と. 意味は,目的は,最初からそこにある訳じゃない. 意味がない世界の中で,それでも自分で意味を引き受け,選んだ道を信じて,迷いながら進むのだ.Chaosの世界を,僕たちは生きている. 読み終えたあと,何かとてつもなく大きなものに包まれる浮遊感と,それでもここにいていいんだと言う安心感. 世界は,Chaosで,anarchyだ.でも,それがいい. だって,最初から意味があったら,「生きる意味」なんて,与えられるだけのものになってしまうから. 人生なんて一瞬の出来事,与えられた時間は無い. 何かを探しに行こう!

Posted by ブクログ

2026/03/10

装丁が綺麗すぎて読んでみた。 哲学っぽいというか私にとっては少し難しめに感じたけど、最後まで読めた。 一度名前をつけてしまうと本当の姿を見ようとしなくなる、というのはわかる気がする。 たしかに魚ってめっちゃ複雑だ、、と実感した ダーヴィンの「種の起源」が読みたくなった!

Posted by ブクログ

2026/03/09

生涯をかけて魚類を分類した科学者デイヴィッドスタージョーダンの半生を描きながら著者の人生について語られている。約2500種以上の魚に彼の名前が冠されておりその影響力は計り知れない。火災や地震で世界各地から集めた魚の標本が砕けても心折れずに収集活動を継続するのは科学者として立派だな...

生涯をかけて魚類を分類した科学者デイヴィッドスタージョーダンの半生を描きながら著者の人生について語られている。約2500種以上の魚に彼の名前が冠されておりその影響力は計り知れない。火災や地震で世界各地から集めた魚の標本が砕けても心折れずに収集活動を継続するのは科学者として立派だなと思う反面、スタンフォード大学で独裁政権のごとく権力を振り撒いり優生学に傾倒することで人として劣っていると判断した者への去勢推奨したりと負の面も描かれている。 最後魚って存在せず彼の行動もある意味無駄だっのではと書かれているが直感的にはやはり理解しづらい。魚という分類だけだと説明つかないことはまあ理解できるんだけどでも魚じゃんってなる。分類学難しい。人間の直感なんて当てにならないのかな、そもそも線引きすること自体がナンセンスなのかも。

Posted by ブクログ